【PIT】TDLでRODOLFO CASTROをトレード
昨日は我らがPittsburgh Pirates(PIT)がSDと成立させたRich HillとJi-Man Choiのトレードについて書きましたが、今回はトレードデッドライン(TDL)の期限ギリギリに成立したPHIとのトレードについての選手紹介と雑感です。
放出したのはUTのRodolfo Castro、獲得したのは左腕のBailey Falterとなっています。ここまで放出した選手はオフにFAとなるベテランの“レンタル案件”でしたが今回は毛色が違い若手同士のトレードですね。
▶ トレード獲得選手
獲得したBailey Falterは15年ドラフトで5巡目(全体144位)指名を受けてPHIへ。21年にMLBデビューを果たすとリリーフで22登板、昨季は主に先発として20登板で6勝4敗/防御率3.86を記録した26歳の左腕です。27年オフFAなので4.5シーズン保有。
平均91mphほどのファストボールを軸に、カーブ・スライダー・チェンジアップをストライクゾーンにどんどん投げ込む投球スタイル。MLB通算158.0回でBB/9 1.77は目を見張る数字ですよね。
ただ、今季は開幕ローテ入りしたものの8登板(7先発)で0勝7敗/防御率5.13とボロボロで、5月中旬にマイナー降格となっていました。※FIPは4.65→4.74と昨季から変わらず。
投手コーチのOscar MarinはこれまでTyler AndersonやJose Quintanaなどフロントが安く連れてきた技巧派左腕をTDLで複数チームから声がかかる様に調整してきた実績があります。
PITでローテに定着したと言えるのはMitch KellerとJohan Oviedoだけで、それ以外の候補は全員が右投手です。左腕のFalterがRich Hillの様にある程度失点しつつもイニングを消化する役割にハマってくれれば嬉しいです。
▶ トレード雑感
放出したRodolfo Castroは今年がデビュー3年目の24歳のドミニカン。通算180試合/595打席で22HRを放っているパワーが魅力の両打ちUTです。昨年は試合中にポケットからスマホが落ちた事件で話題になりましたね。
現在のPITはここ数年でかき集めたプロスペクトが続々とMLBに到達するフェイズに入っており、若いIFが飽和気味になっていたので間引きする必要がありました。以前に投稿したTDL展望記事でも彼の名前は出していましたし、これは想定内の動きです。
JT Brubakerは開幕前にTJ手術・Vince Velasquezはシーズン中に大故障で今季絶望・Roansy Contrerasは大不振でRk級へ送還されるなどローテは想定外の事態が連発して、既に3A級スタートだったLuis Ortiz・Osvaldo Bido・Quinn Priesterは昇格済み。
もう打つ手はシーズン中に3A級へ昇格したプロスペクトのJared Jones昇格くらいしか残っていなかったので、Bailey Falterと(SDから獲得した)Jackson Wolfの2枚を加えられたのは大きいです。
どちらも似たタイプでMLBでハマらない可能性もそれなりにあるとは思いますが、割り切れるレベルの対価しか出していないので。地味ながら良い動きだったと思います。
【情報ソース】
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