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ビートルズ 初CD化の時の話。

今回、かなりオタクっぽい話です。
もう40年ちかく前になるのですよね。
1987年のお話。

CDが世間に普及してきて、いつ出るのかと言われていた
ビートルズのCD。

初めて出たのが1987年でした。

CD自体が高級品扱いで、音がいいとされていて。
国内東芝盤1枚3000円近くしたので相対的に高かった。

もうオーディオ機械の店も、レコ屋も大々的に宣伝していました。
最初の4枚が一番最初に出ました。

"Please Please Me"
"With The Beatles"
"A Hard Day's Night"
"The Beatles For Sale"


この4枚がモノラル音源で出た。
なんかの話に聞くとこによると、商売上の都合を優先させて
発売されたようで、ステレオにリミックスする暇がなかったと。

ほどなくして輸入盤も出て、縦長のボール紙のボックスに入っていた。
半分はこれで揃えました。

で、あとのAbbey Roadまではステレオで出たと。

実はビートルズはこのときにまとめて聞いた記憶があります。
僕たちの頃は国旗帯というアナログレコードだった。
拾い物の画像ですみません。


1980年ごろに出てたらしいので長い間流通していたんですね。

この音源をパソコンに変換したものを持っているのですが、
そこまでひどくはないかなとなるのは不思議。

CDになっての最初の印象は
すっきりした音になったなと。
それもそのはず、昔の国内アナログレコードが
あまり音よくなかったのです。
モコモコしてるかというとそうじゃなく、
全部高音がきついか、そうじゃなかったら疑似ステレオ。
今聞くと疑似ステレオは音がひどい。

ビートルズのホワイトアルバムを英国、フランス、アメリカ、
日本と集めまくって30枚以上持っています。
オリジナルではないですが。

実をいうと、英国盤が音がいいかというとそうでもない。
音がいい順番がわかってきて、上から

(1)最近のリミックス前のヨーロッパ再発。
 デジパック仕様で出たCDがいい音。
 アナログはディアゴスティーニでも出てた。
 モノラル音源がまとめて出たのは聞きやすい。
 同じ音はBeatles in MONOとか、黒いボックスで聞ける。

(2)70年代アメリカ再発盤、Wallyさんというひとが
 マスタリングした刻印が入っていて安い。

(3)80年代のCD化の時に同時に出た欧米盤。
 CDも同じ音がする。

(4)60年代英国盤。ただ音がうるさいのであまり聞かない。

この(2)と(3)の間に80年代CDが入ります。
探せばいまでも入手できそうなのですが、
配信であるのに買う人は、自分も含め、年寄りでしょう。

最近の赤・青のベスト盤は音圧を上げていて、
ブルートゥースのスピーカーでも聞きやすくしてある。

というか、僕の世代からいうと20年前に全盛期だったので、
もう何度も再発されてるし、もう十分、いいかな、という気になっています。

実をいうと'60年代のEMIというレコード会社自体が
あまり音がよくない印象あります。
クラシックでもEMI-Angelはレパートリーはともかく、音質が一段落ちる。

Decca/London, Philips, DGあたりは再発されたのを聞いても、
おお音いいじゃんと思うこと多いですし、
アメリカのVictor/RCA, Columbia, MCAといった大手はもちろん
Blue Noteなんかのマイナーでも音質がすごいのがある。

一流国じゃん、と思うわけです。

それからすると日本のは70年代になって録音がぐっとよくなりましたね。
クラシックの音源に関しては、
カタログが豊富なSony/Columbia, Decca-London, ドイツグラモフォンの
廉価盤CDに足向けて寝られません。
1枚1000円以下でしたもん、一番安い時。

レンタルCDが売られてる片隅で、廉価盤としてひっそりと
地方でも売られていて、興味の幅を広げるきっかけになりました。

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