親の最後を看取った俺の後悔と、同じ後悔をしてほしくない次の人へ。(1)

よう。俺だ。 毎日暑い日が続くな。

表題にある通り、親が逝去した 本当に色々な後悔が毎日あるが、家で看取るにあたり、俺たちにどんな準備が必要だったかをまとめていく。
それこそ、入院前からお骨になるまでだ。
まだ49日が済んでおらず、納骨していないが、最新の俺の心情なども赤裸々に記述していきたいと思う。

状況 :
母は三年前に胆管がんの手術をしており、それが再発していた。
さらに、ここ10年透析をしており、抗がん剤治療と透析の相性は最悪なのだが、それでも良く持ったとDrは語っていた。
某医大病院で末期になっていきている、現在の状況もよく維持できている。不思議なくらいだと語っていた。
今後、緩和ケアなどを中心にしていくという中で、身近なドクターに相談していくこととなった。

事前に必要だった事。:
お前達に言うべき最初の事は、今すぐできることだ。
それは家族の合意として延命治療についての合意をドクター臨席ですることだ。
なに?もう延命治療はしないと決めている?
ああ、俺の家族もそうだった。
しかし、その延命治療とは何か理解しているか?
俺たちの家族はECMOや人工心肺などを使うことが延命治療だとおもっていた。
実際はもっと詳細に決定する必要があった。
食事が出来なくなっていった際に、栄養投与をするのか決めたか?
胃ろうをすることの是非は決めたか?
太い血管から栄養点滴を入れることの是非はきめたか?
通常の点滴をするかどうかの意思は決定したか?
その際に透析をいつ辞めるか決定したか?

こういった状況はドクターは理解しているだろうが、普通の人は理解していないのが通常であろう。
それをどこまでやるかというのは本当に全員が共通して認識する必要があるんだ。

緩和ケアに対する心構えについて :
末期癌は緩和ケアしかできない。
それは既にお前も認識しているはずだ。
しかし、ある日突然に今日から緩和ケアですねってなるわけじゃない。
かならず中間の状況がくる。
その時、俺の母のように透析や、その他の定期的に行い治療をしているのだとしたら、いつか辞める日がくるんだ。
その決断は本当に重い。
愛する家族の命を奪う決断だし、一人で下すには辛すぎる決断だ。
既に決断をした経験があるなら、俺はお前の決断は絶対に間違っていなかったと言ってやる。
もし、お前がその決断をする日が近いなら、俺が経験した言葉を伝えよう。

「一日でも生き延びてほしい気持ちも大事だが、苦痛を終わらせてやるのも大事だ」
緩和ケアをする最大の目的も費用対効果で考えていいんだ。
肺にがんが転移しているケースでは呼吸が苦しくなり、大きな骨を癌が侵食しているなら無限の時間を痛みが占める。
その苦痛から開放してやるのはお前しかいない。
その決断をするとき、お前は苦しみ、涙も出ない悲しみに襲われ、本当に悲痛としか言えない選択をするのだ。
しかし、その選択をしたからこそ出来る事もあるのは事実だ。


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