ロールプレイ型係員さんが好きという話

好きなんですよ。
非日常空間の中でも、案内や質問受付として必要な係員さん。
ディズニーだとキャスト? とか言うんですかね。そういう立ち位置の人。リアル脱出ゲームとかにもいますけど、参加したイベントとかにああいう人がいるとすげーテンション上がりますよね。

状況説明をしてくれる舞台装置として、わかんないことを聞くヘルプデスクとして、回答を判断する審査員として。
そういう人がいるとこっちまでノリノリになっちゃう。

ということで、過去俺が接客(?)を受けて面白くて印象に残っている係員さんを紹介したい。

USJのジョーズの観光案内さん

安心安全なボート観光。が突如として出現した巨大人食いサメで阿鼻叫喚の緊急事態となる! ということを説明して、最後はジョーズ退治までしてくれるボートの係員さん。

ボートに乗った最初はただの観光案内。「ここは自然が豊かで~~」って色々説明してくれる。少ししたら突然他の船から無線が来て、爆発音。取り乱す案内さん。
少し進んだところで転覆して炎上しているボートを発見。た、大変!! と騒ぐ案内さん。舵も聞かなくなってしまい、予定ルートを外れてしまう。そこにジョーズ登場! うわー! あっあぶなぁーい!

だ、大丈夫です! 皆さんは私が守ります!! と足元からごっついバズーカ砲を取り出す案内さん!
引き金を引くたびに爆発音と大きな水しぶき! 1発、2発と外してジョーズがどんどん近づいてくる! 来るなら来い! と改めて構え直してボートに飛びかかろうとしてきたジョーズに一発! 命中!

ふぅ。皆さん、もう大丈夫です! 舵も直り、もう安全に戻れます。
「ここで危ない思いをしたことは……内緒にしてくださいね」

あー、またジョーズ乗りたいわ。

ドラクエリアル脱出ゲームの占い師さん

幕張メッセでやっていたドラクエリアル脱出ゲーム。
謎解きを確認する係員さんもダーマ神殿の神官、城の警備兵、とドラクエの世界に入ったと思わせてくれるこだわりぶり。

で、謎解きに詰まったときは「占いのやかた」に行ってヒントをもらう。
可能ならお世話になりたくないけど、このときはどうも詰まってしまったから1回行きました。
前に立つと、なにか困っているのかい、と話しかけてくる魔女帽子と黒マントの占い師さん。
この謎がわからなくて、と現状の進捗を伝えて謎解き用の紙を見せる。よーし、占ってみよう……。と水晶に両手をかざしてウーンウーン、と何かを覗き込む。
おそらく、これは狭くて暗い部屋だな。過去に行ったことがあるはずじゃ。宝物がある部屋で、空を見上げると良い。

(戦士の転職イベントで行った洞窟(というテント)のゴールにあった宝箱。その部屋の天井になにかあるんじゃないかな!)

という感じのことを雰囲気たっぷりに伝えてくれる。ありがとう!
謎解きでヒントをもらうのは負けた気になったけど、体験して良かったと思える占い師さんだった。

ドラクエリアル脱出ゲームのあくましんかん さん

竜王との最終決戦。すべての謎を説いた人だけが行ける特別な部屋。
に向かう道、大勢が一度に入る大部屋なので人員整理の係員が必要。
なんだけど要するに竜王の城の最奥に案内することになるわけです。
そうだね、あくましんかんこそ適切だね。

はっはっは、竜王様に楯突くとは愚かな人間達だ。竜王様がまとめて相手にして、一網打尽にしてやろう。横3列で、できるだけ詰めて前に進めー。
竜王城からは戻れないぞ、なにか準備があるものは今のうちにしておけ。

最高。
係員としての職務と、あくましんかんとしての世界観を守ろうとする思い。ネタバレを回避しつつ今のうちにトイレ行っとけよ、と匂わせで対応するその熱い心。
最高でしたね。

他にも さよなら、僕らのマジックアワー の校長先生とかもちょい役だけど好きだった。
特殊で、大きなイベントや場所じゃないと配置されないロールプレイ型係員さんだけどいるとすげーテンション上がります。
ありがとう係員さん。


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