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車いすバスケットボールを観戦してきて感動しちゃった話①

2月4日、都心でも雨から雪に変わるだろうと言われていた寒い日曜日、
私は東京体育館にやってきた。高校時代の体育祭開催場所、東京体育館。
なぜ私がこの東京は千駄ヶ谷駅前にある東京体育館へやってきたかというと、昨年末に私が参加する「岸田奈美さん一家を応援しよう岸田団」という団体(いや、”一家”というのは余計かもしれない。けど、当の岸田奈美さん自ら「岸田家の稼ぎ頭、私が一家を支えてるねん!」とおっしゃっているんで、ここはもう”岸田奈美さん一家”でいいのではないか、という私の独断)が、この車いすバスケットボール観戦を団員みんなでしないか、とのお話が舞い込んできたからだ。
中学・高校とへっぽこバスケ部員だった私は、実力はさておきルールと戦術についてはそれなりの知識がある。が、それは車いすではないバスケの話。
今回観戦する試合は”車いす”に乗っている選手の大会なのだ。
それがどんなものなのか、全く想像すらできていなかった。

東京体育館アリーナ前の集合場所で先に集まっていた団員と、気まずいのと気まずくないのとの中間地点にいるような感じで待っていると、岸田団運営の株式会社コルクの武田さんと渡邉さんが現れた。

ちなみにコルクの所属クリエーターに、大好きな作家である平野啓一郎氏がいたことをさっき知った。勝手に縁を感じる。嬉しいじゃないか!

大きなIKEAのバッグを持っていたからというわけではないが、その2人が岸田団の一団員ではなく、スタッフだろうとすぐにわかったのはなぜだろう。主催者側の匂いというのか。どうでもいいんだけど。

「雨降っちゃっているんであちらに行きましょうか」
そう言われて、待ち合わせ場所の目の前にある階段を上がって、関係者入り口付近の庇のある場所へ移動した。すると団員のひとりがキョロキョロし始めた。「ここにいると後から来た人はわからないんじゃないかしら」
(きっと学生時代は”学級員”とかだったんだろうな)なんて思っていると、
階下で同じくキョロキョロしている人を発見し、その人を迎えに行った。
おお〜すごい行動力だ。やっぱり学級委員タイプだ。私は図書委員だったのできっと違うタイプだ、と思ったら顔見知りのようだった。 

「みなさんこんにちは、今日は雨の中ありがとうございます!」と武田さんが挨拶をした。チケットを配るので名前の確認をするとのこと。
並んで名前を告げてチケットをいただく。まもなく岸田奈美さんが到着すると武田さんがいった。その時武田さんと目が合い、笑顔を向けられたことをいいことに、つい話しかけてしまった。
「私、高校時代、体育祭は東京体育館だったんです」
しょうもない話、だからなんなんだ、という話。
しかし意外にも
「私もです!」と武田さんは目を輝かせて(多分)答えてくれた。
「世田谷です!」「私もです!」
「女子校です!」「私もです!」
ええーー!なんだかお互いに感動してはしゃいでしまった。
でもほんと、どうでもいい話だ。

そうこうしているうちに岸田奈美さん登場。弟の良太くんと一緒だ。
いやいやもう彼は27歳(くらい?)なんだから”良太さん”と呼ぶべきだ。
弟の良太さんも一緒だ。これは嬉しい。
実はもちろん岸田奈美さんには心底会いたかったんだけど、それ以上に良太さんにも会いたかった。奈美さんのnoteの中に登場する彼はとても魅力的で面白くって。だから小柄なホンモノの良太さんに会えて感激してしまった。

ニコニコ笑顔で現れた奈美さんは、全員に名札を用意してくれていた。
手書きで名前からイメージしたちょっとしたイラストも添えて。

”たまき”に宝石を連想したらしい。なぜ?

こういうのって嬉しい。
奈美さんは車いすバスケの簡単なガイドも用意してくれていた。
車いすバスケの独特の仕組みなどが図解されているもので、とってもわかりやすい。

奈美さんと渡邉さんの手作りガイド

基本的なルールは車いすバスケとそうでないバスケとはほとんど変わりがない。ただしダブルドリブル(同じ人がドリブルをして止まってまたドリブルをする行為)は車いすバスケでは適用されずOK。これがスピードには大事な要素だったりする。

運営の武田さんが使い捨てカイロをみんなに配ってくれた。その時奈美さんが私の横にいたんだけど、私の悪い癖が出てしまった。
興奮するとどうでもいいことをペラペラ喋ってしまうのだ。
もらったカイロが”ホカロン”だったのだが、それについてのうんちくを語ってしまったのだ。横にいた団員のハルミさんもそのことを知っていたらしく話を合わせてくれたので、”相当変な人〜変な人”レベルに落とすことができた。奈美さんは「それどこ情報?なんでそんなこと知ってんねん、ギャハハ〜」的な想像どおりのリアクションをしてくれたことも助かった。

そうこうしているうち(2回目)に開場時間となったため体育館内入れることになった。横ではハルミさんが「私バスケなんにも知らないんです。たくさんルールがあるみたいで頭がついていけるか心配で。楽しめるかしら・・・」
聞けばスポーツ観戦は野球くらいらしいが、野球はスタジアム観戦をするほどらしい。
だったら楽しめますよ。と気楽に声をかけて我々はアリーナ席へ向かった。

つづく


いただけるなら喜んでいただきます。