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【PIT】獲得して欲しい選手を挙げる

現地11月6日からFA選手との契約が解禁されました。前々回前回で置かれている状況はかなり整理出来たと思うので、今回はようやくですがPittsburgh Pirates(PIT)にこのオフ獲得して欲しい選手達を挙げていきます。

まずは現在の40人枠を見てみましょう。今季最終戦が終わった時点で(60日間ILの兼ね合いにより)47人がいましたが、その後にウェーバーにかけたりFAになったりでだいぶ人数は減りました。

ここまでで10人減らして現在の40人枠は37人に。3枠空きが出来たので多少余裕が出来た様にも見えますが、ここからRule 5 draft対策で数人追加するので実質パンパンです。

ここまで放出されている選手達は概ね前々回の予想通り。違ったのはSSのバックアップ枠にTucupita MarcanoではなくAlika Williamsを選んだ事と、人知れずTJ手術を受け来季絶望になっていたAngel Perdomoがウェーバーにかけられた事くらいでしょうか。


さて、前回のペイロール予想で「このオフに補強で使える額は$40M程度ではないか」と書きましたが…Andrew McCutchenの再契約は前提として進めていきます。

彼の今季サラリーが$5.0Mなので、同額だとすると残り$35.0M。これを使って優先的に補強すべきポジションは「スターター」「1B」「OF」でしょう。

昨オフに契約したFA選手で最も高かったのは1yr/$8.0MRich Hillでしたが、久々に$10.0M超の契約複数年契約があるのではないかと思っています。

今回は当該ポジションでそのラインのFA選手と、おまけでトレードの可能性がありそうな選手をリストアップしてみました。ところどころ背伸びしている($15M近くなりそうな)候補もいますがご容赦を。

※並びはアルファベット順で、下線のある選手がトレード候補です。


▶ スターター

現時点でローテ確定は今季規定投球回に到達したMitch KellerJohan Oviedoの2人だけ。昨春にTJ手術を受けた22年の開幕投手・JT Brubakerは夏頃に復帰予定ですが、完全復活は25年になるでしょう。

それ以外の候補はRoansy ContrerasBailey FalterLuis L. OrtizQuinn Priesterの4人。ContrerasとFalterは来季マイナーオプション切れなので、片方をローテ・もう片方をロングリリーフで開幕するとして2人は必要です。

そのうち1人は今季のVince Velasquez・22年のJose Quintana・21年のTyler Andersonの様な安いバウンスバック要員になるでしょうが、1人はそれなりに実績のある投手が欲しいところ。

22年まで中日でプレーしたYariel Rodriguezは何やら熱心にスカウトを送っている様なのでリストアップ。MLBではブルペンではなくスターターとして扱われている模様。


▶ 主軸を打てる1B

今季はCarlos SantanaJi-Man ChoiConnor Joeを補強して、SantanaとChoiをTDLで放出。代わりにAlfonso Rivasを獲得するもリプレイスメントレベルで先日ウェーバークレームにかけました。

ここもスターターと並んで優先度の高い明確な補強ポイントですね。DHは再契約見込みのAndrew McCutchenがいるので、左腕に強いJoeとプラトーン出来る左打者のBrandon Beltが一番フィットしそう。

もしLAAがコンテンドしないなら比較的安価なBrandon Druryや、21年に25HRを放った事があり3シーズン保有可能なBobby Dalbecらのトレードも有りかもしれません。


▶ レギュラー級のCF/RF

今季は主砲のBryan ReynoldsをCFからLFへ回し、代わりにJack SuwinskiをCFを起用。残るRFはJoshua PalaciosConnor JoeHenry Davisらがシェアしました。Davisは来年のSTに捕手として参加する可能性が高く、JoeとPalaciosでは心許ないです。

問題はDRS -10/UZR -1.7/OAA +3と守備指標にバラつきがあるSuwinskiのCFをどう見るか。とりあえずDRSは見なかった事にして強打のRFを狙うか、それともRFにコンバートして守備でプラスを出せるCFを狙うか。

個人的にはCFを獲得した方が纏まりが良いと思っています、2年契約でMichael A. Taylorが獲れれば嬉しいですね。今季KBOで成績が振るわなかった事もあってやや未知数ですが、ポスティングのJung-Hoo Leeも気になります。


▶ その他

それ以外に補強の可能性があるといえば、「ブルペン」「捕手」「2B」でしょう。ただ、捕手に関してはEndy Rodriguezを支えるバックアップ役を任せられてJason Delayを超える存在が市場に見当たらず。

前回書いたように“売る”のならブルペンだと思います。Colin Holdermanなど誰かをプロスペクトに替えて、市場からそこそこのリリーバーを連れて来て穴埋め出来れば。左が少ないのでバウンスバック要員のベテラン2人と、ハマれば転売も出来そうな松井裕樹をリストアップしてみました。

最後に若手はいるもののレギュラー不在で、SSのOneil Cruzをフォロー出来そうなベテランの2B。Whit MerrifieldはOF・Donovan Solanoは1Bという他の補強ポイントでも起用出来るのが高得点です。


【参考文献】

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