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春雨推しの春雨推しによる春雨のための運用考察


みなさま、春雨改二(挨拶

いやー、春が来ました。改二がきました。春雨改二が母港にいる。
その事実だけで満足感あふれる今日この頃ですが、提督たるもの、やはり推しを十二分に活躍させたいという思いがあります。
せっかくですから、今回は対水上艦、対地、対潜といった様々な戦闘フェーズにおいて、春雨をなるべく活かせる運用方法を考えていきましょう。

※この記事は、春雨改二を優先的に起用し活躍させたい提督向けの偏った内容になっています。同じことが他の艦で代用できる、他の艦の方が打点を出せるなどといったご指摘は不要です。

基本性能

基本性能と、新たに搭載できるようになった装備のおさらいです。

基礎ステータス

まずは装備なしの基礎ステータス(Lv99時)を見てみましょう。

春雨改二 Lv99時のステータス

改からの比較で以下の通り。()内はLv180時の比較。
耐久 +1
火力 +17
雷装 +7
夜戦火力 +24
対空 +24
対潜 +19(+31)
索敵 +12(+19)
回避 +2(±0)
装甲 +2
初期運 +6

火力の伸びが非常に大きく、素で66と、他の改二勢と比較しても決して見劣りしない値です。
いっぽう、雷装は若干伸び悩み、素の夜戦火力は152と、こちらはバランス型に収まりました。
対潜値は大きく伸び、Lv99においても、通常の対潜シナジー3点セットで先制対潜可能な対潜値100は無理なく達成可能です。対潜装備の質がよければ2スロでも到達が可能です。
耐久が+1され非ケッコン時は31と、大破率の観点からは大変恵まれた耐久値となりました。ただし、ケッコン後の耐久が36になります。この場合は耐久改修を行いましょう。
運の値は微増ですが、18と特段高いわけではありません。魚雷カットイン運用を視野に入れる場合は、ある程度の運改修をしていきましょう。

特殊装備搭載

通常の駆逐艦の装備運用に加え、改二になったことで下記の装備が搭載できるようになりました。

  • 大発系の搭載

  • 司令部施設系の搭載

  • 補強増設への13号電探、22号電探系の搭載

大発系装備の有用さは今さら説明するまでもありません。これだけで、対地、輸送ではお呼びがかかります。

また、司令部施設の装備も目が離せません。連合艦隊や遊撃部隊における春雨旗艦編成が、今まで以上に快適になりました。

そして、増設枠への電探の搭載です。13号電探系、22号電探系の両方を補強増設に装備可能ですので、
・逆探(E27)+22号対水上電探改四(後期調整型)★4
・電探装備マスト(13号改+22号電探改四)
といった強力な電探が搭載できます。増設枠への電探装備の有用さも、もう説明不要ですね。

上記の特性により、汎用対空カットイン(5種/8種)を発動させつつ大発系が搭載できる艦の一員となりました。筆者は6-4とかでよく使います。
実はこれができる駆逐は数少なく、貴重な存在です。しかも春雨はその中で最も火力が高いという、期待の新人です。

『5/8種対空カットイン + 大発系載せられます』部員のメンバー一覧

ここまでの基礎性能をまとめると、大発装備可能艦として高めの火力、対潜と、補強増設への各種電探の搭載が可能という、運営の言葉を借りれば、まさにバランスの良い戦闘能力を持つ対地、輸送作戦にも対応可能な改二といえます。

装備ボーナス

61cm四連装(酸素)魚雷後期型や12.7cm連装砲B型改四(戦時改修)+高射装置といった、白露型改二共通で存在する装備ボーナスは一通り揃っています。

念願のえっち春雨砲。なんで「H」がピンクに光ってるんですか?

