女将旅〜青春18きっぷカウンセリング〜


※女将の電車カウンセリング、受けてみたい人はぜひともコンタクトとってみてね。

「お金の使い方とお金の入り方はリンクする」

辛いことでお金を稼いでいると、辛いことのためにお金が消えていく。

逆に、楽しいことのためにお金を使えば、楽しいことでお金が入ってくる。

女将とお金のことについて話していたときに、女将が僕のお金の使い方について興味を持ったらしく、そのまま僕のお金観に対するカウンセリングが始まった。

青春18きっぷで和光から岩手に向かう途中の電車の中。女将が僕のお金に対するしがらみを解きはじめた。


君は何にお金を使っているのか?

実を言うと、僕はほぼご飯と移動にしかお金を使っていなくて、最後に買ったそれ以外のものは旅先でおみくじ感覚で買ってみる遊戯王のカード。

特に、食事に関しては今まで生きていて一度も困ったことがないくらいにお金を使っていて、逆に言えば食事にお金を使わなければ貯金はもっとあったかもしれないんだよね。

ー例えば、どんな感じで食事にお金を使っているの?

例えば、お昼ご飯を食べようとしたときにコンビニに行って、さっさと済ませようとするじゃない?

いつもファミマのミルクチュロクッキーっていうドーナッツみたいなやつを買うんだけど、「それだけだったら口の中がパサつくよな」と思って、飲み物を購入。さらに、なにか油であったり肉が欲しくなるからつくね串も一緒に買うってのがすごく多いんだよね。

それが、仮にお弁当を作っていたとしても、つい買ってしまうから、それでお金がなくなっているところがある。

あとは、夜ご飯に「なんか二郎食べたいな〜」って時に食べてしまうし、スーパーとかで今日は肉が食べたいなっていろいろ買っちゃうような。

ー それってよくあることじゃない?むしろ、普通にみんなそういうことやってるんじゃないかってくらいだよね。食べ物にお金を使っているときって、どういう気分で使ってるの?

単純に美味しいもの食べたいなーとかこれが食べたいなーくらいでしか食べ始めてないし、「うん、これ食べたかったんだよね!」で終わることが多い。食べたときはそれまでだけど、お金がなくなったときに「あのとき食べなかったら、もっとお金がたまっていたんだろうな」って思うよね。

ー でも、そんなに急にお金がなくなることってあんまりないじゃん?どうして、そういう生活をしているとお金がなくなってしまうの?

基本的に、良い結果出せたなって自分が思ったときは有頂天になるんだけど、そこで家賃とか光熱費とか通信費とかを一気に払えって言われると、急にお金がなくなっちゃう。

とにかく、家賃・光熱費・通信費とかって払いたくない。ここに関しては死んでも払うものかと思って、いろいろ考えてる。

どうして固定費を払いたくないの?

生きているだけで強制的に払わされるお金が東京だとあまりにも多くて、もしそれを払わなかったら、全部止めてやるぞって脅されてるように思っちゃうの。

あと、そういうことしているのが資本のあるところだから、「お前ら十分なくらいにお金取ってるのに、なんでオレみたいに金のないやつから取るの?」って思っちゃう。

ー「お金がない」って自分で思っちゃってるのも少し面倒だけど...

和光やめる理由の一番ってそこなのよ。電力会社とかガス会社とか大きいところなのにずっとお金取り続けてるじゃん?なんでまだお金取り続けてるの?ああいうところって。

特に一番嫌だったのが大家。というか、あの大家に絶対にお金を払いたくないってのがあった。

ああ....和光の話をすると、払いたくないお金の話が無限に出てきてしまう....。

ー たしかに、あの大家だったら払いたくないよね。端から聞いてても、なんか怖かったもん。

勝手に庭に除草剤撒いて、勝手に部屋に侵入してくるし、家賃一ヶ月送れたくらいでこっちの事情も聞かずに「いつまでに払う?次遅れたらタダじゃおかないからな」って脅迫してくるしで、本当に嫌だった。

大家関係ないけど、一回うちに勝手に住み着いていたやつが「家賃払えないんだったらバイトしろ」って言ってきて、そいつにマジで○ねって思ったよね。その一件で出禁にしようとしたし。

ー それはやばい...。結構いろんな人が君の家に住んでたけど、他の人にはストレスたまらなかったの?

