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海側に行くほどガラが悪いは本当か?

どうも海の方に行くほどガラが悪いというのは全国共通の認識らしい。

これはいわゆる過度な一般化というやつではないか?
なんでこんな認識が広まったのだろう。


海側=漁師町であり、漁師=狩猟民族だ。
一方、山側=農家であり、農家=農耕民族だ。

狩猟民族は動物を狩らないといけないので自然と気性が荒くなる。
農耕民族は農作物を大事に育てないといけないので自然と穏やかな気性になる。
この性質の差が、古来から海に行くほど治安が悪くなるという認識を生んでいたのだろうと思う。


では、漁師も農家も減ってきた今、本当に海側の方がガラが悪いのだろうか。


私の地元は片田舎の漁師町なのだが、比較的治安はいい方だった。
公立中学校もヤンキー校というわけではない。
山を越えた先の町の方がヤンキー校は多かったし治安も悪かったように思う。
いきなり反例が見つかった。
現代では海側=ガラが悪いは必ずしも通用しないようだ。


しかし、神戸はこの傾向が顕著である。
山側は高名な六麓荘などがある超高級住宅街だが、海側に行くほどガラが悪くなる。
電車の線も山側から順に阪急→JR→阪神となっており、地元住民内での格付けもこの順だ。
阪急にはなんか上品なイメージがあるし、阪神にはガラの悪いイメージがある。タイガースファンの素行の悪さもイメージに影響しているかもしれないが。

ただし、神戸は港町ではあるが漁師町ではない。
神戸海側のガラの悪さは漁師とは違う理由があるのだろう。

おそらくは、工場が海沿いに多いので、その工場労働者も海沿いに多いことが要因ではないだろうか。
工場労働者を一概にガラが悪いと言っているわけではない。
だが、肉体労働者は低学歴が多い→低学歴は地元の公立中学校に通っていた→公立中学校はヤンキーが多い。つまり、肉体労働者は元ヤンが多い傾向があるということが、ドコノドイツ大学の研究でも明らかになっている。

漁師町は漁師の減少もあり今は治安が良くなってきているのだろうが、工業地帯の海側は水運の便の良く工場ができやすいので、ガラの悪い元ヤンが集まってくる。そして治安が悪くなる。
この状態は日本の工業が死なない限り続くだろう。
逆に、神戸の阪神線沿いの治安が良くなった日には、日本の未来は真っ暗かもしれない。


とにかく、海側=ガラが悪いは過度な一般化ではあるが、大きく的を外しているわけではないように思う。

ただし、あくまで私個人の体感であるし、他の地域の事情はほとんど知らないのであまり真に受けないでほしい。

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