彼氏ってダルいときない?~彼氏彼女にならないパートナーシップのお話~
見つめあったら、なんだかおかしくなって照れてしまう。
近くにいたらつい、触れてしまう。
お互いにそうなってしまったら、人はそれを恋人と呼ぶのだろう。
そして、クリスマスツリーやバレンタインデーの旅にそんな関係に憧れて、つい嫉妬してしまうのが人生の大半だった。
だけど、そんなことでいちいち嫉妬する必要もないくらいに今が充実してきた。
僕に彼女はいない。
そして、彼氏という肩書きをつけてくれる人もいない。
ただ、会えば必ずセックスしてるし、ふと見つめあって照れてしまったり、街を歩けば自然と手と手を重ねてしまう人はいる。
勇気がないだけなのかもしれないけど、あえてその人と彼氏彼女の関係を築いていないと思っている。
なぜなら、僕にとってはあの人はあの人で、それ以上でもそれ以下でもないから。
結局、彼氏彼女なんて肩書きは相手に説明するために必要なもので、僕らにはそんなものは必要がないと思っている。
同時に、どこかで彼氏彼女の関係がお互いにダルくなったことも今こうしている原因の一つだろう。
今回はそんな彼氏彼女のダルさであったり、理想の男女間パートナーシップについて書いてみようと思う。
目次
1.彼氏彼女は契約?
2.彼氏彼女はファッション?
3.お互いの気持ちに素直になりたいから。
4.浮気したって、帰ってこれるから。
1.彼氏彼女は契約?
「彼氏が欲しい」とか「彼女が欲しい」という人は多いが、その真意は千差万別。
にもかかわらず、彼氏や彼女という言葉が存在しうるのはどうしてなのだろうか。
浴衣を着て一緒に花火を見たり、手を繋いでみたり、キスしてみたりと、セックスしたりと、もしあの子が彼女になったらなんて考えた時にはそんな欲ばかりが出てくる。
ただ、彼女ができたらできたで、浮気しちゃいけないとか他の女の子とそういうことしちゃいけないとか色々気にすることがある。
一方、彼氏のことについて女子はどう思うか?知らん。女子じゃないし。
ただ、求めるものは大体一緒なんじゃないのかなとは思う。浴衣着て、花火大会デートしたくない?
つまるところ、彼氏彼女という関係は異性に対してやりたいことに付き合ってもらう代わりに、その相手以外の人とはそれをやらないという契約なのではないか。
でも、別にそんな契約しなくてもやりたきゃやればよくない??
別に一回の夏に色々な女の子と花火に行ってもよくない??
そもそもなんでそんな契約をしなくちゃいけないの??
たしかに、契約は文明の発明の中でも輝かしい成果を残しているもので、契約のおかげで1人の人間の関われる人数の限界が大幅に増えた。
サービスとお金を同時に交換する、あるいは信用をベースにサービスを先に提供して大きな対価をとる。もしくは、前金をとっておいた上で話を進めるなど、自分がどれだけ相手に何かをするか、相手からどれだけ受け取るかを事前に契約の形でことを進めていくことで、まったく見知らぬ相手であったとしても食事提供、宿泊場所貸出などができるようになった。
でも、男女のパートナーシップに契約って必要なのかな。
お互いがお互いを信頼できていないうちはそういうのがあってもいいけど、時間が経つにつれて、その契約に縛られていくのはなんだか嫌だなぁと思った次第。
2.彼氏彼女はファッション?
「彼女ができました!」
「今日は彼氏と一緒!」
タイムラインを見れば、たまーにそんな投稿が流れてくる。
もちろん、お世話になった人たちが見ているだろうからちゃんと報告したいっていうのもあるし、単純に良いことがあったからってことで見せびらかしたいってのもあるのもわかる。
ただ、たまにキラキラしたSNS投稿をしているわりに、彼氏への悪口が絶えないって人を見かけることがある。
またまた、彼氏彼女が美人や美男子なばかりにそれをいちいち見せつけて、マウントを取ろうとする人もたまーに見かけてしまう。
特に、何かと勝手に相談される機会が多い僕はちょっとそれで他の人の彼氏彼女像に「おや?」と思うことが多かった。
どうやら、一定数彼氏彼女をステータスにして、他人に自分がいかに幸せであるのかを見せつけようとしている人たちがいるらしい。
また、そういう人たちのせいで、別に普通に幸せをシェアしたいと思った人たちも無関係な負の攻撃を受けてしまうこともある。
マウンティングとか、どーでもいい自慢とか、なんか自分を大きく魅せようみたいな感じがとっても嫌だし、逆に相手からそういう目で見られるのもすごく嫌だ。
お互いがお互いを利用するのは良いとして、それが自分の欲を満たすとかじゃなく、他人に見せびらかすものとして利用するのは、しているように思われるのには大きな抵抗がある。なんか、ファッションみたいじゃん。
ちなみに恋人=ファッション論については五年前にこんな文章を書いていた。
ここでは、「恋人って、自分のステータスあげられるんじゃね!?」みたいな感じのことを書いていたのだけれども、これの追記に興味深い話があった。
追記7/21
ファッションの現代誤訳である「お洒落」はそもそも削ぎ落とすといった意味らしい。
お互いの着飾った部分を全て削ぎ落として、本心で語り合える。