基本的に、うちに住んでいる人は何かしてくれているところがあるから、そういう人に対しては、もう全力でおもてなししたくなってたよね。

たとえば、ツバサとか初めは「なんでコイツパスタじゃなくて、勝手にパインアメ食うの?」って思ってたけど、掃除してくれたり、荷物受け取ってくれたりで、「こいつ、かなり便利だな」って思ったし、最終的には「うちに雇ってでもおいておきたい」って思うようになってたしね。

でっちとかは、初めの方、多少部屋を散らかすことがあっても、初期費用出してくれたり、生活に必要な食料にかかるお金を出してくれたりしたからまあいいかって感じだったよね。だけど、彼に関しても、途中からなんか可愛くなってきちゃって、お金がなかったとしてもずっとなにかしてあげたいなって思うようになっちゃった。

甲斐に関しても、そもそも俺あいつのこと大好きだから、いてくれるだけで嬉しかったし、一緒にいつでも話せるだけでも本当に幸せだった。なのに、いろいろ掃除はしてくれるし、一回焼き肉とかおごってくれたりしたしで、もう本当に大好きって感じだったね。

ー 好きな人にお金とかものとかを渡すことには抵抗がないんだね。

そうそう。そういう人にだったら、喜んで払いたいし、なんだったら結構人のpolcaとかにも投げてる。なんだったら女将にももっとお金払いたい。

ー (照)

逆に、払いたくない人には徹底的にお金を使いたくない。特に大家。嫌いな人に払うのは本当に最悪だし、もう二度と会いたくない。俺は母親も父親も大好きだから、極力そういう人たちに自分がお金を払いたくないし、払わせたくないよね。

でも、成増に住んでいた頃の大家にはちゃんと手渡しでお金を払っていたし、しかもお土産とかも渡してたし、おすそ分けとかもしてた。

上京してはじめての一人暮らしで右も左もわからないときに物干しロープとか生活に必要なものを結構くれたり、家賃が払えなかったときにもちゃんと話を聞いてくれて、柔軟に対応してくれたし、最後まで優しかったなぁ。

それに比べて、今の大家ってタメ口で平気で「親に払ってもらえばいいだろ」って言ってくるから、親にも払わせたくない。

そしたら、親に何回も電話してきて、もう嫌って感じだった。

こんな感じで、お金がなくなると、おれの周りの人もだんだん離れていくんだよね。

ーそれって、君にお金がないとわかって離れていく人なんじゃないかな。

むしろ逆で、俺にとってその人たちは、落ち込んでいた俺を引っ張り上げてくれた人たちだった。

例えば、塾講師を辞めたときに代わりの仕事として家庭教師の仕事をつないでくれた人がいたんだけど、いざお金がなくなったときに、その人を俺が勝手に恨むようになっちゃって、結果として「契約上こうなっている」とか言って、むりやりお金をとろうとして、別れることになっちゃったんだよね。

もう、こんな感じになりたくないから、かなり気をつけているんだけど...。

ー むしろ、君はそういうやり方でお金を取られるのが嫌いそうだけど。

あー...。そうそう。自分でやられて嫌なことを一番大好きな人にやってしまうんだよね....。

心配させないための出費

あ!なんでお金を払っているかわかった!そういうところにお金を払わないと周りが心配するからそういう人たちにお金を払わなきゃいけないってのが大きいかも。

ー 周りが心配するというのはどういうことなの?

ざっくりと言えば、信頼が落ちる。

ー そういう人たちにお金払わないだけで信頼が落ちるの?

