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プロレス&マーケティング第5戦。米海軍と新日本プロレス合宿所の奇妙な符合。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:現代の勝つためのキーワードは”結束”だ。マーケティングにおいても結束は欠かせない。どうやって結束を手に入れるか、米海軍の青春から学ぶ。

米海軍に学ぶ「結束」

プロレス&マーケティングなんて新連載を始めたせいで、目や耳に飛び込んでくる情報を無意識に、このテーマに結び付けてしまう自分がいます。

 いま、The Wall Street Journalの古い記事(2019年11月25日号「アメリカ海軍兵学校における結束の伝説Readers share tales of bonds formed at the Naval Academy」の中に、またそれを見つけてしまったんです。

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3xsFFti

 そうなんですよ今日のプロレス&マーケティングのキーワードは「結束」です。

 この記事は、まだ生存されている米海軍兵学校の第23回生の方々が、卒業50周年を祝い、いろんな昔話に花を咲かせ、思い出を語り合ったという内容です。

 そういえば、この前僕の記事でトップガンを取り上げましたが、あれは米空軍の話ですよね、今度は米海軍です。ちょっとシンクロニシティを感じますね(笑)

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3XzJs2v

結束の時代だ

ロシアとウクライナ、どちらが勝つでしょうか。第三者的な無責任さを承知で言うと、結束が強いほうが勝つでしょう。

国民の結束、兵士の結束、協力国、機構との結束、政治的イデオロギーの結束。そんなことを考えたら、ウクライナが上回っているように思います。

特にNATO、米国、西側諸国との結束においてそれを強く感じます。

さて、読者の皆様はそろそろおっしゃるでしょう「で、それをどうやってプロレス&マーケティングに結びつけようっていうんだ?」。

今日の記事の目的は、米海軍から”結束”を学び、それをマーケティング組織に活かすことです。

現代という複雑な時代は、一人のスーパーマンが組織を救うなんてことができないのです。必ずそこにはチームワークが、言い換えれば結束の強い組織が必要です。

もうひとつは、強い組織はそれだけでは足りず、協力してくれるグループ、とりわけ支援者ファンの結束を強くすることです。

米海軍から”結束”を学び、ファンを結束させて応援してもらうにはどうしたらいいか考えましょう。

男だけの部活=結束?

さて、海軍兵学校で彼らはどうやって、結束を強固なものにしたのでしょう。記事から拾ってみましょう。

・4年間の寄宿舎生活
・同じ隊(battalionバタリオン)に所属していたこと
・クラスリングと呼ばれる同期の証である指輪
・同窓会
・仲間がヘマするとやらされる腕立て伏せ
・21歳にならないと許されないはずの飲酒
・”男だけの部活”的理不尽さ

プロレスファンの皆さんは、「何だこれ、新日本プロレスの入門5年以内の新弟子たちヤングライオンの合宿生活と同じじゃん!」と思ったのではないでしょうか。

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3lHWsGf

両者の共通点を探ると、寄宿舎生活、上下関係、理不尽な体罰的なペナルティなどが浮かびます。

それを象徴しているのが、この画ではないでしょうか。

https://pbs.twimg.com/media/EVJawLFU4AETa8x?format=jpg&name=large

つまり、4年間の男だけの理不尽な濃密な生活青春を共にしたことから来る、友情が結束を生み出すのであり、それは洋の東西を問わない真理なのです。(しらんけど)

新日本プロレスの強さが、ここにあります。

上の漫画はこちらで買えますよ。

ファンを結束させろ

僕はプロレス団体は、ファンを結束させるという努力が不足しているのではないかと思っています。

もちろん、ファンクラブもあるし、ファン対象のイベントもあるし、ロスインゴが好きな人はおそらくツイッターやフェイスブックでサークルを創っているでしょう。でも、団体がファンを結束させる試みを積極的にやっている団体は皆無です。

マーケティングにおいて「ファンを結束させること」は、見過ごされていますが非常に重要です。

米海軍の例からまた学びましょう。こんなのはどうでしょうか。

1.マグカップを販売する

これは米海軍のOBらが、結束の証としてマグカップをこさえたという事実から来ています。多分にアメリカ的伝統を引いてますが、プロレスもアメリカから来たものだから、ファンの結束のシンボルとしてグッズを作りましょう。

2.リングを販売する

本文のとおりです。リングも結束の証。ファンクラブの会員には全部特製リングを上げましょう。それを欲しさにファンクラブに入る可能性は大、です。リングってカッコいいし、デザインだってデザイナーが腕のふるいがいがありますよ。

3.ファンを年度別に分ける

2021年組とかにするんです。それでリーダーを決めて、毎年同窓会を作りましょう。他の組と喧嘩しないか心配ですけど(笑)

今日のプロレス&マーケティングを他業種に応用する

1.マーケティング部門を結束させろ
米海軍、新日本プロレスの事例から学びましょう

2.ファンを結束させろ
一度でもあなたの商品を買った人は「ファン」です。ファンを大事にするとともに、結束させる努力をしましょう。

3.結束させるイベントを考えろ
海軍の理不尽や橋本真也的いじめ(笑)はダメですが、何か御社自体を結束させるイベントがあるはず。

年に一度のプロレス観戦なんてどうです?それも「温泉宿泊付き新潟プロレス観戦ツアー」なんて、おすすめですよ。(本気!)非日常を味あえて、プロレス嫌いな人も楽しめると思うんですけど。

下は新潟プロレス、前田誠vsビッグ・ザ・良寛の熱戦です。

ああ、シンデレラになっちゃう(12時投稿締め切り)

それでは急ぎお別れです。

野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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