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私と若林正恭と髙橋海人と

若林正恭と私

中学から10年来の友人であった男と付き合い、初めてのデートは長い長い海岸線のドライブだった。
のっけから個人的な話で申し訳ない。ただ、髙橋海人に溺れるまでの道程と、この男(後の夫である)の存在は不可分なのだ。
彼の煤けた軽自動車に乗り込むと、聞き覚えのある声のラジオが流れていた。
『オードリーのオールナイトニッポン(以下、オードリーANN)』だった。

いや、興味ないのよ。
私オードリー興味ないのよ。
というかドライブミュージックって概念わかる?

私「あ、お茶いる~?」
思ったけど、突っ込めなかった。

往路2時間はオードリーANN、復路2時間は翌週のオードリーANN。
その間、彼による「若林正恭一代記」の副音声付である。熱量と、めちゃくちゃ記憶力がいいのとで、一代記は面白かったし、その日の終わりには興味のなかった若林氏を好きになっていた。
また、彼の「自分が好かれるかはどうでもいい、これだと思うコンテンツを全力でぶつける」という姿勢、「メニュー1個しかないラーメン屋」のストイックさに似ていて格好いいと思った。

交際中も結婚後も、長距離ドライブといえばオードリーANNだった。夫婦の思い出は、オードリーANNと共にあった。

若林正恭と髙橋海人

2023年1月、若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生がドラマ化されることが発表された。
タイトルは『だが、情熱はある』。
夫婦で喜んだものの、不安が付きまとった。ニッチすぎる。これリトルトゥースと不毛リスナー(両芸人のラジオリスナー)以外観るの?と。

2月、キャスト発表。
”若林正恭役:King & Prince 髙橋海人”

驚きとともに、納得した。
そうか、ジャニーズの人か。
ジャニーズの人を起用すれば、そのファンも観てくれるからなぁと、全関係者に対してとても無礼な感想を抱いた。
この時点で、髙橋海人に関する知識は「紅白で紫のジャージを着ていた、ダンスの上手なセクシーな顔の子」だった。

夫に、「髙橋君って演技のイメージないんだけど(無知)、どうなんだろうねぇ」と問いかけた。

「いや、『ドラゴン桜』出てた子だからたぶん大丈夫。」

夫はドラマ『ドラゴン桜』ガチ勢でもあった。

3月。夫が帰宅して開口一番、「動画観た?」。
なんのこっちゃである。この人はいつもこういう話し方をする。
「観て。」
どうやらドラマの予告映像が公開されたらしい。
晩御飯の配膳もそこそこに、Youtubeで再生した。それは髙橋海人のセリフから始まった。

「山里さんおれビール飲みたいんでぇ」
「山里さんおれビール飲みたいんでぇ」

「山里さんおれビール飲みたいんでぇ」

大事なこと過ぎて脳が3回再生した。
えっこれ若林本人がアフレコした?
この髙橋君が喋ってるの?正気か?
全く似てないルックスと裏腹に、喋りは若林節そのものだった。

食卓を挟んで、これはすごいことになりそうだと2人で話し合った。
これなら安心だね、若林よかったね、とも。

4月9日 『だが、情熱はある』初回放送日。22:20に、期待と緊張を携えた私はテレビの前に正座、いつも動じない夫はゆったりとソファに座っていた。

ドラマ直前の番組『おしゃれクリップ』に髙橋君が出演していた。
約1ヶ月後には、メンバー5人中3人が脱退するKing & Prince。
残された髙橋海人と永瀬廉、2人体制でKing & Princeを続けることは既に発表されていた。
これからのグループの展望は、と尋ねられ、涙していた。
テレビで、男性が、しゃくりあげるように泣く姿を、人生で何度見たことがあっただろう?
喉がぐっと詰まるような感覚があった。