そして、春雨改二を運用するにあたって目が離せないのが、改二と同時に実装された、春雨砲こと「12.7cm連装砲C型改三H」の存在です。えっち砲。以後、春雨砲と呼称します。
本装備は、白露型改二にとっては12.7cm連装砲C型改三の上位互換のような位置づけで、春雨改二に対し非常に高い装備ボーナスをもたらします。
また、新しく追加された対空カットイン47種のトリガー装備にもなっています。

この伸び方はもう中口径主砲なんよ

春雨の火力は決して低い方ではないのですが、同じ白露型の姉である白露、時雨、村雨、夕立のなかでは火力、雷装、ともに最下位です。(姉達が優秀とも言える)。ただし、この装備を活用することで他の改二駆逐艦に劣らないどころか、凌いでしまうレベルにまで火力を伸ばすことが可能です。

春雨改二の支援火力盛り盛りの図

このような火力が出せてしまうのでは、出撃はおろか、支援艦隊でもお呼びがかかることでしょう。すごいぞ春雨改二。
…とまあ、上記は極端な例ですが、やろうと思えばここまで火力を伸ばすことができる装備であるということが分かればOKです。

具体的な運用は後述しますが、とりあえず春雨改二を活躍させるなら2つ用意しましょう。1つは春雨改二任務で入手可能ですから、もう1つを改修工廠で用意してください。
また、春雨砲は既に改修も解禁されており、★6、★10で春雨改二への火力ボーナスが+1されます。★7からは改修用の素材としてC型砲改二を要求するため大変ですが、★6までは開発可能な25mm三連装機銃 x2で済みます。まずは最低★6までは改修してください

2つ用意と書きましたが、3つあればもちろん上図のような火力3桁というロマンが見られます。また、他の前期白露型改二(白露、時雨、村雨、夕立)にも装備ボーナスがあります。特に時雨が大変なことになっています。
白露型同時運用とか日常茶飯事なので筆者は無限に欲しいです。が、改修工廠での入手は無情にも戦闘詳報が必要です。この戦闘詳報は、春雨の改二改装にも必要です。需要に対して供給が圧倒的に足りていません。ということで、現実的な落としどころとして、2つとしました。

運用例

本題です。場面別に、具体的な装備構成とともに紹介していきます。

夜戦火力重視

通常のイベント水上艦ラスボス決戦用装備です。
夜戦火力だけを追い求めればよいので、話は単純です。

イベント最終ボスへのトドメの装備構成はこれで決まりです。
春雨改だったころは、61cm四連装(酸素)魚雷後期型にボーナスがなかったため6連装ガン積みが最強でしたが、改二となったことで、無事他の白露型改二と同様の装備ボーナスが付与されました。6連装魚雷を他の艦に回すことができます。
夜戦火力は、218 x 1.5 = 327。
ここに夜偵や特効が載ってきます。
最終火力が改から40近く伸びたため、今まで以上に春雨でのゲージ破壊が狙いやすくなりました。
初期運が18と高いわけではないので、多少の運改修は行いたいです。

夜戦連撃派生(基本)

汎用的な夜戦連撃を主軸とする、主砲2本搭載構成を見ていきましょう。
ここから、空きスロに何を搭載するかで運用がどんどん派生していくのですが、

同構成だと、なぜか時雨改三の方が火力伸びるのはまた別のお話

なんか火力の値がおかしいな?春雨砲の装備ボーナスのおかげで、昼戦火力があの高火力駆逐艦改二勢に肩を並べるレベルになります。もうこれだけで、春雨砲を2つ用意したくなってきませんか。なる、なった。
春雨を最大限活躍させるには、この装備ボーナスを活かさない手はありません。また、この構成は春雨砲 x2をトリガーとした対空カットインの発動が可能です。性能はおまけ程度ですが、なにも発動しないよりは幾分マシです。RTAや戦果追い込みなど、急いでる時は注意。
もう一度言います。まずは春雨砲を2つ用意しましょう。

さて、これで満足してはいけません。まだ2つもスロットが空いています。いろいろ搭載してみましょう。

夜戦連撃派生(万能型)

ソナー+増設電探

対潜値が上昇したおかげで、なんとケッコン前から夜戦連撃と先制対潜が両立できてしまいます。最短でLv93から。逆探(E27)+22号対水上電探改四(後期調整型)★4が用意できない場合でも、Lv97から可能。
見ての通り、火力も90前後まで伸びるので昼戦の殴り合いにも強いです。また、対空カットインも春雨砲 x2で展開できますので、水上電探、対空電探といった電探の種類も問いません。これで対艦、対潜、対空、索敵をこなすオールマイティでプリティな春雨の完成です。

ソナーの枠は、用途に応じて使い分けていきましょう。
司令部とか積めるので遊撃部隊の旗艦も任せられます。

まあ、連撃って最近あんまり使わないよね

夜戦連撃派生(対地、対PT)

