サンシタ誕生《クレイジーシミター=サン》

このパルプはジーニアス・エンジニアの方が作成されたサンシタニンジャメーカーで出来たニンジャでパルプするという、プラクティスの一環です。

サンシタニンジャメーカーはこちらです

https://shindanmaker.com/855361

さて、今回できたサンシタ=チャンはこちらでございます。

【カラテ=体力】1
【ワザマエ】1
【ニューロン=精神力】3
【ジツ】6 - 3:1以上でジツ習得可能
【脚力】カラテまたはワザマエの半分(端数切り上げ)

『仮ニンジャネーム』
クレイジーシミター



まったくもって貧弱なニンジャなのですが、彼のパルプを作成しました。
これもプラクティス。


彼の体は枯れ枝のようであった。
季節の変わり目毎に高熱で入院する己の体。一人では生きていくことすらできない。

それでも家族は彼の面倒を見ていた。
そして、全ては疲弊してしまう。やがて父親は仕事を理由に帰ってこなくなり、女と逐電した。
母親は働きに出ることになる。彼の面倒を見てくれたのは祖母であったが、去年、交通事故で亡くなってしまっていた。疲労が原因である。
今ではデイケアが毎日見に来てくれる。

ベッドに体を横たえるのみで、辛うじて生きているだけの彼は世界を恨んでいる。
いっそ死んでしまいたいが、この肉体はそれすら許さない。

ベッドから見下ろす健康な人々と、儘ならない己の体。その関係は彼の精神を蝕み、雨の日に起きた発作で彼は生死の境を揺蕩った時に声が聞こえた。
『己の体が恨めしいか?』

いつしか彼の視界にシミターが浮かんでいた。すべてを切り裂くであろう鋭利な刀身。
無骨そのものであり、柄には血よりも黒い糸が巻いてある
刀が語り掛けてきていることは理解している。それを常識が拒否している!
雷が落ちる!雨の勢いが強くなる。何も見えない。闇と雨と雷の音だけしか聞こえない!!
「己の運命を切り裂いてしまいたいか?」
「己を嘲ったものを切り裂いてしまいたいか?」
「幸せそうに歩く者の首をはねてしまいたいか?」
《人でなければ叶う》

その甘美な言葉を聞いた瞬間に受け入れた。

「俺は・・・クレイジーシミター・・・」

今宵、ネオサイタマの闇に邪悪が放たれた。

翌朝、母親は空になったベッドと破壊された窓をみて不吉な兆しに意識をなくした。


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