2023/12/4 ファンファーレ

乱文

ファンファーレ
信頼しているフォロワーの熱い宣伝により気になっていて、今日やっと吉祥寺へ足を運べた。アイドルを卒業しセカンドキャリアを歩む2人のお話というのが事前知識であったが、しっかりこの部分でやられてしまった。
自分が今応援しているアイドルのことを、更にもっときちんと応援したいと思わされる映画でした。自分は「ファンファーレ」のファンには絶対になれず、だからこそ、今僕がファンであるアイドルのことをしっかりと応援してあげなければ、と背中を押されたような感覚です。
"今"みることが自分にとって劇薬なのは間違い無くて、そう捉えていいものとも思えなかった。
頭では繋げていけないと必死に止めていたが、でもこれは、アイドルの終わりを向き合う映画だから、自分が好きなアイドルと好きだったアイドルと今一度向き合おうとするのは間違いでもなかったと思う。いや、思いたいだけかも。わからない。


ここから本編とかの内容。


アイドルを卒業した玲と万理花によって、アイドルが酷く現実のモノとして描き続けているクセに、振り返ると後輩にもファンにも、そういった黒い部分だけは見せないようにしていた。それだけでも彼女らはアイドルとしての姿を垣間見えた気がして格好良かった。多分それは狙っているわけでなかったとも思う。普通の人間がアイドルとしてファンに向き合うのは、万理花が後輩へ見せたような見栄みたいなコミュニケーションの延長線上に近いのかもしれない。そんな当たり前のことを感じた。アイドルは完璧に違う生き物のように考えてしまっていた節があったので食らった。
輪ゴムのシーン、2人が卒業する前はこのレッスン場ではこういう団らんが普通だったのだろうかとさみしくなりました。彼女らがお酒に酔うのには年齢を取ってしまったことを指しているのはもちろん、何かから逃げるように酒を煽ることとか周りを気にせず衣装用にサイズを測ったりとか、アイドルとして必要なプライドみたいなものとも向き合えなくなった弱さとかすら感じてしまった。
3人の年齢はたぶん私と同じくらいで、学生から社会人になるルートですらけっこうギャップというかふとした時に不安に駆られるというのに、アイドルから社会人になって苦しむ彼女らの持つものはとても重たくなった。
劇中の誘導棒のシーンもかなり重かったね。目標がゆらゆらと不安定になっていき、高く掲げた光を顔を上げた時には降ろしてしまうものには、アイドルの儚さみたいなものを感じざるを得なかった。
総じて苦しかった。でも同じくらい面白かったし向き合わなければいけないなと感じたのも事実でした。
ありがとうございました。

トークショーの内容、オフレコということだったので伏せておきます。ただ、来年4月には卒業を控えたアイドルのプロデューサーがお話される言葉はとても重かった。自分はフレッシュなオタクなんだなとこれまた打ちひしがられたような気持ちです。


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