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真夏の怪談シリーズ6 心霊写真の怪

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:水子の霊などほんとにいるのか。龍神様の秘密。守り神なのか、たたり神なのか。心霊写真は今様ディープフェイクかもしれない件。現在諸事情でパソコンの絵が挿入できないため、今回はカラフルがなくてごめんね。

水子の霊なのか

Aさんは驚くべきことを話してくれた。

見覚えがあると言ったのは、実はいるはずだった実の姉の横顔だった、というのだ。

水子でなくなったので、顔を知る由もなかったのだが、つまりAさんが見たのは、若い時の母親の面影だったのだ。

しかし、なぜ、今頃になって20くらいになった姿を見せたのだろう。

これは当時中岡俊哉が「そういうこともある」という話をしていたので、信じるしかない。

心霊写真の符合

Aさんは、1枚の写真を見せてくれた。

それは当時大ベストセラーの、これまた中岡俊哉の手になる「恐怖の心霊写真」に載っていた、一番おそろしいとされる一葉だった。

千代田堰堤(ちよだえんてい)と呼ばれる、その土地で有名な河川を撮影したところ、写真の前面に女性の顔が映っているのだ。

その顔が、助手席に乗ってきた女性とうり二つ、だとAさんは言う。

もしその女性がAさんのいるはずだった実姉とするならば、何か強い訴えをもって現れたのかもしれない。

龍神の化身か

Aさんは、鯉の養殖を手掛けていることはお話しした。

そのことにも、この幽霊談は関係があるかもしれないのだ。

何やら、この女性の幽霊は複合的な要因があったのではないか、一郎はそう感じた。

Aさんの、話はこうだ。

「鯉の守護神は龍神さまで、時に若い美しい女性のかたちで姿を見せることがある」。

そうすると、助手席に乗った女性は、Aさんの養殖ビジネスに何か警告を与えるために出現したのだろうか。

いや、それとも近くあるかもしれない、鯉の養殖事業の大成功を暗示して現れたのかもしれない。

Aさんにすっかり気に入られた一郎は、「今日は泊っていけ」との熱心な誘いを無下にして、帰路に就いた。

それにしても、TVで中岡俊哉の心霊番組を見たのが、ほんの数日前で、今一郎はそれを追体験していた。

いま起こっていることが本当なのか、うそなのか、わからないような、不思議な思いに打たれ、立ちすくむ一郎であった。

編集後記:

今思うと、当時の一郎は、ユリ・ゲラーのスプーン曲げを見せられて、ディープフェイク状態に陥ってたのかもしれない。

超能力も心霊も、嘘かマコトか、現実か妄想か区別がつかない状態に人を陥れるという点では、文明が進むほどこうした異次元経験をさせるというニーズは強まりこそすれ、弱くなることはないのであろう。

野呂 一郎
清和大学 教授


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