対地、対PT基本セット

大発系装備の搭載が可能になったため、それだけで対地性能においては一線級に躍り出ました。
火力が高すぎるため、特大発動艇+一式砲戦車でなくてもソフトスキン型へのキャップ到達は容易です。ということは、この構成では春雨砲でなくてもいいのですが、道中の雑魚を蹴散らすためには火力があるに越したことはないですね。
集積地棲姫に対しても、特大発動艇+Ⅲ号戦車J型と火力90から繰り出される1000越えダメージの2回攻撃が強力です。

対地戦では、PT小鬼群がお供に出現することも多く、そのような海域では上記の構成で活躍が見られるでしょう。

こんなのとか(7-5-2)

上記例で挙げた通常海域7-5-2では春雨に特効がありますので、毎月の7-5消化の際にはぜひとも春雨を起用したいところです。

夜戦連撃派生(対地、対空)

上記で紹介した構成は、PT系がいなければ見張員が不要です。
その場合は電探が補強増設に搭載できる特性を活かしていきましょう。

対地戦では敵攻撃機が飛来することがほとんどですから、対空を意識する必要があるケースが多々あります。例えば次の構成が考えられます。

対空カットインと対地を両立

ほどほどの対空性能をもつ対空カットイン5種/8種と、対地攻撃の両立です。
2024/04/10時点で、この両立が可能な駆逐艦はわずか8隻しかいません。
記事序盤で紹介した、『汎用5種対空カットイン + 大発系載せられます』メンバーですね。もう一度書きますが、春雨はその中で最も火力が高いです。

春雨砲の装備ボーナスがないため、道中や随伴の水上艦への打撃力は劣りますが、肝心の対地性能に関しては、特大発動艇+Ⅲ号戦車J型や、特大発動艇+一式砲戦車のおかげで問題なく火力キャップに到達します。

春雨砲関係ないですが、単純に春雨が強いので、上記も抑えておきたい構成として紹介しました。通常海域でも6-4なんかでは大暴れです。

1-5周回(キラ付け)

対潜値が高めなので、中射程かつ先制対潜可能となる必要Lvは低めです。大発の搭載が可能なので、キラありの遠征艦隊への組み込みもやりやすいでしょう。
後述しますが、支援艦隊への適正もある程度ありますので、キラ付けが楽なのは嬉しいです。

所持率が高めの、適当な装備で中射程先制対潜。これはLv81から可能。

3-2周回

素の火力66とそこそこであること、春雨砲の存在から、3-2周回に必要な火力はある程度満たせます。
具体的には、反航戦において雷巡チ級elite確定中破ラインに到達します。
春雨を3-2周回編成に組み込みたい提督にとっては満足のラインです。

7-1周回

春雨改二は素火力が66と高めであるため、7-1周回の適正も高いです。
春雨のいるいないに関わらず、7-1周回時の装備構成についてはそれだけで1つの記事が書けてしまうため、とりあえず筆者がよく運用しているソソ爆構成で考えていきます。

装備例。

7-1において問題となる敵編成はこちら。この人たちの雷撃を直ちに止められる火力が求められます。

春雨改二は素火力が66ありますので、なにもしなくても同航戦でロ級後期型確殺ラインを満たします。
対潜装備を多少改修してあれば、同航戦でホ級flagshipの確定中破火力ラインにも届きます。★2の対潜装備3種~でOKです。
一方、ヘ級flagshipの同航戦確定中破ラインには、対潜装備を全て★10まで改修しても若干火力が足りませんが、逆に言えば、若干足りない程度まで打点を上げられるとも言えます。

ぶっちゃけこれで十分

補強増設に電探を搭載するなどでケアできますが、誤差で済ませても問題ない範囲だと個人的に思います。

いずれにせよ、改二になったことで7-1周回の適正は大きく向上しました。

4-5周回

まるゆ掘りとして、イベント海域以外の対地ベンチマークテストとして、戦果周回としてお世話になる4-5です。周回に駆逐を組み込む場合において、大発駆逐として当然組み込めます。対潜値もある程度高いため、1スロ先制構成も比較的早いLvで到達します。

6-3周回

元、春雨がドロップする唯一の海域として、そして開発資材集めとして、あるいは母港にいる春雨のうちの何隻かの故郷として親しまれる6-3。
昼火力と対潜火力が求められるため、先に紹介した装備構成がぴったりです。ケッコン前から1スロ対潜可能なことはもう一度書いておきます。
春雨改二と駆逐棲姫のミラーマッチをもう一度。
いざ周回し出すともう一度どころではない。

