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ホロライブゲーマーズの戌神ころねさんがアイドルになったという話。 2021/01/01

日記です。多分。

『hololive 2nd fes. Beyond the Stage Supported By Bushiroad』について

Vtuberグループであるホロライブプロダクションは2020年の12月21日と22日に「hololive 2nd fes. Beyond the Stage Supported By Bushiroad」という配信ライブを開催しました。
クレジットカードの支払いに追われている僕は貧乏なので、両日参加は難しく2日目だけを観覧。サポートメンバーを含めると28人もの演者がいるということで2日間にわける必要があったんですね。
お目当ては「ホロライブゲーマーズ」所属の「戌神ころねさん」という方。今後ころねさんと呼びます。
片日だけだから、と言い訳しながら限度額ギリギリのクレカの番号を打ち込みます。まあそんな人間はまずライブを見るなという話ですが…。

この記事は当該ライブの感想になります。戌神ころねさんのライブを見て、「すごい!楽しい!」だけでも十分なんだとは思うんですが、過去の話や彼女の考えに触れていたから、「配信者」や「アイドル」とかそういう部分にぼろくそにやられたので。感情の共有ですね。

と、次項より語っていくのですが、かなり「僕」から見た「ころねさん」への感情の押し付けとかあるんで、まあこれは「僕」と「ころねさん」の話なんを念頭にね。お手柔らかにね。頼むよ。

『ノンストップ・ストーリー』のころねさん

じゃあなんでそんなことまでして見たの? って話。過去回想編。
ころねさんは『hololive 1st fes. ノンストップ・ストーリー』にも出演していました。
彼女の自由奔放さとそれについていく視聴者の従順さの関係にマッチした「こちら、幸福安心委員会です。」を歌う彼女は楽しそうで、選曲も相まってやっぱり彼女はすごい人…すごい犬だと思いました。

そんな僕の考えを反して、ライブ後、他のアイドルが楽しくライブを振り返る中、ころねさんはマイナスな方面での思いの丈を伝えました。
まあ時効なんじゃないかなあとは思うんですが、彼女はこの話を「ここだけの話ね」と言っています。むむむ、話せん……。
おや? そんなお話をしたアーカイブがなんとまだ残っている。

【スーパーマリオUSA】初体験!!神ゲーの予感…!!!

…。
……。

もうみんな見ましたね?
はい、「ここだけ」の範囲を僕のNoteまで広げることができたので話していきます。小賢しくて申し訳ない。

ライブの文字が一つも含まれないタイトル、感想が始まるのはスパチャ読みの後というわかりにくさ。自然と辿りついた人だけに伝えようとした話なのはよくわかります。
彼女は「言い訳?」というコメントを「うん、今からするのは言い訳」と拾って話し始めました。

ころねさんはライブに出演した自分は「アイドル」ではなくて「ゲーマー」だった、と明かしました。そんな言葉を明確には言ってはなかったけどね。

「頑張ろうよりも楽しもう」の意気で挑んだと言うころねさん。
「自分のパフォーマンスはお金に見合ったものじゃ無かったかもしれない」という趣旨の発言。周りのライバーを見て「自分の頑張りは本当に本気なものだったのか?」「ホロライブプロダクションという団体に所属できていたからたまたま出られただけ」という、環境を冷静に、やっぱり過剰になって振り返りつつも自分の意識が他の人より低かったことを打ち明けています。
金に見合ったパフォーマンス、という単語でちょっと燃えたらしいんですが、アーカイブを見ればそこに絶対的な意識の低さがあったわけでなく、彼女が周囲とのギャップを感じ取った弱音みたいな言葉で、ゲーマーズ所属のころねさんの例えを過剰に受け取る陰湿な人がいただけなんですよね。アーカイブ見られるんだからしっかり出典を確認しようね、みんな。
当時の彼女のツイートはこちら。

ときのそらに憧れてライブを頑張るさくらみこ、音痴な自分を自認してボーカルレッスンに励む白銀ノエル、アイドルとしてレスポンスも煽って高いパフォーマンスをした白上フブキや星街すいせい。
普段は同じようにゲーム実況をしていた仲間が芯を持ってライブに挑むのに対して、舞台に立って初めて自分の立ってる場所に重さを感じたころねさんは、この気持ちのギャップを丁寧に話してくれました。

ゲーマーズ所属ということで、やはりゲームをするためにホロライブに入っていて、今回のライブはfesの名の通りお祭りなのは確かです。

だから彼女の考えである「頑張ろうよりも楽しもう」に間違いはないんだと思います。頑張るのをないがしろにするんじゃなくて、楽しくしている自分を見せる、ということは。
それでも周りを見て「これじゃいけない」って彼女は思って、それを伝えてくれたんです。この勇気って計り知れなくないですか? 今ころねさんはアイドルじゃないけど、アイドルになろうとしてるんだなって思ったんですよ。

ライブ後は猫又おかゆさんとライブの振り返りの予定でしたが、実際はゲーム実況に変わっていました。その翌日にはマネージャーのAちゃんがころねさんの家へ泊まりに来たことからも彼女の悩みは仲間に伝わっていてそうやって励ましてくれていて。なんて優しいグループなのかと。

そんな彼女は「次、おっきい場所に出るときには笑顔でやりきった楽しかった、と言いたい」と抱負を口にしました。

『Beyond the Stage』のころねさん

そうしておっきい場所にもう一度来ました。新型うんちゃらのせいで配信という形になったし、寒空の下物販に並ぶお客さんはもちろん、現地にさえお客さんはいないけれど、たしかに彼女は2ndの名に冠したイベントの出演者でした。
「笑顔でやりきった、楽しかったと言いたい」と言っていた彼女を知っていたから、ころねさんのステージを見届けないわけにはいきませんでした。

