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位相について考えてみた

少し前になりますが、XOTIC EP Booster を入手しました。
ベースにも使うことができ、音に張りと艶が出てとても気に入っています。

調べていくうちに、XOTIC EP Booster をかけると位相が反転してしまうという記事をみつけました。
位相が反転するということは、好ましいことではないと書かれていたので調べることにしました。

位相とは

こういう説明だと、とっつきにくいですよね。
もっと簡単に、周期的に繰り返されている波形のことで、電気信号の波形がアンプを通して音(波形)になるという風にざっくりと理解しました。
この波形が、凸凹凸凹凸凹凸凹 になるのが、正相(正位相)、逆向きの 凹凸凹凸凹凸凹凸 が、逆相(逆位相)といいます。
XOTIC EP Booster をかけると、位相が反転して、逆相になってしまうということです。

音を出して波形を確認してみた

PCに繋いで、Audacity で録音してその波形を目視で確認しました。

EP Booster OFF

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波形が、凸凹凸凹凸凹凸凹になっています。正相です。

EP Booster ON

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波形が逆転して、凹凸凹凸凹凸凹凸になりました。これが逆相です。

位相が反転すると何が悪いのか

正相と逆相がぶつかり合うと、お互いの音を打ち消し合い、バランスが悪くなるそうです。
この音を打ち消し合う特性を活かしたのが、ヘッドフォンなどに使われている「ノイズキャンセリング技術」です。
周りの雑音がきれいに消えてなくなりますよね。
こんなことが、バンドのアンサンブルで起きたら大変です。
特に、低音域が消えやすいそうなので、ベース屋にとっては一大事です!

対策は!

位相反転できる機器が出ているそうです。例えばこんなものがあります。

あとは、アンプなどの機器にも、位相反転ができるものがあるそうです。

大方の意見は!

実は、少し前にSNSのグループにこの件をあげてみたのですが、『あまり気にしなくても良いのでは、、、』というのが大方の意見でした。
確かに、逆相がシビアな問題だったら、XOTIC EP Booster があんなにヒットしないですよね。

おまけ

SNSに投稿したときに、エフェクターボードを組むときに、正相と逆相の信号をブレンドしないように注意した方が良いと貴重なご意見を頂きました。
時間があるときに試してみようと思いますが、私の手持ちの機材だとこんな感じになると思います。

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さすがに、XOTIC EP Boosterでは、こんなことはしませんが、歪系のエフェクターに位相反転するものがあります。歪ませた音を太くしたり、輪郭を出したりするのに、WET(歪)とDRY(原音)をミックスすることがありますが、上図のように、正相と逆相をミックスしてしまうと、期待とは真逆の結果になってしまうかもしれません。知識として持っておくといつか役に立ちそうです。

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