2018/02/04

断片的な夢を思い出すことが苦手になった。なにかを追うか、なにかに追われるか、そのくらいの違いを毎日繰り返しているような。しばらくするとすっかり忘れるので夢への関心が下がったらしい。折角、何もしなくても勝手に生み出されてくれるコンテンツなのに、耳の穴から全部出ていく。毎朝。

せめて何かを齧りながら作業していればよかった。今日はずっとパソコンに触っていたと思う。推敲して気揉みして日が暮れて寒くなった。こうしていても罵倒のメールが来ない。恐らくあと数時間で届く。面白く無いことにみんなエネルギーを使ってしまったので、今日はもう、何も出来ない。

ゲームがある。iPhoneのgame centerにログインした。トロフィーを突然山のように獲得する。今までやってきた隠れた何かが、現実でも突然価値あるものに変われば良い。そんなことは起こらない。

背中を預けたり頭を使わずに喋ったりしたい。頭を使わずに喋ることはしているかもしれない。あるいは僕にはそれが出来ないのかもしれない。人の言葉の意味ばかり考えて、自分の言葉から意味を抜き取ることを考えて生きている。書き文字のニュアンスで全てが象られていたら、何かを求めながら類語辞典を読むことをやめられるかもしれない。

行動に罪悪感が伴う。飯を食う。掃除をする。風呂に入る。炬燵の電源を入れる。毛布を被る。飲み物を飲む。僕が1番してはいけないことは溜息だと思う。それをする。いや、好きにしたら良いと思う。熱いお湯を被る。酷く抓る。髪を乾かす。眼鏡をかける。爪を切る。存在する。

いつからこんなに模倣的になったのか問いたい。憧れと尊敬と模倣が混じり合っている。いつがその時なんだろう。自分を自分だと言える日のために雪のことを思い出したりご飯のことを思い出したりするのはあまりにも罪悪だと思う。僕は何なら良いんだろう。星や月や部屋の中のもの、空気や水や非存在のことまでしか頭が回らない、知識が余りにも乏しく存在が恥ずかしい。生きてきてこんなにも虚しい。生み出していなければ価値がない。それには取り込んだものが足りない。信念がない。意味もない。

毎日毎日惨めでかわいそうだ。排水溝のヘタだ。生き物の余分だ。パウチの中の残りだ。新しい電池の取りにくいプラスチックカバーかもしれない。とにかくかわいそうだ。怯えて悲しんで我慢して、言い聞かせて、かわいそうだ。認めてやれない。存在を認めてやることができない。非存在、何も出来ないなら、お前は何ができるんだろう。何も出来ない。自惚れて、井の中の蛙で、いつまでも無知だ。大概だ。かわいそうだ。

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