野心的な広告で、日本企業の株価はもっと上がる。
この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:昨日書いたnoteでは「外国人投資家の楽観主義が日経平均最高値をもたらした」と主張した。では、その楽観主義とは何か。答えは「夢とロマンを大げさにうたう」だ。トップ画はhttps://qr1.jp/DBJkDP
株価上げるには、広告はもっと大げさでいい
今回の日経平均最高値の立役者は、投資王ウォーレン・バフェット氏だと言われています。
彼が「僕は日本株買ってるよ」と言ったのが、世界中の投資家を右に習えさせたのです。
バフェット氏は、世界の投資家に絶大な影響力のある、投資会社バークシャー・ハサウェイのCEO(最高経営責任者)を務める人物で、同社は保険、製造業、サービス・小売り、鉄道・エネルギーなどからなるコングロマリット(conglomerate 複合企業)です。
きのう、欧米の投資家は楽観的だと申し上げました。
そして、楽観的とは「だまされやすく、積極的な言葉にからきし弱い」ことだ、とも。
もしそれが本当ならば、海外投資家のシンボルと言っていい、ウォーレン・バフェット氏率いる、バークシャー・ハサウェイ社もそうした特質を持っているはずです。
つまり騙されやすく、積極的な言葉に弱いということは、自らも積極的な言葉を弄して、人心をたぶらかす、ということです。
誤解なきよう、それは詐欺的マーケティングということではないのです。
前向きでポジティブな言葉遣いを旨とする、ということです。
日本的な尺度では、「大げさ、やりすぎ、無責任」くらいでちょうどいいのです。
ウォーレン・バフェット流の正しい広告とは
実際の例をお目にかけましょう。
この広告を訳すとこうなります。
どうです、これが海外投資家の「楽観的」の正体なのです。(笑)
日本人の感覚なら、やり過ぎ、恥ずかしげもなく、ワールドクラスって自分で言う?そういう感じですよね。
でも、いいんです、これで。
日本企業は海外市場に、そして投資家にアピールするなら、このくらいの感覚が必要なのです。
それはある意味、攻めオンリーですよね。
日本企業が海外市場に出ていき、成功するためには何よりもこうした楽観的とでもいうべき、超積極的なマインドセット(mindset 精神のあり方)が必要なのです。
むしろ戦略よりも、マインドセット。
そのためには、株価の高い企業の広告コピーをよく研究するといいですよ。
BusinessWeekとか、Financial Timesとかに載っているそれです。
ポイントは夢とロマンを臆面なく、マーケティングのメッセージにできるか、です。
野呂 一郎
清和大学教授
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