23:30、ドラマ放送終了。
安堵と不安、相反する感情があった。
安堵は、予告動画どおり髙橋君がとんでもないクオリティで若林を演じていたこと。
喋りが似ているのはもちろん、鬱屈した眼、不可解なこだわりを見せる時の、じわりと感情の気配が滲む程度の表情。
しっかりと若林を演じてくれてありがとうと思った。

不安は、これは一般ウケするドラマではないぞ、ということ。
正直、視聴率は高くはなかった。
それでもよかった。私たちは毎週日曜日、同じ体勢で22:20にテレビの前に集合した。
放送後は私は大体号泣しているので、各自無言でツイッターの感想を見漁る。
その後は劇中の小ネタの答え合わせをし、
Youtubeに上がるロングVer.の予告を観て
次回は20XX~XX年だから、たぶんこの件とこの件はやるだろう。
この件に○分、この件に○分でしめて50分。
ここで××さんが登場してあのセリフを…という、制作側からしたらめちゃくちゃ嫌であろう楽しみ方をしていた。

髙橋海人と私

さてここから、やっと髙橋海人にズブズブになるターンが始まりますよ。

きっかけは明確に覚えている。
第2話の実家での言い合いのシーン、
若林(海人)が己のアフロを指さして
「これは個性じゃねーのかよ!」
ここである。

誰も知らない、大学時代の若林が家族の前でキレる姿、これをリトルトゥースなら誰もが「あーわかるわかる」という口調・目つきで演じていた。
やっぱりすごいわこの子、と上から目線で思った。

ふと思った。
「この子、もしかしたら平場の喋りも若林に似ているんじゃない?」
その謎を解明するため、私はアマゾンの奥地へと向かった。
そして、戻って来られなくなった。

可愛すぎた。
若林を演じているときのあの沈んだ眼はなんなんだというくらい、キラキラと輝く瞳。
24歳のくせにめちゃくちゃ無垢な笑顔。
ほやほやほや〜っとした口調。
高級白米を食しての食レポが「すごく、つぶっつぶです」。
謎の人物ジョン茅ヶ崎。
(※髙橋海人が完全趣味で自作自演するラジオパーソナリティ)

天然で可愛い男性に弱い私は瀕死だった。
そして決定打は、みんなだいすき「ツキヨミ」のダンス動画。言葉はいらない。

気づけば睡眠時間を削り、4時間ぶっ通しで髙橋海人の過去動画を見漁った。
どういう手段かはここでは書けない。
反省はしている。

注文した覚えのない、過去海人が主演したドラマ『ボーイフレンド降臨!』のアクスタが届いたので、とりあえず職場のデスクに飾った。
翌日は注文した覚えのない、東京ドームコンサート『Mr.』のブルーレイが届いたので、とりあえず鑑賞した。
「ザ・ジャニーズ」なキラキラの世界観と壮大な舞台装置に圧倒され、アイドルとしてどこまでも輝きを放つ髙橋海人に袋叩きにされた挙句、昼も夜も髙橋海人について考えてしまう脳に改造されていた。こわい。
これは注文した記憶のあるベストアルバム『Mr.5』通常版が届き、通勤中はずっと聴いていた。初回限定盤など何形態あったが、髙橋海人がジャケットを描いたという通常版一択だった。

海人を見続けて思ったことがあった。
ファンの贔屓目もあるかもしれないが、歌もダンスもこんなに才能が有り、天性の愛され力もあり、ルックスも良いのに、なぜメンバー5人揃うと埋もれているように見えるのだろう。
誤解を恐れずに言うと、グループの中にいると「華」が半減しているように見えた。
相方・永瀬廉がMCを務める『永瀬廉のRadio Garden』にゲスト出演した時の言葉が引っかかっていた。
「みんながかっこよくキメてるときに、いちばん年下の俺がかっこつけてもおかしい(意訳)」と。
またファンもメンバーも、海人と他のメンバーを指して「弟」「兄たち」と表現するのも、納得はするけど微かなざらつきを覚えずにはいられなかった。
この人は自縄自縛しているんじゃないか、「何か」が彼を弟という枠に押し込めているのではないか、と思った。

