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【VRChat】固定回線が約一ヶ月途絶えたのでモバイルルーターでぶいちゃをやった話


0. 結局モバイルルーターでぶいちゃできるのか(とりあえず結論を知りたい人向け)

A. 出来はするけど制限や条件も多い。
前提として自宅が5Gエリアに対応しているかどうかで条件はだいぶ変わりそうなかんじ。レンタル前に確認は必須。
その上でVRChatをやるならば
・頻繁なワールド移動、アバター読み込みを避ける
・イベントやフレプラインスタンスなど人の多いところへは行かない
・iwasyncなどの動画プレイヤーはご法度
などに注意すれば一応遊べはするはず。
モバイルルーターの品質次第でもあるのでレンタルする機種はなるべく良いものを選ぶ方が良い。
あくまで私の環境の話なので、ご参考までに。

1. 固定回線、突然の死

2023年8月1日、私の住む沖縄県にどデカい台風が襲来した。
あちこちで停電、断水、街では街路樹の倒木など他県ではなかなか発生しえない被害が多発していた。県民にのみ伝わる表現をするとユニオンが閉まるレベルの台風である。
とはいえ、沖縄では毎年のように台風がやってくる。それも複数回。県民にとって台風の対策は手慣れたもので、やんややんやと騒がれつつも食糧難など深刻な悲鳴を聞くことはなかった。
私も地元民ではないにしろこの島に住み始めて結構になるのでこの時期の定期イベントにはそれなりに慣れているつもりだった。台風の間は停電が怖いからPCつけられないしぶいちゃできなくてさみしいな~くらいの呑気さだった気がする。

8月3日、台風が一旦沖縄本島を離れ、一先ず雨風が落ち着いたタイミングである。後日Uターンして戻って来る予報で、でかい上に期間も長い大変に迷惑な台風だった。とはいえとりあえずPCをつけても問題ないと判断し、起動、適当にdiscordで常駐しているサーバーに顔を出そうかなどと考えていたがここで異変に気づく。インターネットが繋がらない。
少し焦ったが落ち着いて状況確認をしたところ、ルーターにもPCにも不具合はないようなので大本の回線が死んでいるのだと判断。とりあえず状況を確認したかったので管理会社に電話をする。事の重大さが発覚したのはこのときだった。

Q. もしかしてインターネット死んでます?
A. 死んでます。

Q. どういう状況ですか?
A. プロバイダに連絡はしたので復旧を待つだけです。

Q. 復旧はいつ頃しますか?
A. 一週間~一ヶ月かかると思ってください。


一ヶ月????????


2. 命綱、モバイルルーター

著者は基本毎晩VRChatをしているインターネット中毒者である。一ヶ月以上もwifiを断たれるなどと宣言されれば流石に気は定かではない。その日は夜になるまで叫んだりぐずぐず泣いたりふて寝したりしていた。

夜、ようやく落ち着いてモバイル回線でdiscordに繋ぎ、フレンドに相談をした。インターネットが断たれたままでは生きていくのは不可能であるため、固定回線が返ってくるまでの間、何か代用品を用意するしかなかった。
スターリンクだったりテザリングだったり色々と案は出たが、結局のところ復旧までの繋ぎとしてはモバイルルーターがいいだろうということになり、即座にレンタルを注文した。利用したサービスはe-caのポケットWiFiレンタル、機種はWIMAX 5G X11 無制限。ついでにPCに無線接続する機能をつけていなかったので無線子機もレンタルした。一ヶ月で合計8000円程度。
もしこの記事を参考にモバイルルーターをレンタルすることを考えているならば注文前に自宅の対応サービスエリアを確認することをおすすめする。対応エリアの種類にも複数あり、今回のようにWIMAXをレンタルする場合、+5Gに対応したエリアでないとまともに使えない可能性がある。私の自宅はギリギリエリア内だったので少し不安もあったが問題なく利用できた。

さて、注文は終わったが、当然レンタルしたからといってすぐにルーターがやってくるわけではない。ここは辺境の地、琉球王国である。一般的な輸送状況なら空輸でも1~2日、海路なら一週間かかっても不思議ではない。ましてや台風でインフラはぐちゃぐちゃである。普通であれば注文2日後には届くとのことだがまあ絶対不可能だろう。一週間近く待つことも覚悟したが、以外にも予定の2日遅れの8/8には到着した。非常に助かった。


3. なんとしてもVRChatをやりたい

モバイルルーター到着後、色々とトラブルはあったもののなんとかPCをwifiにつなぐことができた。一週間ぶりのインターネットである。中毒者なので泣くほど喜んだ。

さて、まず確認したいのはVRChatができるのかである。そのために借りたまであるのでこれができなきゃお話にならない。
フレンドの協力も受けながら色々と調べたり検証したところ、ただVRChatで佇んだり話したりするぶんにはほぼ容量を食わないようだった。
逆に、アバターやワールドの読み込みが入ると結構容量を消費する。動画プレイヤーのあるワールドの一部は回線が重くなりすぎてまともに動けないことも合った。一応容量無制限のものをレンタルしたが、短時間で大量のダウンロードが発生すると制限を食らうそうなのでなるべく抑える必要がある。

