見出し画像

高校生へ、書かないとキミの本当の魅力は出てこない。(大学授業実況中継)

 この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:キミはなぜ書かないといけないのかの理由。書かなければ、キミの創造性が百分の一にまで落ちてしまうという警告。この内容は今日の大学での経営学講義で学生に話したことのまとめです。

書くことと経営学の関係


今日のテーマは書くこと、だ。

経営学と書くことがどう関係するのかって?

経営学って、価値を創ることなんだよ。
 
価値を創るとは、キミの中から何かを生み出すことなんだ。

それはね、書くことでしか生まれてこないんだ。

もちろんなにか特殊な能力を持っている人は、自然に何かを生むだろう。

芸術作品を、素晴らしい演奏を、誰よりも飛ばすホームランを。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fthe-ans.jp%2Fnews%2F192892%2F&psig=AOvVaw0UocT25Sb4KsHiS6TNJew5&ust=1654236404755000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiIlMH7jI74AhWCxIsBHcUBDVwQr4kDegUIARDDAQ

しかし、そんな派手な能力を持ってないキミにだって、能力は、ある。

しかし、それはキミの奥底で眠っている、かもしれないんだ。
 
眠っているから、静かにしているから目立たない、だから君もわからない、

気がつかない。だから刺激してやらないと出てこないんだ。
 
その刺激こそが、「書くこと」だ。

書くことが苦手?それはフェイクだまされてるんだよ


 そういうとね、書くことは苦手だ、高校時代作文の授業で帰ってきた答案に赤ばっかり入れられてそれ以来嫌いになった、という君たちが多いんだ。
 
でもそんなの関係ねえ。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fameblo.jp%2F2020pontelibro%2Fentry-12670836054.html&psig=AOvVaw2EqOT_h5_B1ko4laEdFqiu&ust=1654236600784000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwib6P3YjY74AhU3xIsBHeO4BUYQr4kDegUIARDIAQ

キミたちは勉強のし過ぎで、またまじめなセンセイに影響を受けすぎていて、やれいい文章の書き方とか、レポートの正しい書き方みたいなものを刷り込まれてしまっている。いまからそれをアンラーニング捨て去れせよ。
 

アンラーニングて何?

アンラーニングとは、今まで正しいと思っていた教えを捨てることだ。

それは解毒だ。

間違った教えという君に役に立たない有害な教えを、解毒することだ。

キミは、これまで学校でこう書くべきだ、と教わってきた。作文はこう書け、日記はこう書け、そして東大の論述問題はこう書け、と。
 
それらはキミに合わない間違った教えだ。

だから、アンラーニングせよ、捨てちまえ。

新しい教えは何か。それはキミのやりたいようにやる、書きたいように書く、ってことだ。
 

正しい教えはこれだ

どこぞの文章の書き方本に載っているような、言葉の重複を避けろとか、ですます調で統一しろとか、そんなのどうでもいい。

キミの感性にしたがって書けばいい。

東海林さだお、になれ。


東海林さだおしょうじ・さだおって知っている?
 
漫画家であり、作家だ。いや、物書きと言った方がいいかな。。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fauctions.yahoo.co.jp%2Fsearch%2Fsearch%2F%2523%25E3%2583%25A9%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B9%25E5%25A4%25A7%25E7%259B%259B%25E3%2582%258A%2F0%2F&psig=AOvVaw2HliRPdWf1lkIOoOzfyRlV&ust=1654236981129000&source=images&cd=vfe&ved=0CEUQr4kDahcKEwjQgZegj474AhUAAAAAHQAAAAAQAg


彼の文章は決してうまいとは言えない。いわゆる名文ではないよ。

でも面白い。何度でも読み返したくなる。それは他人の文章をお手本にしてないからだと思うんだ。

誰とも似てない、書きたいように書いただけ、的な文章なんだ。

ちょっとだけ東海林さだおの文章を引用してみる。

おいしい水。https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.istockphoto.com%2Fjp%2F%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2588%25E3%2583%2583%25E3%2582%25AF%25E3%2583%2595%25E3%2582%25A9%25E3%2583%2588%2F%25E3%2582%25B0%25E3%2583%25A9%25E3%2582%25B9%25E5%25A4%25A9%25E7%2584%25B6%25E6%25B0%25B4%25E6%25B0%25B7%25E3%2582%2592-gm177317474-20121796&psig=AOvVaw2D5rjXcqo1hebCR_PDS7pf&ust=1654237309458000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwi67_OqkI74AhX2yosBHXotCPAQr4kDegQIARBO

おいしい水
しかし、絶対に水でなければダメ、という場合もある。
カレーの場合がそうだ。
カレーの場合は水以外のものは絶対に合わない。

うんと辛いカレーを食べていると、”狂おしい様なひととき”が一度はかならず訪れる。

汗と、炎を含んだような口中と、めまいとで、ほとんど思考が停止し、「もうどうなってもいい」と思うひとときがあるものだ。

そういうとき、ふと我に返ってゴクゴクと飲む冷たい水はおいしい。

本当においしい。
こういうときの水は、氷のはいった水であってほしい。

「ワニの丸かじり」P45-46 文春文庫 東海林さだおCC

東海林さだお先生は、見事なまでに「そのまま」なんだ。

何のてらいもない、うまく書こうなんて思ってない(きっと)、文章修行なんてしてない(たぶん)、東海林さだおそのもの、そのまんまなのだ。

人はお手本を見せられて、それに倣うならうことで、自分らしさを失い堕落していく。

高校生よ、お手本なんかいらない、まずは書いてみろ。

書けばわかるさ。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

じゃあまた次回会おう。

                            野呂 一郎
               清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?