5月12日6:54、King & Princeファンクラブに入会した。
海人に溺れてずいぶん経ってはいたのに、ずっと入会をためらっていたのは、コンサート等のイベント、所謂「現場」のせいだ。
私にとってファンクラブは、現場に参加するための権利料という位置づけだった。
正直、メンバー3人が脱退する5月23日以降、現場は期待できないと思っていた。
海人を、そして廉と2人体制のKing & Princeを応援する、という意思表示のためだけにファンクラブ会員になるのはためらわれた。
そんな折にツイッターを見ていると、「3人の脱退後も、現場はあるよ」というツイートが目に留まった。
別に情報垢とかではない。いちファンの方のツイートだった。なぜこの人はこんなに確信めいているんだろうと疑問だったが、この人がそう思うなら私もそれを信じよう、と思った。
ほとんど衝動的な入会だった。何せ朝の6時台だ。
誰だか分からないけれど、あの日の「現場確信姐さん」ありがとな?

それ以降職場にiPadを持ち込み、昼休みは、5月22日をもって全削除される予定の、50本はゆうにあるファンクラブ限定動画を観漁った。
同僚に「ノルマあるんすよwww3周観れば脳に焼き付けられるんでwwwwwwあと10日あるから物理的には可能wwwww」と言いながら。

5月22日。King & Prince5人体制最後の日。
「海ちゃん今頃、『だが情』の漫才収録やってんだな…頑張れ!」と、ロケ地・川崎に向けてエールを送っていた。
オードリーが2008年M-1グランプリで演じたネタをフル尺で再現するという、ドラマの山場の収録日だった。


5月23日。それを知ったのは昼休みだった。
2人体制となったKing & Princeによる、生配信決定。同日19:00配信開始。

終業後の動きを想像してみた。
17:15終業後、急いで保育園に迎えに行き、夕食作ってお風呂に入れて…。
無理だ。絶対に19:00には寝かしつけられない。
でも集中して観たい。見逃し配信はあるのか?
とにかく全力を尽くすしかないと腹を決めた。

18:40。無理よ。これは無理よ。頼む見逃し配信あってくれ~と願っていたとき、急に玄関ドアが開いた。
夫だった。普段は21:30帰宅の夫がいた。なんで?
「今日、生配信でしょ?あと俺やるから、上の部屋行きなよ。」
どうやら、私の待ち受けが海人になっているのを見て、海人にズブズブになっていることを察し、それ以来King & Princeの話題を逐一ネットニュースでチェックしていたらしい。
器でかすぎ。
仕事はどうした。
(無理やり終わらせたらしい。)

ファンの緊張を他所に、生配信はびっくりするくらいゆるくて、廉も海人もかわいくて、寂しさも感じさせず。
一方で、体制が変わることや脱退したメンバーへの思いを冒頭で、自分たちの言葉で伝える誠実さには感嘆させられた。
早速の新曲発売決定、ファンミーティング『King & Princeとうちあわせ』開催決定と、うれしいニュースであふれていて、最後はサプライズでケーキも登場。この日はKing & Princeデビュー5周年という、本来盛大に祝われるはずの日だった。
なぜか「ケーキ食べないと」という謎の使命感に駆られた2人が、ギリギリまでケーキをつついた挙句、締めの挨拶の途中で配信終了になった。
こんなゆるすぎ癒し配信、一人で部屋でゆっくり観るやつよ…と改めて夫に感謝した。

『だが、情熱はある』を観る日々は相変わらず続いていた。
海人はもう、若林のコピーではなかった。
若林正恭に口調や表情、佇まいのとてもよく似た青年が、その物語の中で必然といえる人格と感情を持ち、そこから発されるべきスピード温度質感で話し動いている。
現実の若林正恭でも、髙橋海人でもない、第3のキャラクターになっていた。
これはすごいものを目撃している、と思った。
初回から最終回まで、「愛する推しの海ちゃん」のドラマを観ているという感覚は全くなかった。

