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今年「第二次日本ブーム」が来る、いやすでに来ている理由。

この記事を読んで、あなたが得られるかも知れない利益:日本ブームはかならず来る、いやそれはもうそこにある事実だ。昨日も報じたSukebanはすでに来ている日本ブームの証明だ、という主張。

なぜ、第二次日本ブームなのか

そもそも第一次日本ブームって何よ、僕ら聞いたことないし、いつも景気の悪い日本がもてはやされるって知らないんだけれど、と学生や若い皆さんは言うでしょうね。

あったんですよ、日本が世界の救世主のようにもてはやされた時代が。

それはズバリ1980年代の10年間です。

その火付け役は1979年に、社会学者エズラ・ボーゲル氏の書いた「ジャパン・アズ・ナンバーワンJapan as No.1)という本でした。

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日本人の特性と社会制度が、日本を世界一の経済大国にしつつあるという内容で、日本はまるでこの本の出版を合図に、日本が80年代の世界経済の主役に躍り出たのは事実です。

僕がアメリカで日本語を教えながら、MBAの勉強ができたのも、アメリカ人が謙虚に日本に学ぼうという姿勢の反映です。

なぜ、第二次日本ブームなのか

そこかしこに、日本ブームの兆しが表れています。

例えば訪日観光客や日本定住者の行動様式の変化をみると、それがよくわかります。

今までは日本に観光に来るような外国人は、「日本がスキ」でしかなかったのです。

しかし、彼ら彼女らの多くが日本リピーターになっています。

つまり、彼らの心情は「スキから愛している」に進化しているのです。

メジャーな観光地を訪問し、スシを食べ、オタク文化に触れるだけでは、満足せず、今度は何もないような地方の辺境に行ったり、寿司を握る体験をしたり、コミケでコスプレを披露したりするようになってきています。

https://qr1.jp/S5JdQw

訪日外国人たちは、見ているだけでは物足りなくなり、自分でやってみる層が爆発的に増えているのです。

合気道にみる「深さ追求」

例えば、明らかに外国人の合気道愛好家が増えているという事実。

先日10年ぶりに、合気道の稽古を再開したのですが、某メジャーの合気道の本部道場が様変わりしていました。

https://qr1.jp/dJYGcf

外国人の会員がかなり増えたのです。

下手すると、日本人より外人の門弟のほうが多いのではないでしょうか。

僕の解釈では、日本武道は数あれど、合気道ほど日本の伝統文化を象徴し、深遠な哲学を体現する武道はありません。

合気道は、日本文化愛好家にとっての上級コースなのです。

合気道の道場に通っている外国人は、観光客ではなく、長期滞在者で、中には合気道をやりたくて、日本に住んでいる外国人もいます。

高野山のにぎわい

弘法大師空海が、今もおわします高野山は、日本をもっと深く知りたい外国人でにぎわっています。

ホテル風の宿坊や精進料理が供され、阿字観瞑想や、写経まで体験できる、体験ツアーが大人気です。

高級化する高野山宿坊体験 https://qr1.jp/kJNmPF

お遍路にチャレンジする外国人も増えています。

日本は、外国人にとって一回ハマるとそこから抜け出れない沼、なのです。

Sukebanに日本を感じる?

日本の魅力とは、僕があえて申し上げると、その独特の精神性と身体性です。

精神性の象徴は、宗教(神道、仏教)、武道であり、日本人が災害の時に見せる秩序や礼儀正しさです。

身体性とは、精神性をともなう合理的な身体動作で、これも空手や合気道などにみられます。

このところnoteに書いている、日本の女子プロレス興行Sukebanも、誤解を恐れずに言えば日本の精神性と身体性の現代的な具現化であり、これがアメリカ人に受けているのは、彼ら彼女らの「無意識」が日本を求めているのです。

これまで、日本ブームがおきそうでおきなかったのは、マーケティングが不在だからと言われてきました。

しかし、僕が今感じているのは、世界の人々が日本を真剣に求めている熱が、マーケティングの不在を凌駕しつつある、ということです。

今年は来ますよ、日本ブームが。

野呂 一郎
清和大学教授




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