そんなわけで、モバイルルーター使用時の著者のVRChatの遊び方のルールが決定した。以下に記す。

1. 基本friend onlyに引きこもる
人の出入りの多いところに行くと自然とダウンロードも増える。行先のワールドによっては動画プレイヤーがおいてあったりすると「インした瞬間終わったわ」になりかねない。自身でワールドを選択できる、かつ人もそんなに多くなりにくいフレオンにこもることにした。普段はいろんなインスタンスを渡り歩いて遊んでいるのでこれが結構きつかった。そんな中でもわざわざ遊びに来てくれる親愛なるフレンドの皆さん。愛しています。ありがとう。


2. アバターの容量制限
ぶいちゃの機能に元々あるやつ。普段は重いアバターでもあまり気にしないので200MBまでOKにしてたが流石に今回は50MBに制限した。もっと下げても良かったかもしれないが、みんなが好きな姿をつかってこそVRChatという空間の良さが生まれると思っているのであまり強い制限はかけないようにした。


3. ワールド選びは慎重に
基本的に軽いワールドを選ぶのがいいのは間違いない。しかしそれだけでなくiwasyncなどの動画プレイヤーがないワールドを選ぶ方が事故がなくて良い。有名なキロバイトのうみなんかは非常にいいワールドなのだが、動画プレイヤーがあるため今回の条件には残念ながらあわなかった。
私の場合、できれば軽くて、ミラーがある、動画プレイヤーのないワールドを探して選んだ。よく使ったワールドを感謝の意味も込めて紹介させていただきます。

軽い家、という名前のワールド。ほんとに軽い。
なんと私のためにフレンドが作ってくれたワールド。ミラー、QVpenがあり動画プレイヤーはない。おまけにクッションまで置いてくれた。本当にありがとうございます…

ガラスのおうち。雪山に囲まれたガラス張りのお家。こたつだったりぬいぐるみだったり寿司だったり小道具も色々。雰囲気もよく居心地の良いワールドでした。余談ですがフレオンに人が来なくて暇なときは木登りしてました。

海底の秘密部屋。少し古いワールドではあるがペンもミラーもあり、動画プレイヤーもオンオフがローカルなので私がつけなければ問題なかったため条件に適していた。薄暗くてこじんまりとして、普段から使いたいくらいの素敵なワールドだった。


これくらいの制限をかければ、一日何時間もやっても使用した容量が5GBを超えることはそうそうなかった。制限は多いもののモバイルルーターでもVRChatを遊ぶこと自体は可能である。
これだけ制限かけるくらいならやらなくてもいいじゃないかとか言う人もいるかも知れないが著者は中毒者である。HMDを被っているのと被っていないのとでは心の調子に天と地ほどの差が生まれるのである。困ることも多かったが少し特殊な状況下のVRChatも案外悪くなかった。


4. おかえりインターネット(雑記とあとがき)

その日は突然やってきた。

8月26日、ようやく固定回線が復旧した。実に26日ぶりの復旧である。土曜日だったので復旧作業は進まないだろうと油断したいたが、それだけ復旧作業を急いで進行してくださっていたのだろう。本当に感謝しかない。

その後は著者が復旧を祝して狂喜乱舞したり久々のフレプラインスタンスで酒を飲みまわったりと、特に話すこともないのだが、今回の記事を書くに当たって軽くモバイルルーターそのものの検証を行ったので、その結果を軽く書いておくとする。

・動画は本当に危険なのか
ダウンロード容量が大変なことになる、と断定して避けていたが、実際のところどれくらい容量を食うのかを把握していなかったので復旧後に軽く試して見た。youtubeで10分の動画を画質720pで再生したところ、だいたい0.1GBの利用を確認できた。正直な感想として、思ったよりは多くないなといったところである。多少なら許されるかもしれないが映画や長編の動画を見ることは不可能だろう。画質を下げに下げると問題ないかもしれないがガビガビの画質で見る映画はあまりにも悲しい。

・利用制限は本当にかかるのか
利用容量が短時間で大きく増えると制限がかかる可能性がある、との記載があったが具体的にどれくらい利用すれば制限がかかるのか分からなかったので、これも検証してみた。
4Kの動画をひたすら流し続け、ものすごい速度で容量を消費したが、意外と格段に回線速度の低下を感じることはなかった。10GB前後でスピードテストを実行した際には明確な速度低下が確認できたが、時間が19時過ぎで、利用者が増えるタイミングでも合ったため、容量制限に引っかかったのか時間による制限に引っかかったのかは微妙に判断ができなかった。いずれにせよ、実はあまり気にしなくても問題なく使えるのかもしれない。


さて、長々と書いてきたがこのあたりで書くことも尽きたため締めに入ろうと思う。今回の記事はモバイルルーターをレンタルする前、VRChatに関する有用なナレッジを見つけることができなかったため、今後自身のように困る方のためになればと思い書いたものである。こういった文章は書いた経験があまりなく、非常に読みづらい文章になっているかもしれない上、著者はこの分野については素人、さらには状況が特殊であるため、モバイルルーターの回線も普段より混雑しており、平時に利用するのであればもっと便利に利用できる可能性など、色々と問題がある記事になっているかもしれない。それでも、一つの記録として、読者のの皆さんに何か少しでも役に立つ要素があったのならば幸いである。

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