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【PIT】Rowdy Tellezと契約

このオフは予算を増やすと言いながらもここまで、故障明けでATLに年俸負担して貰ったMarco GonzalesとMLB通算7試合出場のAli SanchezというバッテリーだけだったPittsburgh Pirates(PIT)ですが…

ようやく打線の方にメスが入りました。まだ正式発表されていないものの、今春のWBCではメキシコ代表としてプレーしたRowdy Tellezと単年$3.2M+出来高$800Kで契約した模様です。

Tellezは13年ドラフトでTORから30巡目(全体895位)指名を受けて18年9月にMLBデビュー。21年7月にトレードで(PITと同地区の)MILへ移籍した左のパワーバット。

まぁ、これで野手補強を終わられると非常に困るんですが…ひとまず現在のロスターでクリスマスを越えなくて良かったとひと安心しています。


['18] G   23┃AVG .314┃OBP .329┃SLG .614
['19] G 111┃AVG .227┃OBP .293┃SLG .449
['20] G   35┃AVG .283┃OBP .346┃SLG .540
['21] G 106┃AVG .242┃OBP .305┃SLG .414
['22] G 153┃AVG .219┃OBP .306┃SLG .461
['23] G 106┃AVG .215┃OBP .291┃SLG .376

※20年は60試合制の短縮シーズン

昨季にNL5位となる35HR・同15位となる89打点を記録しましたが、今季はスラッシュライン全てがキャリアワーストと急落。wRC+を見ても18年から150→91→132→89→110→78と隔年の傾向があります。

statcast系の成績を見ても確かに軒並み悪化はしていますが、それでもBarrel%やExit Velocityは平均以上を維持しており、Whiff%やChase%はMLBトップクラス水準。バウンスバックは充分期待出来るでしょう。

通算で右投手に対して1456打席AVG .231/OBP .302/SLG .464、左投手に対しては428打席AVG .236/OBP .308/SLG .386。左投手にはそもそも起用すらされていない、完全に対右投手用のプラトーン要員ですね。

ちなみに走力はMLBワーストクラスで、1B守備はMLB通算でDRS -13/UZR +0.6/OAA -19とザル。ただし今季は570.0回就いてDRS ±0/UZR +0.5/OAA -2と頑張りました。

大柄で髭を蓄えた風貌といい、右投手用のプラトーン要員な事といい、鈍足で守備が拙い1Bな事といい、前所属がMILな事といい、22年に獲得したDaniel Vogelbachを思い出さずにはいられません。


[1] Oneil Cruz SS
[2] Bryan Reynolds LF
[3] Ke'Bryan Hayes 3B
[4] Jack Suwinski CF
[5] Connor Joe 1B
[6] Rowdy Tellez DH
[7] Henry Davis C
[8] Joshua Palacios RF
[9] Liover Peguero 2B

現在のメンツで(左右関係なく)スタメンを組むならこんな感じでしょうか。

うーーーん、やはり強そうには見えません。以前の記事でも書きましたが、1B/DHで打力のある選手をもう1人とRF/CFどちらかのレギュラークラスの選手が欲しいところです。

前者に関しては右打ちのAndrew McCutchenと再契約して、Joe&Tellezと1B/DHをシェアする形になるでしょうが…既定路線と言われながらここまで発表されていないのがやや不安なんですけどね。

投手の方もまだスターター×2人はマスト・出来れば接戦で使えるリリーバーも欲しいですから、まだまだ補強ポイントはたくさん有ります。年内にあと1-2人は契約・トレードを決めて貰いたいです。


≪参考文献≫


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