King & Princeとうちあわせと私

6月21日 17:00。ファンミーティング『King & Princeとうちあわせ』の当落発表。
まさかの、当選だった。
ファンクラブ会員数延べ100万人に対して、会場キャパは1万5千人で、2公演のみ。
脱退した3人のファンが申し込まなかったとしても、狭き門であることに間違いはなかった。

とんでもないことになった、と思った。
『うちあわせ』に応募したのは、あくまでもリアリティある夢を見るためだった。
倍率的に絶対当選しないけど、当落発表までの期間の「もしうちあわせに行けたら…」という妄想をよりリアルに楽しむために応募した。
それがまさか現実になるとは。
うれしい。うれしい。だけど超新規ファンなのに申し訳ない。
周囲の唯一のキンプリオタクで廉担の、若き友人にも伝えなきゃ。
でも彼女が落選していたら…相当気まずい。
いずれ分かる事だ、と意を決してLINEした。
「当選した」
なんと「私も当選でしたー!!」と返ってきた。嘘みたいだけど、本当のことだ。
爆速でホテルと航空券を手配した。直前なのでなかなか高くついた。
この時点で開催10日前である。
キンプリ陣営、オタクのこと暇だと思いすぎな?まあ暇なんですけど。

7月1日、東京着。
久々の一人旅に浮かれて昼からしこたま酒を飲み、お土産を買い、ホテルで音楽特番『MUSIC DAY』を楽しんだ。
もちろんKing & Princeも出演する。
海人はドラマ終了とともに髪型を変えて、くるくるパーマが最高に可愛らしかった。
廉も遊びのあるメッシュの入った髪型になっていて、美しいお顔が余計に美しく見えた。

『MUSIC DAY』では、ジャニーズタレントによるグループを越えたユニットで、日テレにまつわる名曲をカバーする企画もあった。
海人はSPEEDの『Body & Soul』に参加していた。これがとても良かった。
あの、よくある「めちゃくちゃかっこいい人がいると思ったら推しだった」状態。あれになった。
イントロの後ろ姿、ひときわスタイルよくて輝いているメンズいるなと思ったら推しだった。
センターの人、可愛いうえに歌もダンスも上手でずるいと思ったら推しだった。
最後のキメポーズでめちゃくちゃかっこいい表情をする気配がしたところで、関ジャニ∞村上君の手が顔にモロ被りしたと思ったら推しだった。思わず「うぉおい!!」と叫んでいた。
あのかっこいい人たちが明日同じ空間にいるんだということが、まったく信じられなかった。

7月2日、『うちあわせ』当日。初ジャニーズ現場。
とにかく暑い。暑かった。暑いのにちゃんと並ぶオタクのみなさんたちすごい。
現地で友人とも落ち合い、King & Princeへの思いをオタク特有の早口で語り合いながら開演を待った。

チケットを発券して、ドキドキしながら席を確認するのも初めての経験だった。
席は3階席。
これも不思議なことに、友人と同じく3階席のほぼ同じエリアだった。
もう少しステージの近くに…と一瞬思ったが、この場に居られるだけで凄いことなんだぞ、と思い直した。

開演時間を迎え、客電消灯。
「King & Princeと」「うちあわせ!」
「「はっじまるよ〜!!」」
こんな可愛いオープニングある?

可愛いオープニングと、多幸感溢れる「なにもの」と裏腹に、右隣の女の子がしきりに眼鏡をずらしてはハンカチを当てていた。
私の何倍もの思いを背負って来ているかもしれないこの女の子、そして会場中のファンの皆さんがいて、この場が実現したわけで。
これまで沢山の喜びと、同じくらい辛い出来事を乗り越えてKing & Princeを支えてきたファンの皆さんに、改めて感謝した瞬間だった。

ゲームや借り物競争も可愛くて楽しくて、普段のライブとは全く違うであろうあたたかな空間が心地よかった。
たぶん、ジャニーズ初現場の入門編としてはとても良い巡り合わせだったと思う。