ソナー+増設電探
改修MAXのソナーを利用すればさらに砲戦火力を盛れる

7-5攻略

通常海域ですが、7-5-1および7-5-2では春雨に特効があります。
特に7-5-2はボスが地上施設、集積地棲姫、PT小鬼群の混載編成です。記事中盤で紹介した対地、対PT装備構成がモロに効いてきます。

7-5-2 ボス編成
(再掲)対地、対PT基本セット

ただ、この程度の敵編成であれば夜戦までもつれ込むことは稀で、たいてい昼戦で終わります。
であれば、道中対策に多少寄せても問題ないと思われます。

道中に寄せた装備例

道中先制対潜を採用するか、煙幕で潜水対策するか、いずれの運用にせよ、ほぼ対応できるでしょう。

支援艦隊

出撃だけではなく、春雨砲と増設電探のおかげで支援艦隊にも適性があります。命中と火力とどちらを取るか、敵によって使い分けましょう。
参考までに、火力の理論値はこちら。

圧巻の火力100越えです。
つよすぎ。

遠征要員

大発要員として当然ながら、各種ステータスを要求するマンスリー遠征においても、火力、対潜の面から大変お役立ちです。
キラ付けもしやすいため、ぜひ遠征でも春雨を活躍させてあげましょう。

なんでもできるな…

彼を知り己を知らば百戦殆うからず(弱点)

春雨改二の弱点を知っておきましょう。
対策できる箇所はしっかり対策することで、より一層の活躍が期待できます。

内火艇系の搭載不可

春雨改二の直前に、8年ぶりとなる内火艇カテゴリに新装備、特四式内火艇/改が実装され話題になったこともあり、春雨改二では話題に乗って内火艇系も搭載できるようになるかと思いましたが、残念ながら叶いませんでした。
このため、対集積地棲姫に対しては内火艇を搭載できる艦に比べて打点が落ちてしまうことは意識しておく必要があります。

では、春雨は集積地棲姫にダメージを出すことはできないのでしょうか。
見ていきましょう。

左:昼戦ダメージ 右:夜戦ダメージ

なんだよ…結構出るじゃねえか…。
同じ駆逐艦でも、内火艇を積める勢はここからさらに+1000前後ダメージをだしてきます。それに比べれるとダメージがごっそりが落ちるのは仕方ありません。とはいえ、ここまで火力を出せるなら十分。
集積地棲姫がいても、自信をもって春雨を送り出しましょう。

ケッコン後耐久36

こちらは明確な弱点です。ただし、耐久改修で対策可能。
ケッコンする場合は、耐久改修と向き合っていきましょう。

装甲が低い

白露型駆逐艦改二の例に漏れず装甲は低めです。
バルジの搭載もできません。
駆逐の装甲が気になるような中途半端な火力が飛び交う海域では少しだけ注意。

初期運18

この値が特段低いというわけではありませんが、水雷戦隊 熟練見張員があるとはいえ、魚雷カットインを狙っていくなら少し底上げをしておいてもいいでしょう。

まとめ

大発系搭載と、増設電探と、春雨砲の適正。
上記の特性の組み合わせのおかげで、輸送のみならず、それこそ春雨提督でなくとも、さまざまな場面での活躍が見込める、大変便利な艦娘として成長を遂げました。

これまで春雨を改でそこら中で運用してきた人間としては、大発搭載、増設電探というあまりにも大きすぎる装備特性を持て余してしまう可能性があったため、今回このような形で改めて整理できてよかったです。
春雨、普通に強くね…?と思って頂ければ幸いです。

記事前半で注釈を入れた通り、この記事は完全に春雨に全ての強装備を最優先で集めて運用する前提で考えております。実際は時雨改三の方が春雨砲に適性があったり(なんでだよ)、逆探(E27)+22号対水上電探改四(後期調整型)をもっと適性のある艦に乗せるなどのやりくりが発生します。上手いこと運用していってください。

本記事において間違っている点、改善できる点など見つかりましたらぜひぜひご連絡ください!一緒に春雨を最大限活かす運用を考えましょう!

以上、よき艦これ、春雨改二ライフを。

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