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2023/03/26 『Extreme Hearts × Hyper × Stage』の記憶

注意(2024年3月26日記載)

フォロワー!ほとんどできていたのに、みんないいこと書いているしなんだか納得がいかないから没になった『Extreme Hearts × Hyper × Stage』の参加レポを恥ずかしながら一年越しに放流します!

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はじめに

3月26日に山野ホールに開かれたアニメイベント『Extreme Hearts × Hyper × Stage』へ参加してきました。
アニメ『Extreme Hearts』放映が終わり約半年経ち待望していたアニメイベントのレポを口実に、自分とエクハの間柄も残しておこうかなと思います。

エクハへの傾倒

私はエクハの原作・脚本さんを務める都築真紀さんが手がけている「魔法少女リリカルなのは」シリーズがそこそこ好きです。
他の作品の話をしてしまい申し訳ないのですが、私がエクハにハマってしまったのにはリリカルなのはが切れないところにありますので、書き記しておきます。

困っている人がいて、助けてあげられる力があるなら、その時は迷っちゃいけないって。これ、家のお父さんの教え。

『魔法少女リリカルなのは』第2話 魔法の呪文はリリカルなの?

このセリフに高町なのはさんの人間性が感じられますね。ここに至る一端は「魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS」にて触れられています。(小説版や、最近だとDetonationでも)
彼女が主人公らしく模範的な"良い子"になったきっかけをアニメ以外の媒体で知ることができます。

リリカルなのははアニメだけでも面白い作品のようですが、(※1)
オリジナルアニメでありつつ、アニメ以外の媒体でキャラクターの新しい側面に触れていくことで深みが増していく……どこかで見覚えがありませんか?

\ うおおおおおおおおお! /

ということで、私がエクハを好きになるのは順当でしたねというお話です。
(もちろん、アニメ2期の八神はやてさんによる家族・友達の描き方やVividのスポーツに対する向き合い方などもエクハと通ずるものがありますし、そういう部分も強く影響を受けておりますが…)

メディアミックスにて作品の文脈を広げていく作法は、最近のオリジナルアニメでは「てっぺん!!!」や「ヒーラー・ガール」などでも見受けられるのですが、私の始まりはリリカルなのはで高町なのはさんなのです。

話を戻しましょう。エクハとなのはにはそんな共通項がありながら、明確に違った部分もありました。
「リリなの」では既に膨大に広がっているコンテンツへ体を浸からせていったわけなんですが、エクハは逆に「リアルタイムで体験」していきました。
「リアタイ」と「後から」のどちらがいいのかについては、もう片方を知り得ないので断言できませんが、少なくとも僕はエクハを体験できたことが大切になっています。
夏クールに一夏を駆け抜けていくようなストーリー、付随して更新されるブログ、Youtubeにて見られる幕間のSSS、誕生日ボイスの更新…と、自分が主体的に物語に触れようとするたびに、「昇っていく」RISEのみんなが隣にいるような、特に10話から最終話にかけての感覚は自分が本物の作中のファンになるようで、本当に贅沢な体験をしていたと感じます。

リアルタイムといえば「Extreme Hearts 第6話 心の剣」の週にあったとある飲み会で、まさにエクハの話で盛り上がって仲良くなったフォロワーとかもいて、彼とはエクハイベント後の打ち上げも一緒になったりしたんですよね。
なんだかそういうのも含めてエクハは「今」の思い出になっているのがとても嬉しいんですよね。


イベント前の一週間

3月のイベント前の僕は、年度末特有の膨大な仕事に翻弄されるなどでだいぶ参っている中、会社の自分への評価をイベント前に知らされました。
それがまあ…とても不服で、忙しさも相まって自意識をぶっ壊されておりました。ですからエクハのイベントがあったのは救いで、そのために頑張れたところが大きかったのです。感謝。

しかしあまりに頼りにしており、もしも楽しめなかったらどうしようかという懸念もありました。エクハというコンテンツ自体、パブサをしても日に日に件数は落ちていましたし、オタクの関連するツイートはやはり幻想度の高いものになっていき、みんなの中でエクハが徐々に過去のものになっているなと感じていました。
後述しますが、エクハが「今」を描く作品だったからこそ余計に、作品の立ち位置が時間と共に変わっていく感覚に焦燥していたと思います。5月15日の葉山陽和さんの誕生日ボイス更新とともに過去のコンテンツになってしまうのも想像に難くなかったです。

イベントは楽しみでありつつも、段落が着いてしまうような恐怖も混じり、そんな複雑な気持ちのまま『Extreme Hearts ×Hyper×Stage』を迎えました。

いやまあ結論を言えば、吹っ切れてこの後の仕事を頑張れるぐらいには救いをいただいたのですが。ありがとうございました。


イベント

主要な出来事については素晴らしいレポがあがっておりますのでだいぶ割愛させていただいております…

〇声優さん

声優さんのここ良かったねポイントでも書いておきましょうか。声優さんがちょっと好きですし…。
優木かなさんは11月に開催されていたリリースイベントの時から「エクハへの好き」を僕らと近い目線で語ってくれていたのが印象に残っています。今回のイベントも僕らの望むオタク的目線でいつつもイベント進行とのバランサーでした。
賞品を懸けたコーンホールというスポーツを行うミニゲームの際に、端的に言うと彼女はズルをしました。というのも既にスーパープレイはMay-Beeチーム(羽月役の阿部さん)がこなしていたんですよ。だからRISEの番になってもなんとなく点が取れずに終わってもおかしくない。そこで振り切ってイベントを盛り上げようとする姿は、(ズルをするときのドヤ顔も相まって)格好良かったです。
他にも橋本ちなみさんの言動に感じられるコンテンツへの愛に感謝したり、阿部里果さんがMay-Beeをパフォーマンスで引っ張る姿に盛り上がったり、野口さんの全力Challengerの誠実な口上に涙したり、、、。