パフォーマンスタイムの終盤。トロッコがメインステージに戻ってきて、花道を歩いていく2人。
センターステージで向かい合うフォーメーション。
セットリスト的に、残る曲は「話をしようよ」くらいかと思っていたので、おや、と思った。

次の瞬間流れてきたピアノの音色。
新規の私でもよく知っている、そして大好きな「Lovin' you」だった。

わっ、と会場中が声を上げた。
視界に入る人、皆が泣いていた。

落ちサビの2人のシルエット。
ラスサビでパッと巻き上がった紙吹雪の輝き。
あの瞬間を、いつまでもいつまでも覚えていたい。
新規の癖にと言われても構わない。
あの場に居合わせたことは一生の宝物になると思う。

アイドルと私

King & Princeのふたりと同じくらい、オタクのみなさんの姿が印象的だった。

以前、ZAZEN BOYSの向井秀徳の出演するイベントに行ったことがある。
アコギ一本で歌う向井秀徳。客席に佇む観客は、個を無くしたひとつの集団、うねり、かたまり。まるでイワシの群れのようだった。
向井秀徳の前では人は従順なイワシに過ぎなかった、魔法のようだと思った。

『King & Princeとうちあわせ』では、それと真逆のことが起きていた。
すべての観客が個であり、それぞれの歴史と思いを持ち合わせ、涙を流す者も笑う者もいて。それぞれが放出するエネルギーの中心に、King & Princeの二人がいた。
この「個」と膨大なエネルギーを受け止めて自らの輝きに変換する二人もまた、魔法のようだと思った。
人間業ではないと思った。
その姿を観てなお「”ずっと”アイドルで居続けて」と望むのは、オタクのエゴであり、とても酷なことだ。これは、今でも思っている。

アイドルにあるがままに幸せに、と願うのもまたオタクの矛盾でありエゴであり、理解のあるような顔をしている分、よりタチが悪い。これは自己批判です。
オタクの求める「あるがまま」も、アイドルが投影してくれる幻想に過ぎないからだ。
ほんとうのあるがままを直視する勇気などないくせに。

それでも、オタクとしてはいち人間である推しの幸せを願わずにはいられない。
彼らに何かを伝えられるとしたら、「心身共に健康で、幸せに長生きしてください」と、それしか云うことはできない。

アイドルとオタクは、偶像を作る者とそれに加担する者という意味で共犯者である、という論はよくあるが、共犯者と称するには罪の重さが違いすぎやしないか。
アイドル自身の幼い憧れが生み出した偶像に、オタクは恋い焦がれ期待しエネルギーをぶつけ時に怒り涙し。
この感情のすべてが、(たとえアイドルの求めたものであっても)オタクの原罪だと思っている。

King & Princeの半身以上を失い、それでも二人で舞台に立ち、大きすぎる財産とオタクの原罪を共に背負い、進む覚悟をした二人には、どうしたって尊敬しかない。
さらに、オタクの原罪を贖うかのように、これまで以上に喜びを提供し続ける二人を見て、ありがたくも苦しく、申し訳なさも感じる。
だが、申し訳なさを抱くことも二人には失礼だと思うから、今オタクとして自分ができることは、与えられたものに全力で乗っかる、それだけ。

同い年の廉と海人の2人体制になって以降、海人は「弟」の枠を打ち破り、本来持っていた華を見事に発揮し、日毎新しい輝きを見せてくれている。
常々「とんでもない人を好きになってしまった」と感じながら、その慄きは、いつも変わらない愛らしさで中和され、刺激的で幸せな日々をもらっている。

この日々が続いても続かなくても、今までにこれだけのものをもらった、と回想できることがもう財産なのだ。たったの3か月の出来事なのに。
先のことはわからない。
いつかまた道を分かつ日が来るかもしれない。
それでも今、「未来がある」という状況にしてくれた二人に感謝しつつ、今日を全力で楽しもう、と思うオタクであった。

Fin



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