こういう意味でも恋人はファッションなのかもしれない。
なるほど。
変に着飾りなく話したり、セックスできるそんなパートナーがいいなと思うね。
3.お互いの気持ちに素直になりたいから。
だったら、わざわざ彼氏彼女っていうふうに一つの関係に固定するんじゃなくて、時には良き遊び相手として、時には何かを一緒に作るパートナーとして、またまた肌を触れ合う性のパートナーといった感じでいろいろな関係である方がいいなと思う。
僕としては、街で見かけた素敵だなと思った人を追いかけてしまったり、美しい文章を描く人に思いを馳せたり、一緒に何かを作って喜んだりなんてのを一生続けられるくらいに好奇心を失いたくないし、彼氏彼女という関係のためにそれを我慢することもしたくない。
もし、彼氏や彼女に気を使って、好奇心に順応になることをやめてしまってはだんだんとその人らしさが失われていくんじゃないのかなというのが一番怖い。
先のファッションとは本来削ぎ落としていくものだと考えると、究極に魅力的な人はどこまでも自然体でいられる人。
子どものように、美味しそうなものは口に入れてしまって、気になったものには触れて、美しものがあれば見てしまうようなどこまでも好奇心に溢れる人が素敵だと思うし、僕自身もそうでありたい。
だからこそ、一つの固定した人間関係をおくよりかは、相手にどこまでも自然体に生きてもらうためのパートナーシップを新しく築く方が楽しい。
結局、相手がそうやって気兼ねなくできるように、僕もやる。
どこかに離れてしまうのではないかと不安になっているようだったら、あなたが一番だって素直に伝えられる。
たぶん、そういうふうにお互いがどこまでも自由に生きて、憧れ続けられるなら、それが一番素敵なことなんだって思うから。
4.浮気したって、帰ってこれるから。
「それって浮気じゃないの?」
そもそもどうして、浮気をするんだろうってことを考えたときに、二つの理由からなのではないかと考えた。
一つは心の中に何らかのわだかまりがあるから。
例えば、忙しくて全然相手が構ってくれなかったり、長い関わりの中で相手の嫌なところが見えてきたりと、相手との関わり方にどこか不満をおぼえていたときに何も負の情報が見えていない女性はとてもキラキラしたものに見えてしまってついついそっちの方に気持ちが移ってしまう。
ただ、これについてはお互いがお互いの不満を明確にできていたら起こりえないのではないかとも思う。
相手に言いたいことがあるのに、言えない。それが嫌なことともなれば、かなりのストレスになるのだから、そこで他の異性に慰めてもらおうなんてのはごく自然な話なのではないのかな。きっと。
もう一つは、好奇心。
例えば、結婚していたり、恋人がいるのに風俗に通うという人は少なからずいるし、異性と2人でどこかに出かける人もいる。
風俗には風俗にしかないもの、例えばマットプレイであったり、コスプレであったりが充実しているから、たまにはそういうので遊んでみたいってのもあるだろう。
また、別の異性と出かけることに関しても、単純に相手が面白そうだからもっと知りたいってのもあるし。まあ、仕方ないよね。
だけど、こういうのを言い出せなくなったら大変で、言い出せない間に罪悪感が溜まっていって、その人と一緒にいるのがだんだん楽しくなくなって、最終的には別れることになってしまうかもしれない。
少なくとも、ああやって体を重ねた嬉しさであったり、一緒に遊んだ楽しい思い出なんかをそんなことで流したくないから、できる限り相手には正直でありたいと思う。
そして、そういうことを正直に言い合えるパートナーって、大切にしていきたいと思うから、お互いがそう思っている限りは関係は続くと思う.....いや、たぶん一方的でもこっちは絶対に失いたくないのだろうと思う。
逆に、これで離れてしまうことになっても、どこかですれ違いがあったからなのかもしれないから、結果として良いのかもしれない。
「だけど、それって不安じゃない?いつ、相手が離れてしまうかわからないよ?」
でも、それでいいんじゃない?
彼氏彼女という形でわかりやすく成就していないからこそ、いつまでも追いかけ続けられるのだから。
という感じで、男女間の理想のパートナーシップについて、つらつらと書いてみた。
今......と書こうとしたときに、どう言えばいいかすごく困る!!!
そもそも彼氏彼女とは言っても、その表現の仕方っていろいろあって
彼氏彼女
ボーイフレンド・ガールフレンド
付き合っている人
恋仲
恋人
思い人
愛しい人
あの子
関係を持っている人
などなど、言い方って無限ですし、そもそも彼氏彼女も「彼の男(かのおとこ)・彼の女(かのおんな)」とThe boy とかThe girlみたいな単語の並びだしね。
なので、僕は彼女のことをお相手さんと語ることにしよう。
お相手さんの人がこれからもしかしたら違う人になるかもしれないし、もっと深い仲になっていくのかもしれない。
ただそれは今の時点ではよくわからない。
まあ、なるようになるのかなと思う今日この頃だ。
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