まとめてしまうと、好きなアニメのイベントで楽しい時間を作ろうとしてくれる声優さんのみなさんがしゃべるだけでありがたかったのが正直なところです。
本当に最後だと思って話を聞いていたから些細なことでも嬉しかったです。インフィニットの歌詞「私らしく」「あなたらしく」を掛け合いしてた時に涙でそうになってびっくりしたもん。すごいね、詞って後世に残ってくれるから。

○ライブパート、機材トラブル

他の人が多く書いてくれていますが、それでもやはり「最前ラーメン」と「mina de ganbarone Tシャツ」の話はしましょうか…。
ミニライブコーナーが始まってMay-Beeが登場。期待を裏切るかのような音響トラブルによって体感10分以上の「間」が生まれてしまいました。
それを自然と生まれた"May-Beeコール"で繋いでいき、そろそろコールも耐えられなさそうなタイミングで、前方のスクリーンがExtreme Heartsアニメイト全巻購入特典である「フルグラTシャツ」やファンメイドのアイテムをバシッと抜きました。その瞬間は会場は笑いに包まれて、カメラマンさんのファインプレーもあり、戻ってきたMay-Beeのパフォーマンスでたくさん楽しめました(まあBuzz Everydayの音はけっこうボロボロでしたが…)

「本編で数秒しか映っていないライブ会場のラーメン」や、「たまにキャラが着ていたTシャツ」のことを考えて、実際にイベントに備えて準備していたこと、それを周囲の観客もある程度は認識しているということが、オタクとしての基礎体力がとても高かったと思う。
その共通認識があったから生まれた一体感ではあるのだけど、それを抜きにして、あれはみんなの知識だけの内輪ではなく、「イベントが作ってきた内輪」だったのがとても良かった。
May-Beeコールが生まれたのはきっと「声出しOKです」とMCの利根さんが言っていた時から繋がっていました。クイズコーナーで客に答えを聞く流れや(トンチキな答えを自信満々に答えていた客も)、演者がまるで観客席のオタクみたいな感想を言っていた時間も、あの場の観客がミニライブコーナーの際には「これから盛り上がってやるぞ」の意識が出来上がっていたと思うんですよね。
それはやっぱり無音を壊したクラップと「May-Beeコール」につながっていると感じます。最初のオタクが「May-Bee!」と声に出せたのも、イベント開始して一番に利根さんがしてくれた「コール&レスポンス」からかと思うと、あれは演者と俺ら全員が支えたイベントで、だからこそ最前ラーメンをカメラで抜いても大丈夫な空間になったんだと思います。

総括、終わりに

アニメの放映が終わってからというもの、エクハへアイコンを変えたり日々パブサをしていましたが、月日が経つにつれて「エクハを好きな自分」を保とうとしているだけなんじゃないか、自己表現のためにコンテンツ消費をしているんじゃないかという懸念が生まれていて(少なからずそういう性質はあったと思います)その自意識含めてぐるぐる考えてたんですよね。
そしたらイベントの時に声優さんやもちろんオタクの熱い言動だったりで俺はエクハのこと好きなんだなって素直に思えたのが本当に本当にありがたかった。

そしていま、山野ホールで体験したことを踏まえたうえでアニメ放映後の都築さんの言葉を拝見すると、説得力というか、完全にやられた~ってなります。

本作の企画時に、 「アイドル」という存在に愛情や情熱を持っている方たちに沢山お話を聞きました。
駆け出し時代、超一流の技術やセンスがあるわけでもなく、一生懸命頑張っても大舞台で活躍して注目と喝采を浴びている人達と比べたら、ほとんどの人から見向きもされていない。
だけど「自分達にできることを全力で頑張っていて、 夢に向かって努力している、みんなに笑顔を届けようとしている。」


そんな姿を知っているから応援したい、 見守りたいと思う。
そんな子たちだからこそ、 努力の末に得られた栄光を自分のことのように喜べるのだと聞きました。
このひと夏の間、あなたにとって葉山陽和という女の子や RISE というチームがそんな存在になれていたのなら、これに勝る喜びはありません。
最後まで見てくださった皆様には心よりの感謝をお伝えいたします。

https://twitter.com/exh_official/status/1573719410014986240?s=20

都築さんは女の子の目線から「素敵なアイドル」を描こうとしているんじゃなくて、アイドルを好きな「オタク(観客)」の目線がずっと根底にありました。
特に11話の試合や12話の陽和さんには、頑張れって言葉をつい出したくなったり心の中で叫んでしまうのは、俺らが彼女らのことを好きになっちゃうくらい、「自分達にできることを全力で頑張っていて、 夢に向かって努力している、みんなに笑顔を届けようとしている。」姿をたくさん見せてくれたからだと思います。
それは当イベントでも間違いなく感じられた部分でした。
みんなを背負って歌い上げる野口さんだったり、前述の優木さんだったり、音響トラブルで慌ててるはずなのに祐里子を降ろしてはけていく大地さんだったり。
May-Beeコールをした僕は、彼女らの「ファン」になっていたんだと改めて実感できました。それは、僕らが彼女らのファンになるまでも描いていたアニメ「Extreme Hearts」のイベントとしてもきっと素敵なものだったと思います。
よかったぜ!!


※1
私はアニメだけを見ているわけじゃないのでわかりません…

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