はじめ人間ギャートルズ


すでにおぼろげな記憶を忘れないうちに書き留めておくプロジェクト其壱

アニメ『はじめ人間ギャートルズ』の最終話に、これからは不安定な狩りをやめて収穫を得る生活をしよう、と言う男が現れる。
彼は人々を、ゴンのとうちゃんやゴンやその他たくさんの人を使って、土地を耕しタネを撒く。
そうして散々働いて、でもまだ何も得られていないみんなは、いつになったらその収穫とやらを食べられるのだとその男に詰め寄る。もうすぐだ、と男は答える。
みんなの不満がピークに達した時、地平線の彼方から、マンモスの大群が現れる。
「収穫だ!」ゴンのとうちゃんが叫ぶ。「収穫が来た!」
そしてみんなはマンモスを狩る。もう、狩りまくってしまう。そしてこんがり焼けて、じゅうじゅう脂の滴るあの肉を、美味しそう頬張る。

そこに『やつらの足音のバラード』が流れて、エンドマーク。
近代化の道を歩み始めるのは、有象無象に縛られ始めるのはもう少し先にして、はじめ人間達は今はまだこのままでいいでしょう、っていう優しい最終回だった。
これを子供の頃に見れて幸せだったと思っている。

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