例えば、俺LINEと電話が本当に嫌いで、これって電話番号が必要じゃない?正直、電話番号いらないなと思うんだけど、電話を契約しておかないと、父親とか母親とかが心配するし、その周りの人たちと連絡取れなくなるから面倒くさいんだよね。早く、みんなMessengerを使ってほしい。

あと、家に関しても親を心配させたくなかったり、新しく始めるオフィスに通わなきゃいけなかったりしたから借りたっていうのがある。もちろん、単にそのためだけに借りるのが嫌だから、なんとかやりたいことにつなげて和光をたちあげてみたけど、特に親が家賃を払ってくれるわけではなかったし、仕事の給料だけでは賄えなかったりで、マイナスばっかりが増えたけどね。

ただ、一番大きいのは今となっては大学なのかも。ある程度、いろんなことを学んだから、もう大丈夫って思っているんだけど、母親がどうしても卒業してほしいからって言われてるから仕方なく通っているって感じ。だけど、本当はもう大学はお腹いっぱいって感じで、学費も高いし、東京にい続けなきゃいけないから通いたくないんだよね。

ー 心配されるだけで、どうしてわざわざそんなにお金を

単純に、心配されるのって「それで生きていけるのか?」っていちいち言われるし、そもそも「〇〇円以上稼がないといけない」って言われるから、こういう人たちに従わなきゃいけないんだなって思っちゃう。もちろん、俺は全力でそういう人たちにお世話にならない方法を探しているんだけど。兄には俺の何倍もお金使ってるのに、俺にはお金も帰る場所もないってのが本当に辛い。まあ、親にお金があんまりないから物理的に無理なのは当然あるけどね。

ーマイナスなことばかりをずっと言われ続けるから

もう、自分の未来とか仮説とか全部否定されちゃってるみたいで本当に嫌なんだよね。ただ、基本的には自由にやらせてもらえているし、普通に大好きだから、余計な葛藤があるんだけどね。


前に、遺書noteを書いたんだけど、そこに今みたいなことを書いたんだよね。お金がなくなったときに、親とか今の仕事先とかを責めようとすることが多いけど、すぐに「そもそも俺が全然稼げていないのがいけないんだよな」って自己反省モードになって、それでまた周りを責めようとして自己反省モードになって....っていうのを繰り返してしまう。しかも、その自己反省モードが全く消えないんだよね。


ー ちなみに、どうしてそういうお金のとり方が嫌いなの?

正直、金づるとしか思われていない気がするってのが一番かな。俺は自分が大切にしたかったり、自分が良いなと思ったところにお金を払いたいから、そういう人たちにできれば一銭も払いたくない。だけど、世の中のほとんどがそういう人たちばかりで、結局そういう人たちにお金を払わなければ生きていけない世の中なんだって思うし、儲かるビジネスを考えたとしても、誰かを依存させるようなビジネスを作るのが一番儲かるんだろうしね。

ー 依存させるのはあんまりやりたくないよね。逆に、相手から吸い取るだけじゃなくて、相手に大きなプラスをもたらす形でお金をとれたことはあるの?

あった。

例えば、成増学園としてワークショップに参加してくれた普通の大学生が、僕のプレゼン講座に参加してくれた後くらいにプレゼン講座を一人で開くようになって、この前英語のスピーチコンテストの大会か何かで福岡に行くまでになったらしいよ。

あと、よく僕のワークショップに参加してくれたものすごく明るくて元気な女子高生が実は他のところだとものすごく落ち込んでいるみたいで、「なんか、北さんのワークショップいるとものすごく活き活きするんですよね」とも言ってくれてた。

和光を始めたら、そこにいた全員が社会復帰できたってのもあったし、そもそも東北留学や生月でも、参加した人がいろんなことにトライしてみてようで、ものすごく嬉しかったな。

ー 急に顔が活き活きし始めたね(笑)

ただ、彼らにそもそもお金がないからあまり多くは取れないし、結果が現れるのがどうしても後だから、そのときには違うステージに行って活躍してほしかったしね。でも、結果が出たときには素直に嬉しいし、応援したいとも思う。とにかく、依存させたくないからこそ、彼らからずっとお金を取り続けるようなことはしたくない。



女将
Twitter:https://twitter.com/tsuruzonomachi


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