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サッカー観戦記録:2019年J2第2節 ジェフユナイテッド千葉VSアルビレックス新潟

・もくじ
アルビレックス新潟を取り巻く状況
観戦記
選手採点
今後の展望

■アルビレックス新潟を取り巻く状況
今年もJリーグが開幕しました。

開幕戦はDAZN観戦でしたが、第2節のジェフ千葉VSアルビの試合が今季初スタジアム観戦となりました。
応援するのは当然アルビレックス新潟。

初観戦からかれこれ18年経ちますが、クラブは18年間で一番の苦境に立たされているといっても過言ではありません。

その苦境の一例を挙げると、
・2017年、2004年から維持し続けたJ1からついにJ2降格。
・1年でJ1に戻ろうと意気込んだ2018年、J2でまさかの16位。J1昇格圏どころかJ3降格圏に腰までじっくり浸かって馴染んでしまう時期も。
・客離れ、スポンサー離れ、J1離れにより予算5億円マイナスで2019年スタート。
・経費削減の一環で、選手の遠征はバス移動。
と、もう満身創痍です。

にもかかわらず、自分は今期のアルビレックス新潟にはここ数年で一番の期待感を持っています。
その源の一番大きな部分として、シンガポールで結果を残した是永大輔新社長への交代があります。

この18年間でも何度か社長の交代はありましたが、自分の目に見える範囲では変化を感じることはできませんでした。
まあそれもそのはず、自分は観戦にいくのは年間3~5試合くらいで、会場でもチャントを歌うわけでもなく、DAZNでも全試合は見ないライトなサポーターなので、そんな層にもわかる変化ってなかなかつけられないと思います。

しかし、そんなライトサポである自分にもハッキリわかる範囲でクラブを取り巻く環境に変化をいくつも生みだしたのがこの新社長是永さんで、この18年間で溜まっていった山積みの課題の消化に一つ一つ着手し始めたんだと実感させてくれており、会社としても異物混入事件からV字回復したマクドナルドのようになれる気がしてます。

ただ、株式会社アルビレックス新潟はプロスポーツクラブであり、いくら裏方が良くなっても、その業績は試合の結果に大きく左右されてしまうところがあると思います。

裏方はやれることをやっていると思うので、あとは試合でどうにか結果を出して、組織としていい方向に向かってほしいと思う次第です。

■観戦記
チケットの発売開始に気づいたころにはビジター席が完売していたため、ホーム自由席のチケットを買って新潟寄りの席で観ようと試みました。

自由席は席取りが必須であるため、キックオフ1時間前に入場する予定だったのですが、あろうことか電車を間違え、京葉線で千葉に向かったはずが武蔵野線で埼玉にたどり着いていました。

それでもなんとかキックオフ15分前に蘇我駅に到着。

こういうのいいよね。

5分前にはフクダ電子アリーナに到着し、J2でも有名なフクアリのスタジアムグルメ地帯の誘惑を振り切って、友人が取ってくれた席に向かいました。

ホーム自由席エリアでのアウェイグッズ着用は禁止なので新潟サポーターは見当たらず、周りは千葉サポーター一色なので密入国した気分になりました。

試合が始まると新潟の応援のリズムに合わせて身体が動いているお客さんもおり、(何やってる!千葉県民に見つかるぞ!)と思いながらも、ビジター席に収まりきらないアルビサポには毎度のごとく驚かされます。

試合は序盤からボールを持たれますが、危険なエリアへの侵入は許さず、京都戦で得た守備の手ごたえは継続している印象で、ボールを持たせてるのかな、と安心してみてられました。

新潟の攻撃はラストにレオナルドを持ってくる形が多く、それもちゃんといい形でシュートまでもっていくことができており、攻撃に迫力がありました。
肝心のシュートの多くは大味なものになってしまいましたが、レオナルドはそもそもシュートまで持っていくのに必要な、いい形でボールを受けるというところは上手いように思います。

高木からのドンピシャクロスに頭で合わせた場面ではDFを剥がしてフリーで撃ちながらも枠を外していましたが、そもそもDFを剥がしてフリーになれていることが上手いんじゃないでしょうか。

レオナルドは1点決めたら覚醒しそうなんだけどな、とか思っていたところで試合が動きました。
止まってボールを受けようとした相手選手より先に渡邊泰基が身体を入れて上手いことパスカット。もう1度相手選手がボールを出そうとするもプレッシャーを受け、苦し紛れに出したボールがルーズボールに。
これを今度は戸嶋祥郎がダッシュで上手いこと相手選手より先に触り、良い所にいた田中達也に繋げてミドルシュート炸裂という流れで、奪えるチャンスでサボらず走って奪ったことで得点に繋がり、今期スローガン「走れ!」を体現したようなゴールだったと思います。
思いっきり喜ぶと周りに白い目で見られるため喜べませんでしたが、ニヤニヤは抑えられませんでした。

