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『バイト先の反則級にかわいい女の子の誕生日を祝ったのですが...』


ガタンゴトン ガタンゴトン

○:はぁ…今日も今日とてバイトですよ~っと…

俺は○○…って久しぶりだけどみんな覚えてるよな…?

今はいつも通り学校終わりのバイトに出るために電車に乗っているところだ

○:毎日毎日バイトでつまんねえ日々だなぁ…

しかし、俺は今幸せだ。なぜかって?そりゃあ…

俺にはさくらという彼女がいるからだ!!!

ここまで見てくれている人はもちろん知っていると思うが俺はバイト先の推しであるさくらと正式に付き合い始めた

○:ぐへ、ぐへへ…

今もさくらとの写真を見てニヤニヤしている

え?お前なんかがさくらと付き合っててズルいだって?

…。そりゃあ俺も俺なんかがさくらと付き合ってるって今も信じられないんだよ…

○:俺にはさくらがいる!だからバイトがんばろ!

そう自分自身に言い聞かせて気合いを入れる○○

○:ていうかさくらの誕生日っていつなんだろ

まださくらの誕生日を把握していなかった○○

○:LINEのプロフィールとかに書いてないかな~…

そう言って○○はLINEを開き友達一覧から遠藤さくらの表示を探す

○:えーっと…さくらは…あった…!

さくらを見つけプロフィールページを開く

○:誕生日は….え!?一週間後!?

驚きすぎた○○は思わず大きな声を出してしまう

○:あ、ごめんなさい…

電車で大声を出してしまったことに気づいた○○はそう言いながら頭を何度か下げた

○:一週間後ってマジかよ…

落ち着いた○○は改めてその事実に驚く

○:彼氏としてなにもしないわけにはいかないよな…

わかりやすく頭を抱える○○

○:さくらに直接聞くのもなんか違うしな…どうしよ…

そんなことを思ったままバイト先の最寄り駅に着いてしまった


○:はぁ…どうしよ…

バイトの勤務中もさくらの誕生日のことについて悩んでいる○○

○:プレゼントとかどうすればいいのか全然わかんねえよ…

そんなことを思っていると…

??:あれ?○○どしたの?

○:ん…?あ、美緒

美:よっ!

この人は矢久保美緒。同い年のバイト仲間で俺がいろいろ話せる数少ない女友達だ

○:今日入ってたんだ

美:うん!それでどしたの?なんかあった?

○:いや、まあいろいろとね~…

美:な~によ~…笑彼女となんかあったの~?笑

美緒はニヤニヤしながら言ってくる

○:いや、なんかあったとかではないんだけど…

美:え~?てか○○の彼女ってどんな人なの?

彼女ができたとは言っていたが同じバイト先ということもありさくらが彼女とは言っていなかった○○

○:う~ん…(美緒になら言ってもいいか…)

美:教えてよ~

○:実は…俺さくらと付き合ってるんだよね

美:え?

○:え?

美:は?

○: …?

美:はぁぁぁぁぁ!?

信じられないと言った表情の美緒

○:な、なんだよ…

美:よ、よくも私のさくちゃんを…!

そう言って美緒は○○を殴ろうとしてくる

○:ちょ、ちょっと落ち着けって…私のさくちゃんってどういうことだよ…?

美:さくちゃんは私と同じ大学なの…

美緒は消え入りそうな声で言う

○:あ、そうだったんだ…でも私のさくちゃんはどういう意味なんだよ?

美:私はさくちゃんのことが大好きなの…!だから私のさくちゃんなの…!

子供のような振る舞いをしながら言う

○:う~ん…まああんましわかんないけど…

美:ていうかさくちゃんも全然言ってくれなかった…

そう言って顔を手で抑える

○:そ、そんなに好きなんだな…

○○は少し引いてしまいながら言う

美:好きなんてもんじゃないわよ…さくちゃんは私のすべてなの…

○:そうか…そんな美緒に少し相談したいんだけど…

美:なに…?まさかさくらは俺のだから近づくななんてクサいセリフ言うつもりじゃないでしょうね…?

