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はじめてのRPG ドラゴンクエストⅡ

初めて遊んだRPGはドラゴンクエストⅡだった。
小学3年生ぐらいの時だったと思う。
友人がこのゲームを家に持ってきてちょっとやってみ、と勧めてくれた。


マリオやグラディウスと言った操作主体のゲームばかり遊んでいた自分にとってドラクエは未知にあふれたゲームだった。
フィールドに出るとモンスターとの戦闘が始まる。

えっ、どうすればいいの?と友人に聞くと
「たたかう」を連打すればいいんだよと、と教えてくれた。

だいたいあってるが、思い返せばこれは悪意だったのではなかろうか。

分けが分からずプレイしていくうちに文字と数字で繰り広げられる戦闘に魅せられ、なんか分からないけど面白いかも!と思えるように。

しかしこのゲーム難しすぎないか、この「おおナメクジ」って敵、ダメージ入らないんだけど。
あっ、また死んだ。


当たり前である、何も装備していないのだから。
そもそも「そうび」という言葉の意味を理解していないのだから。


そんな状態でプレイを続けているうちに、冒頭で手に入った武器のことが頭をよぎり、あることに気付く。


「もしかして、今までこの武器を使わず、素手で戦っているのでは?」

城に行って兵士に話しかけてみる
「ぶきや ぼうぐは かならず そうびしてください! もっているだけじゃダメですよ!」


なんてことだ…


コマンドに「そうび」って謎のワードがあったけど、
そういう意味、だったのか!
クリアシス少年が「そうび」という言葉を獲得した瞬間だった。


実際ドラクエで「そうび」という言葉を知った少年は多いだろう(願望)
ゲームが教えてくれた数ある言葉の一つである。


どうのつるぎを「そうび」してからというもの、
ダメージが当たるということに感激し、
おおナメクジ氏はそんなに強くないことを知った。


気が付けばこのゲームの虜になっていた。
3人パーティーになると変わるフィールド音楽に感動し、
復活のじゅもんを書き間違えて絶望し、
くびかりぞくのグラフィックに恐怖した。


そして数々の試練を乗り越え、心バキバキダンジョンとして有名なロンダルキアの洞窟へ。
あまりの難易度に少年の心はくだけちり、冒険はおわってしまった。
そこからクリアするまでにドラクエ1⇒3⇒4⇒5までの時間が経ってしまったけど、クリアできた時の喜びは格別だった。
RPGというジャンルの面白さを教えてくれた友人とドラクエ2には感謝しかない。

書いていたらまた遊びたくなってきた。

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