文型の定義

こんにちは。northern_brightです。

今回は英語の文法事項のなかでも大切なもののひとつとされている5文型について書きます。

そもそも「文型」とはなんなのでしょうか?

手元にあるForest 6th editionによると

○ ...動詞は、後ろに来る要素や、話の前後関係で意味が変わってくる。動詞と、その後ろに続く要素を類型化したものを「文型」と呼ぶ。

と定義されています。

なんのこっちゃ???

動詞は後に来る語句や要素によって意味が変わる、ってことですかね。

この定義の前には丁寧にいくつかの例文を使って説明があった上での結論ですので、この定義を読んだだけでForestの筆者を責める訳にはいきません。

それでも定義だけを読んでその意味がわからないならば、その言葉について本当に理解した、ということにはならないと思います。

ほかにもインターネットで「文型 定義」や「文型 とは」で検索をかけても、その定義が明確になっているページはすぐにはみつかりませんでした。

(辞書的な意味での「文型」は出てきますが、やっぱり何を言っているのかよくわかりません。)

わたしは先に5文型を定義してから、5文型を説明しようと思います。

☆ 5文型の定義

○ コミュニケーションにおいて、語句と語句がそれらだけでお互いがイメージを共有できる最小限の並び

すみません。やっぱりなんのこっちゃ???ですよね・・・。

例文を使って説明していきましょう。SVOCの定義や品詞の紹介の記事と併せて読んで頂くとわかりやすいかもしれません。

例えば第1文型とは

○ 主語と動詞だけでお互いが最小限のイメージを共有できる

語句の並びです。

Birds fly.

ここではflyが動作を表す言葉→動詞(V)になります。その動作をするものはBirdsで、これが主語(S)になります。

どうしてこれだけでお互いがイメージを共有できるのでしょうか。

まず、bird(鳥)について。鳥の形というのは、その鳥の大きさや色などの違いはあってもペンギンなどの例外を除いて、ほぼ同じ形をしています。

顔や頭に目、鼻、くちばしがあり、首があり、胴体があり、翼があり、尻尾があり、足は2本ですよね。(・・・でんちゃん、足は4本じゃないよ。)

つぎにflyの説明をします。OALDによるとto move through the air, using wings. (翼を使って空中を移動すること)とあります。

すなわちBirds fly.の例文の日本語は(の形をした動物)が、飛ぶ(翼を使って空中を移動している)ということを意味します。

そしてわたしたちはそのイメージ(動画)を主語と動詞の2語だけで「鳥が空中を移動している」という動画を共有することができるはずです。

これが第1文型です。しかし第1文型を取る動詞とは言え、主語と述語だけではイメージが共有できない動詞もあります。

例文を見てみましょう。

He lives.

ここではlivesが動作・状態を表す言葉→動詞(V)になります。その動作をしたり、その状態にあるひとはHeで、これが主語(S)になります。

これを日本語に直すと

彼は生きている。彼は住んでいる。

この場合、彼はどこで生きているのでしょう? どこに住んでいるのでしょう? 東京に住んでいるひとと、埼玉に住んでいるひとと、ピョン○○に住んでいるひとと、でHeがどんなひとであるかが変わってきます。すなわちHeのイメージが共有できないのです。liveという動詞は普通は後に、前置詞+場所を表す言葉が必要になります。

He lives in Tokyo. 場合、Heのイメージは都会に住んでいるひとになるでしょう。

He lives in Saitama. だとHeはベッドタウンに住んでいるひとというイメージが強いかもしれません。

He lives in Pyo..y..g. はちょっとヤバい。Heは危険人物になってしまいます。

このようにliveの後に前置詞+名詞で場所を明記することによって主語(S)がどんなひとか、お互いに共有することができるのです。

flyは前置詞+目的語がなくてもなんとかイメージの共有ができた動詞なのに、liveは後に前置詞+場所がないとイメージが共有できません。同じ第1文型を取る動詞でも、動詞を修飾(説明)する言葉が必要な動詞とそうでない動詞がある、ということです。そこでさらに第1文型を2つに分けて

・ SV

・ SVA (AはSの動作・状態を補うために必要な副詞要素。例文ではin+場所。)

と考えるひとが多くなっているようです。

英語はコミュニケーションの手段ですから、コミュニケーションをとる同士お互いがイメージを共有できるまで説明しないといけません。自分がわかればいいのではなく、相手にもわかるように伝える、ということが大切なのです。(これが難しいんですけどね、英語でも日本語でも。)

今回はここまで。次回は第2文型を説明します。

もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。

心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!

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