ライブが始まりソロ曲の時間になり…彼女はPS2ソフト「ニュールーマニア」より「ハロハロナリヤンス音頭」を歌いました。後ろには「ちくわ」が写っている。
ちくわといい一見おかしなビジュアルだというのに、「すごい、すごい、すごい」と、語彙力のカケラもない言葉が頭に反芻してカーっと泣いてしまった。

【ニュールーマニア(PS2)】男性と女性の部屋を覗き見していろいろムフフなゲーム【ポロリ青春】

ニュールーマニア ポロリ青春
『ROOMMANIA#203』の続編。前作に引き続きプレイヤーは部屋に住み着いた神様となり、部屋の住人の行動に微妙に干渉することで人生に介入していく人生介入型アドベンチャーゲーム。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

プレイヤーは神様となって、音楽の夢破れ現在は練り物会社に勤める「ネジタイヘイ」の人生に介入をしていきます。たとえば部屋のカギをかけたりテレビの電源をつけたり消したりなんかして、そんな些細な介入が、やがて彼と彼の周囲を巻き込んでドラマチックなものになっていく、、、。
僕は古の人間なので「ゲームは自分でやってなんぼ」という考えは根元にあったのですが、ころねさんと他の視聴者とともに何時間も駆け抜けて「ネジタイヘイ」の人生の傍観者になれたのがめちゃくちゃ楽しかったんです。そんなネジタイヘイはゲーム中で「ちくわ」を手にこの曲を歌いました。

このゲームはいくつもエンディングが用意されていて、その中ではけんかして上手くいかなかったり、すれ違って病んでしまったり、ネジタイヘイの人生を傍観者として応援するようなゲームでした。
複数エンドのゲームならでは、サブキャラにもスポットが当たり感情移入できるぐらい好きになれる。最後のトゥルーエンド?(正式な名称は忘れた)では、今までの伏線の怒涛の回収にワクワクしてころねさんと視聴者みんなが一体になっていくような。
ゲームのテーマとして人生賛歌の部分が必ずあって、「夢を見ることを肯定してくれること」とか、かなり前向きな気持ちをもらったんですよね。
いやまあその裏で僕は就活を失敗しているのですが……。

上述したようにとても面白いゲームで、ころねさんと視聴者も主人公を観る側ってのが相性が良かったのか配信の中でも人気な方だと思います。

でも中々ローカルなのは否めない、PS2の「ニュールーマニア」というゲームの「挿入歌」を2ndライブという大きなナンバリングタイトルに持ってきたその姿が「ゲーマーズ」所属の「アイドル」戌神ころねさんに見えたんですよね。
自分とみんなの大好きなゲームの曲を歌う姿が眩しくて、そんな彼女の回答に気持ちがストンと腑に落ちました。

正直、1stの頃に比べて踊りが上手くなってるとか声が出てるとか音が取れてるとか、覚えてないから比較はできないのだけど、たしかに歌い始めた声色がとても楽しそうで素敵なステージでした。
ホロライブのファンでも、いや、ころねさんのファンでもニュールーマニアの配信見てない人はたぶんたくさんいるのに、それでもあの曲を選んだこととか、もう戌神ころねさんの真摯でまっすぐな考えに胸を貫かれてさ、めちゃくちゃ愉快な曲なのに泣いちゃうんですよ
本当に楽しかったです。

『Beyond the Stage』を歌枠で振り返るということ

ここまで偉そうに語っていますが、ころねさんの配信を僕はあまり見てない方だと思います。ちょっと前はほとんどニートだったのでまだ観てたのですが、最近は一応は働き始めているしね…。
まあ言い訳ですが、だからか1月の振り返りの配信から僕の意識が止まっていて、「ころねさんは自分が歌を得意だと思ってなくて、なんとなく敬遠している」ままなんですよね。

彼女の完璧主義な面は「長時間ゲームプレイしてでもゴールまで見届けようとしたり」「最後まで楽しくプレイするからリスナーには最後まで見守ってほしい」みたいな思考から覗けるんですが、「あんまり歌が上手くない(自分の歌が好きじゃない)」と思ってるから歌枠が少ないのかなというのは去年の初めの頃時点では十分邪推できます。

去年はライブのことを「個別で振り返る話じゃない」とマリオUSAの配信の最後にそっと置きました。
でもさ、今回は「歌枠」で「振り返り」をするんですよ。
そこに含まれる強い意思に気持ちがグーっと熱くなりました。

【歌わせて】ライブおつかれさまと、みんなにありがとう【ホロライブ/戌神ころね】


歌枠のサムネをクリックすると、OBSの設定で悶着しながら登場。
そして自然と、ぬるっとライブ後のお話を始めました。奇しくもというか、またもやライブの後は猫又おかゆさんと一緒だったらしい。おかころがよ。てえてえな。

1stの頃は振り返りをせずゲーム実況したおかころ配信。そこにはおかゆさんの気配りもあったものでした。ライブ帰りのタクシーで猫又おかゆさんが鬼滅の刃のネタバレをしてワイワイと騒いだこと。不安とかそんなのは一切感じさせない楽しそうな声音が伝わってきました。

そのお話が一区切りついてから彼女は言いました。これもまたナチュラルに。
「ということでみんな、ライブ、ありがとうございました~
 とっても楽しかった~~~」


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