○:いや、そうじゃなくて…ほら、さくらもう少しで誕生日じゃん?

美:それがなに

○:それでさ、俺女の子の誕生日とかなにしたらいいか全然わかんなくてさ…だからちょっと教えてほしいんだよね…

美:恋敵にそんな質問するなんて…

○:俺は別にお前のこと恋敵と思ってないのよ

美:くぅ…

○:なぁ頼むよ…

美:もう…!プレゼントはアクセサリーかなんか上渡しておけばいいの!結局自分の言葉が一番大事なのよ…

○:自分の言葉…?

美:愛してるとかそういうの伝えるのが大事なの!

○:なるほど…

○○はそう言って頷く

美:まあそんな感じよ…

○:美緒マジでありがとう!

美:さくちゃん泣かせたら許さないからね…幸せにしてあげなさいよ…

○:お、おう、まかせろ

そう言って二人は勤務に戻った


月日は流れ、さくらの誕生日当日…

この日は平日で授業があったので夜からの集合だった

○:あ、さくら~!こっちこっち!

さ:あ、○○!

女神のような笑顔のさくらがこちらにやってくる

さ:びっくりしたよ~!○○が私の誕生日知ってたなんて~!

○:そ、そりゃ知ってるよ~!なんたってさくらの彼氏だからな!

はい。普通に一週間前に知りました。彼女の前ではかっこつけたかったんです…!

さ:もう…笑

わかりやすく照れるさくら

○:それじゃあ中入ろうか!

さ:うん!なんか高そうなお店…

今日はさくらの誕生日ということもあり少し奮発してお高めの店のコースを予約した


さ:こんなおいしいの初めて食べたよ~!

さくらは目をキラキラさせながら言った

○:よかった~!

さ:なんか幸せだな~…

さくらは嬉しそうに微笑む

○:俺もさくらがいてくれて幸せ

そう言ってさくらに微笑み返した

そのあとも二人は料理を楽しんだ


さ:は~!おいしかった!

○:ね~!

お店からでた二人は体を伸ばしながら言った

さ:ほんと今日はありがとね、幸せな誕生日だった!

○:まだそれを言うのは早いよ

さ:え?

○:はい、これ

そう言ってさくらに紙袋を手渡した

さ:え、これって…開けてもいい…?

○:もちろん

さくらは袋から箱を取り出し丁寧に開けた

さ:こ、これネックレス…?かわいい…笑

箱を開けるとネックレスが入っていた

○:俺センスないけどこれさくらに似合うんじゃないかと思って…

少し照れながら言う

さ:いや、すごくかわいいよ!それに嬉しい…

○:本当?よかった…

○○はそっと胸をなでおろす

さ:どう…?似合うかな?

ネックレスを付けたさくらが言う

○:めちゃくちゃ似合ってるよ!普通でもかわいいのにつけたら何千倍もかわいく見えるよ!

さ:もう…褒めすぎだよ…笑

さくらは顔を赤くしながら言った

○:さくら

ギュッ

○○はそう言いながらさくらの手を掴んだ

さ:ん?どうしたの?

○:俺さくらと付き合ってて今本当に幸せ

さ:うん!私も

○:だからこれからもずっといっしょにいて欲しいです

さ:うん、もちろん

○:本当に…愛してる

さ:私も愛してる…

二人は愛を伝え合ったあと口づけを交わした

さ:今日さお家言っていい?

少し時間がたったあとにさくらが言った

○:もちろん

さ:やった~!

さくらは子供のように無邪気に喜んだ

○:よし、じゃあ行こ

さ:うん!

そう言って二人は○○の家に向けて歩き始めた

この日二人は日付が変わってからも誕生日パーティーを楽しんだとさ

To be continued…





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