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【PIT】ここまでの小さな動きをまとめる【~'24ST】

2024年のMLBシーズン開幕が約2週間後に近付いていますね。連日STで試合が行われていますが、皆さんの贔屓チームは順調に調整出来ているでしょうか?

さて、他チームの担当さんは既に戦力分析を投稿したりしていますが…タイトルの通り、今回はPittsburgh Pirates(PIT)の「記事にするまでもない小さな動き」をまとめます。

本当はST開始のタイミングで投稿するはずが、諸々あって今になってしまいました。23年12月末までのは前回の投稿で振り返ったので、今回は年明けから現地3月10日までです。

尚、この期間中にメジャー契約した3選手に関しては既に記事にしているので、下記リンクからご覧ください。

Aroldis Chapmanとの契約
Yasmani Grandalとの契約
Josh Flemingとの契約


▶ マイナー契約

【Chase Anderson】

09年ドラフト9巡目(全体276位)指名・14年MLBデビューで7チームを渡り歩いた36歳。キャリア前半の6シーズン(14-19年)で53勝40敗を記録するも、後半の4シーズン(20-23年)は6勝16敗と不本意な数字に終わっています。

フォーシームは93.2mphと平凡なものの7球種を操りハードヒットを許しません。マイナー契約で確保出来るスターターとしては上位の格でしょう、昨季ラスト7登板でIP 36.2/ERA 3.44と好投したのもポジ要素。


【Brady Matthew Feigl】

19年にTEX傘下3A級で投げたのを最後に独立リーグで投げていたものの、ドミニカWLでG 16/IP 13.1/ERA 0.68と無双してマイナー契約を勝ち取った33歳のリリーフ左腕。

昨季までOAK傘下に在籍していたBrady Gregory Feiglとは血縁関係がないものの、顔が似ていて身長もポジションも同じ、更には同じ医師によってTJ手術を受けているという不思議な縁。


【Chris Gau】

1月11日にひっそりとマイナー契約していた27歳の右腕。18年ドラフトでTBから14巡目(全体420位)指名を受けるも、直近2シーズンは2A級が主戦場でオフにFAとなっていました。

昨季は2A級だとG 36/ERA 2.09/FIP 2.92と素晴らしいものの、3A級だとG 4/ERA 5.14/FIP 4.57と(そもそもほぼ投げられていない上に)厳しい数字。


【Brent Honeywell】

TB時代は絶滅危惧種のスクリューを武器にMLB屈指のトッププロスペクトと評されながら、相次ぐ故障で気付けば28歳に。22年にOAKへ金銭トレードされ、23年はSD→CWSに所属しました。

昨季はG 40/ERA 4.82/FIP 5.62と内容はさておきMLBの舞台で投げることが出来ましたし、GB% 49.7%と打球に角度を付けさせない投球を磨いてブルペンの末席を狙います。


【Eric Lauer】

18年にSDでデビューを果たすと、短縮シーズンの20年を除き4シーズン平均134.2回を消化した技巧派左腕。昨季は実質キャリアワーストのIP 46.2/ERA 6.56/FIP 7.41と撃沈していました。

IP 158.2/ERA 3.69/FIP 4.50を記録して11勝を挙げた22年と比較すると、右肩(グラブ側)を故障した影響かフォーシームの球速が93.3mph→90.8mphと大幅に低下しているのが原因でしょうか。まだ28歳と若いですし蓋を開けてみればMarco GonzalesMartin Perezよりやる可能性も?


【Kade McClure】

17年ドラフトでCWSから6巡目(全体177位)指名を受けたものの、3A級で壁にぶつかりリリーフ転向。昨季はSFへ移籍するも長期離脱でG 9/ERA 5.79/FIP 6.61と全くアピール出来ませんでした。

6'7"/220lbsと立派な体格から平均93.1mphのフォーシームとカッター・カーブ・スライダーを投げ込む28歳の右腕で、マイナー通算K/BB 3.18と本来は完成度の高いタイプ。


【Wily Peralta】

12年に同地区MILでデビューを果たすと14年にIP 198.2/ERA 3.53/FIP 4.1117勝、18年にはKCでG 37/ERA 3.67/FIP 4.7314セーブを挙げた実績のある34歳のベテラン右腕。

昨季はWSH傘下3A級でIP 102.2/ERA 6.31/FIP 4.97と壊滅的で、流石にもうスターターとして起用される事は無いでしょう。最近流行りつつあるスプリッターの使い手。


【Michael Plassmeyer】

18年ドラフトでSEAから4巡目(全体118位)指名されると、その年のオフにMallex SmithらとのトレードでTBへ、21年にMatt WislerとのトレードでSFへ、22年にAustin WynnsとのトレードでPHIへ移籍。翌22年にようやくMLBデビューした流浪の左腕。

サイド気味の投球フォームから投げ込むフォーシームは平均90mph程度も、チェンジアップ・スライダーを制球良く操る。昨季3A級では16登板(14先発)で67.2回を消化するもERA 5.05/FIP 4.77と苦戦。


【Connor Sadzeck】

18年にTEXで 13登板・19年にSEAで20登板も、直近4シーズンは2登板に留まっている32歳の右腕。昨季もMIN傘下3A級でG 25/ERA 5.40/FIP 5.80と低調に終わっています。

6'7"/235lbsの長身からスライダーを多投する投球スタイルで奪三振能力は高いものの、与四球と被弾も多いのが課題。昨季のフォーシーム平均球速は95.5mph。


【Dustin Peterson】

13年ドラフトでSDから2巡目(全体50位)指名され、翌14年にJustin UptonらとのトレードでMax Friedらと共にATLへ移籍。18-19年にMLBで合計19試合に出場した29歳。

昨季はPHI傘下3A級で主にRFを守りながら85試合に出場、キャリア最多の19HRを含む35長打を放ちAVG .244/OBP .328/SLG .488を記録しています。


【参考文献】

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