選手間で連携が取れているため無駄走りは少なく、逆に千葉のほうは前線からのプレッシャーかけてきてましたが、新潟は危険になる前の段階でうまくいなす形で対応し、危なげなく前半が終了しました。

ハーフタイムでは席を離れていろんな写真をパシャパシャ撮ってました。

200mmの望遠レンズにAPS-C補正がかかって1.5倍、それにSONYカメラの必殺技、全画素超解像ズームを使うと放送席もここまでズームできました。
一瞬是永さんかな?と思いましたが、解説の名良橋晃さんと実況の山田泰三アナウンサーっぽいです。

フクアリ、日立柏やNACK5ほど近くはないですが、その分作りがしっかりしていて設備も綺麗でアクセスも良く、アルビのビッグスワンと同じくJ2に置いておくにはもったいないくらい良いスタジアムです。

隣にダイソーあるの便利すぎだろ!

後半に入ってしばらくすると達也に代わり渡邊新太が投入され、またしばらくしてレオナルドに代えて矢野貴章。追加点を取りに行く意思の見える交代だったと思います。

後半25分、そんな起用が当たったと言わざるを得ない形でゴールライン際で粘った矢野→新太→高木と繋いで追加点。
ここでの矢野の転ばずに繋げた姿勢も泥臭くて実にアルビらしい。新太が無理に撃たず、冷静に高木に出した時点で勝負ありというゴールでした。
高木は背番号33は結婚記念日から取っているそうなので、結婚記念日ゴールでしかもアルビでのリーグ戦初ゴールと特別な一点になったと思います。後半は危ないクロスも受けており、1点返されたら難しくなるなと思っていたところでのこの追加点はちょっと声出ちゃいました。

危ない形が少なかったながらも大谷はノーミスで、安心してチームの背中を預けられます。

そして新井のフィードから新太がスルー、抜け出した矢野に繋がって追加点。

勝負ありといった感じでしたが、最後の最後には攻め残っていた新井がトドメの一撃で4-1の大勝。

内容的にも3点差の内容だったと言えると思います。

席が遠かったので新井からサポーターへの挨拶は聞き取れませんでしたが、自分がルーキー達より年上になった今だからこそ、ルーキーが活躍するのを見るのはより一層嬉しい部分もあります。

広瀬が戻ってきても中盤でも使えるのは可能性広がりますね。

◼︎選手採点
大谷6.0 あのセットプレーはGKにはきつい
大武6.5 ナイス大黒柱
新井7.0 まさにシンデレラボーイ
泰基6.5 1点目の起点
川口6.0 神クロスあった
加藤6.0 守備の方で目立ってた
カウエ5.5 パスミス散見、ナイスガッツ
高木6.5 ありがとうおめでとう
戸嶋6.5 マジのスタミナおばけ。あとはキック精度
達也7 攻守に多大な貢献
レオナルド5.5 ケチャドバお待ちしております

新太6.5 エゴ抑えての2アシスト人として素晴らC
矢野6.5 疲れた後半に矢野は傷口にレモンと同じ
柳5.5 クリアで繋いでくれるともっといい

片渕監督7 交代が当たりまくり

審判も極力プレーを止めず、ノーストレスでした

◼︎今後の展望

なんと言っても気になるのがホーム開幕戦の動員数。
今年にかける思いが強いのは他のアルビサポも同じだと思うので、昨年のフクアリ千葉戦よりも多くのサポーターが駆けつけたんだろうと思いきや、調べたら去年とほぼ同じだったんですね。
ただ、雨でも増えたと考えるとやはり昨年に比べると応援熱は上がっていると感じます。
次のホーム開幕柏戦は行けませんが、昨年開幕戦にして最高人数の松本山雅戦の22000人どころか、25000人とか入ってもおかしくないんじゃないかと思います。もともと50000人とか入ってたわけですから、自分のような潜在サポーターは多いはずなんです。
とはいえ松本山雅の動員力もJ1レベルだったことに疑いはないので、25000人と予想しておきます。


第3節終了後追記:
結局ホーム開幕戦参戦しました。
そして入場者数は20486人でした。かなり入ったように見えたのですが、、、
・無料券をあまり配らなかった。
・松本山雅の動員力が異常だった。
この2つが原因なんでしょうが、自分のように居ても立っても居られなかった人はもう少し多いと思っていたので少し残念でした。
しかし、開幕がピークだった去年とは違い、徐々に増えていくストーリーの第1章ができたくらいに思っておきます。
ネルシーニョの柏相手にチャンスも作れていましたし、ピンチの数もほぼ互角だったと思います。もし10戦したら3勝3分4敗くらいの戦いはできてたんじゃないでしょうか。
今週末は久々のアウェイソロ参戦、楽しみです。

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