子供の頃の夏休みを思い出してほしい。

たとえば田舎出身の私は、そのころの遊びといえば森に分け入り、
木や竹を切ってブランコやわけのわからない小道具をつくったり、双眼鏡で鳥を観たり、冬眠明けで寝ぼけている蛇をもてあそんだりしていた。
セミを捕るのも好きで１日に５０匹以上とったとの記録が日記にあったし、
家の玄関を採取した抜け殻で埋め尽くして両親を卒倒させかけたことがあった。
サッカーをするときは２本の大木をゴールに見立て、野球のベースは地面に石を埋めてつくった。
まもなく皆がDSなどゲームにハマってしまい所在がなくなるまで（私は親にゲームを買ってもらえなかった）、私にとって夏休みとはそういうものだった。

（こんなに田舎じゃないし大家族でもないけど、美化しまくるとこれ？ 笑）

そんな、いつしか忘れてしまった僕らのヒミツキチ、ちょっぴりお祭り騒ぎな日々、あのわくわくした夏休みのまっすぐなアソビゴコロを、
オトナになったいま、取り戻したいなと思う。

としまワカモノ会議のリブランディングにあたって

2019年の初夏からゆるく活動し始めた「としまワカモノ会議」。
池袋エリアでワカモノ世代が「やりたい！」思いをベースに街のリソースを使い倒していくコミュニティです。
この街ではおかげさまで少しずつ認知してもらえてきていますが、
一番とどけたい同世代(20代前後)にはまだまだリーチできていません。

そもそも、ロゴやバナー、男臭くて暑苦しいんですよね（苦笑）
名前も「会議」ってなんかイケてないし。つーか「としま」ってなにどこ？
正直なところ、同世代にとって魅力的とはいえないブランドだったなと反省しております。

これまで街の方を向きすぎていた僕らは、
もっと一緒に盛り上がりたい仲間たちの方を向いてゆくことにしました。

それがリブランディングに着手したきっかけです。

【リブランディングの要件】
●ブランドネームの編集
「としま」ってなに、どこ？
「ワカモノ」って誰、つかそのまま名前に入れるかよ？笑
「会議」はダサすぎ、参加したくないｗ

●クリエイティブの編集
男性的すぎるデザインを改め、男女ともにイケてると思えるものに。
コンセプトをベースに作り直し、デザインに込めた想いを語れるように。

●ブランドアイデンティティとブランドステートメントの言語化
　私たちは何者か、どんなひとと仲間になりたいか
　活動を通じてなにを伝えたいか、どんな世界観か
　バリュー/ミッション/ビジョン, ABOUT USのようなもの

色んな企業のリブランディングPJTを参考にしましたが、やってみると思ったより大変でした。
そしてたどり着いたのが「Life of Youth.」というバリューです。
（クリエイティブはまだ作ってる途中です、以下は暫定版 笑）

「Life of Youth.」とは

直訳で「若者の暮らし」。
僕はこの池袋という街で、僕らの世代の価値観ベースでこれからの「暮らし」を考え、実践したい。

【暮らし】は４つから構成されると思っていて、
●住む
●働く
●学ぶ
●遊ぶ
なイメージなんですが、
例えばアドレスホッパーやモバイルハウスという住まい方、
副業やフリーランスという働き方やワークライフバランス(あるいはワークライフバリュー)、
大学だけじゃない学びと実践の場やキャリア教育、生涯学習、人生ビジョン設計、
サークルや飲み会でない生産的で自己実現的な遊び方や丁寧なたしなみ、
そういう「僕らの暮らし」を考える場所をつくりたい。

なにより子供の頃の夏休みの、無垢なアソビゴコロのおもむくままに、無邪気でひたむきな感じで生きていきたい。

そんな場所を、この池袋(および周辺地域も含めた豊島区あたり)というエリアに「街」として社会実装したいと思います。

これは所謂まちづくりやエリア・ブランディング事業なのか、
最近増えてるやりたいこと応援系プラットフォームビジネスなのか、
コミュニティなのかサロンなのか会社なのかNPOなのか学生団体なのか、
そんなことも一周まわってどうでもよくなってきた。

学生も社会人も、特に肩書がないひとも有りすぎるひとも、
野望も悪だくみもソーシャルグッドもおふざけも、全部OKって言いたい。

ただ「僕らの暮らし」にまつわる限りにおいて、なんでもやってみようって言いたい。（というか「暮らし」というテーマってあんまりなにかを排除したりしないかも 笑）

僕らの「やりたい！」に街（のリソース）を使い倒す。
そんな街を池袋エリアにつくる。

NoRooFというなにがしかを、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

夏井

＊としまワカモノ会議のFacebookページの更新は止めます。
これからはNoRooF(https://www.facebook.com/NoRooF.me)に１本化するので、みなさんNRFをフォローお願いします。