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ショック、The Wall Street Journalがなくなる?


高校生の皆さん、こんばんは。
元気ですか。

あの英字紙が日本から消える?

僕は元気じゃないんだ、聞いてくれる?ショックなことがあったんだ。

それは、僕の生きがいともいえるThe Wall Street Journalがなくなるって知らせが最近届いたからなんだ。

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もちろん、新聞そのものがなくなるんじゃなく、紙の新聞を日本で売らなくなるんだ。10月1日から。真子様が結婚する日に何で(笑)

ショックだよー。でもこの新聞デジタルの流れは特にアメリカでは顕著になっていて、電子媒体の方が読者が多い新聞もあるようだ。

特に日本では、紙でThe Wall Street Journal読んでいる人なんて見たことないからね。

時代の流れなのかもしれない。かれこれ30年もThe Wall Street Journalを宅配でとっているから、それがなくなるショックは、大きい。

スクラップの価値

僕のThe Wall Street Journal(以下WSJ)の読み方は、スクラップありき、なんだ。気になる記事を切り取って、スクラップにし、論文や本を書く資料として利用する、という使い方だ。

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しかし、ここ2,3年はだいたい全体に目を通し、特に1面をじっくり読むようになった。やっぱり、興味がなくてもWSJが価値ある記事といっているのに従うようになった。

そして、特に最近は切り取る記事のカテゴリーが増えている。

特に政治、貿易、外交、金融などのジャンルなどだ。興味のある分野が広がってきたということだろうか。トランプ氏は追っかけている。

英語ライティングの教科書としてのWSJ

英語のライティングのテキストとしても、記事を使っている。これは非常に勉強になる。

特にWSJの記事はリダンダンシー(redundancy重複)を避ける。

これはビジネス英語でもっとも戦略的な使い方なのだが、WSJの場合はそれを巧みに言い換えるバリエーションが見事なんだ。こういう英語をビジネスマン/ウーマンが使えるようになると、企業の国際的評判はぐっと上がる。

企業にライティングを指導することを、10年ぶりに再開するつもりになったので、こうした例文を集めることも、やっている。

気に入った記事をスクラップするのだが、ずっとその情報を使わずに寝かせていることも多い。

役に立つのは、論文や本にする時。何年か後になることも多い。

しかし、最近はリアルタイムでnoteを書くときに使っている。

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これはいいと思う。なぜならばnoteでその情報を出すことで、その情報が真に生きると思うからだ。

その情報は実は多面的な意味や影響力があり、自分の文章に使うことで、世の中にいい影響を与えることがあるからだ。

明日、またそれを見せようと思っている。アマゾンの件で。

記憶の定着率が優れてる?アナログ的スクラップ

さて、僕がほんとにがっかりしているのは、デジタル版に乗り換えると、スクラップの質が段違いに落ちることを確信しているからだ。

詳しくはわからないのだが、例えば日経電子版などは、スクラップの機能がついている。ボタンを押すとその記事がボックスに入る仕組みがあるという。

それはそれで便利だろうが、記憶の定着という意味では、原始的にハサミで切って、それをスキャナーにかけて、日本語でタイトルをつけてパソコンにしまい込む方が、ずっと有効だと思うのだ。

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さすがにハサミで切って糊でスクラップブックに貼り付けるのはもうできないけれど、新聞を手に取ってハサミで切り取る、というアナログの作業が、情報を脳により強く定着させるような気がしてならない。

脳に記憶を定着させるなど、原始的に聞こえるだろう。情報なんてインターネットで引けばいくらでもでてくるから、頭に入れておく必要はないじゃん、と反論されると思う。

でも、僕は、「頭に記憶を定着している度合いこそが、能力」と考えているんだ。言い換えると、いろんなデータが頭の中に入っていて、すぐに取り出せる状態の脳を持つこと、これこそが、知的に実践的な人間の条件だと思っている。

だから、紙のWSJがなくなると、僕の知的能力は落っこちるだろう。

おそらくそうだろう。

まあそんなことで、部屋はThe Wall Street Journalまみれで、まだスクラップしてない記事の切り取りが大量に散乱しているカオスは少しはましになるだろうが、僕の知的生産性は下がるだろう。

紙の新聞の利点

デジタルの時代に、なぜ紙にこだわるのか、と言われるだろう。辞世の句じゃないけれども、あえてそれをあげてみよう。

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1.全体感を持てる

それはまず、全体感を持てるということがあると思う。デジタルは「新聞を開く」という動作がない。新聞を開いてざっと全体を見渡せないのだ。例えば時間のない時に1,2分で新聞全体を眺めて、全体と要点をチェックする、ということができない。

2.紙の感触が知性を刺激する

木のぬくもりのような感じだ。触り心地で脳が喜ぶ感じがするのだ。

3.目にやさしい

これはそうだと思うよ。パソコンやタブレットで目にいいスクリーンを使っているなどと聞くけれども、そもそもああいう機械からは電磁波も出てるしね。目には紙がいいよね。

4.始動に失敗がない

パソコンが、ソフトが、データ容量がという心配がない。

5.企業の都合で配信がなくなったり、過去データが消されることがない

実際あったんだよ、昔使っていたブログサービスが勝手に撤退して、書いたものが全部消えちゃった。「極真カラテの悲劇」という一部で激ウケしていた連載が全部消えちゃった。

The Wall Street Journalだっていつそういうことをするか、わかったんもんじゃない。一回一回紙でくれれば、データはこっちのもの、だからね。

仕方ないね、でも、強制的に環境が変わることでなにか良いことがあるかも知れない。

自分で言ってたっけ、自分の人生は自分が決めるんじゃなくて、人が決めるって。人って環境のことでもあるしね。

災い転じて福としたいものだ。

今日も最後まで付き合ってくれてありがとう。

また明日なにか書くので、見てね。

                       野呂 一郎

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