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趣味が変わるとき

長年、「音楽鑑賞」が趣味としてとらえられていた時代があった。
時代的には00年代初頭くらいまで。
全盛時は90年代でしょうねぇ。
CDが膨大に売れてた頃。
自分も膨大なソフトを買い込んでいる。
ソフトはLP、カセットテープ、CDと変化していき、
ダウンロード&ストリーミングで現在になっている。

自分は実家の家業の関係で「オーディオ」が身近にあったので、
その全盛時代をよく覚えている。
いまの家電屋のケイタイ・スマホの位置にステレオ装置があったのだ。
冒頭の画像のようなやつ。
機械も高かったし、ソフトも高かった。
音楽が入ったカセットが3000円近くした。
LPも同じくらい。
CDはデジタルで複製できて、大量生産なので最終的には
1000円くらいまで値段が下がった。

あれだけ大量に買い込んでいたCDもダウンロードで
データ販売になるとレコード屋もなくなった。

自分はといえば、10年くらい前から音楽を演奏する趣味に移ってしまい、
熱心に聞いていた音楽も、どこかながら聞きになっている。

あの大型だったステレオ装置も、スイッチング電源の発明で
ぐっと小型に、高能率になり、10年くらい前から
デジタルアンプなるものが出回り始めた。

小型の中国製デジタルアンプ

このデジタルアンプ、カーステレオに入っている指先程度のICが主役で、
音質もそこそこ。
このIC、実は90年代以降のラジカセや、コンポ、テレビに入っている部品で、1個100円くらいかな。スピーカーを鳴らすためのもので
パチスロ台なんかにも入っているらしい。

このデジタルアンプの登場と、スマホの普及で
オーディオの趣味はとどめをされた。
自分も何台もデジタルアンプを組んだり、買ったりしたけど、
ほとんど違いが判らない。よくできたものだとは思う。

数年前にオンキョーが経営破綻したと聞いたとき、
よく持ったものだと思った。

最近もスピーカーの箱を作ったのだけど、
中に入れるユニットは1000円以下という激安で、
上等に使える音が出る。

それ以前にですよ、最近の若い人たちって
スマホにブルートゥースイヤホンですよね。
ブルートゥースのスピーカーも意外と大きい音が出て、
聞きづらいことなんてない。

でも、なんだか、子供のころ、親に買ってもらった
いまとなっては低性能な
ラジカセに耳をくっつけて聞いていた
FM放送が一番良かった気がしないでもない。
感受性の違いだろうね。

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