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分析と設計と設計書…ってなんだっけ?

デザイン勉強中のデザイナ見習いです。
(しばらくずっとエンジニアやっていました、今もやっています)

デザインの勉強していても、エンジニアリングで学んだのと同じような疑問点や課題にあたることがあったので、少しだけ整理のために。

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デザインも、プログラミングもそうですが、やっぱり急に書き始めるとあまり良くないことが起きます。

その前にやることあるでしょ?と。

それが分析とか設計とか言われるものだったり、設計書は書いたの?とか言われるものです。

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エンジニアもデザイナもやることは1つ。 シンプルに言えば「課題の解決」、それだけです。

ただ世の中に存在する「課題」というのはとても複雑なもので、それの「解決策」というのもとても多種多様です。

一筋縄ではいきません。

さて、そんな複雑な状況でいったい何をどうすればいいのか?

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その1. 課題を「分析」する = What を見つける

「課題」と一言で言ってはみても、実は、課題が何か?というのは誰もわかっていないことが多いです。

どうしてもこの道路が渋滞するんだけど... というのがあっても。信号が悪いのか、道が悪いのか、ひょっとしたら猫が横断するせいか、妖怪的なものか…… それはもはや神のみぞ知る、という状態がスタートです。

なのでまずは「課題ってなんだ!?=What's 課題?」を明らかにする必要があります。

それが「分析」です。

ポイントは、課題が何かを分析するだけであって、この段階では解決策については考えていないということです。課題を明らかにする、紐解くだけであって、そこに解析者の意思が入り込んではいけません。

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その2. 課題を「設計」する = How を考える

課題が何かがわかったところで、その課題をどうやって解決するか?を考えます。

それが「設計」です。

猫が原因であることがわかれば、猫よけの仕組みをかんがえます。 猫がきらいな成分をまく、猫専用の通り道を作る、などです。

ポイントは、課題を解決するための方法はさまざま存在するということです。グラフィックデザイナーであればグラフィックデザインで、エンジニアであれば仕組みでその課題を解決しようとします。 風水師であれば五元素の配置で、などもありです。

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その3. 設計書を書く

せっかく設計を考えたのだから、「設計書」を書くのも悪くはありません。

ただ、これは、設計したものを、書き留めておく、人が読める形にするのが目的であって、設計書を書くこと自体は決して目的ではありません。

ではなんで設計書なんてものを書くのでしょう。 大きく3つの目的が考えられます。

- 壱. 設計した本人が忘れないようにするため -

人の記憶力もすごいですが、それでも複雑な設計をすべて覚えておくことは困難です。なので「書」にすることで後で読み直して思い出すことを可能にするためにです。

- 弐. そもそも設計するため -

壱に近いのですが、すごい複雑な設計をするときには、設計をしてるそばから忘れていく可能性があります。

1ケタの暗算ならできますが、10ケタの暗算ってできませんよね。(出来る人も多いですが……わたしは無理です……)

同じで、簡単な設計なら頭の中だけで出来るのですが、複雑な設計になると頭の中だけでは無理なので紙に書きながらやる必要があるのです。

- 参. みんなに読んでもらうため -

頭の中をのぞくことはできませんが、「書」になってれば、みんな読むことができます。

みんなが読んでくれたら、間違いに気付くことができたり、より良い案を考えることもできます。 または褒めてもらえます。

いわゆるレビューが可能になります。

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逆に、これらに当てはまることが無ければ設計書はいらないです。

頭の中で考えられるならそれでいいですし、ホワイトボードに書いてすむならそれでいいです。デザインやソースコードから設計の意図が理解できるなら別の書を作る必要なんてないです。

無駄な設計書は誰かの自己満足なだけで、まったく効果はありません。

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わたしもそうなのですが、比較的簡単なプログラムとかであれば、まずコードを書き始めることが多いです。熟練のデザイナさんも、話を聞いたら、さらっとアイディアを絵に出来てしまう人も多くいると思います。

分析は?設計は?とか思う方もいると思うのですが、頭の中で瞬間的にやってます。別に、分析設計をやっていないわけではないのです!!

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ということで、とてもシンプルながらにあまりきちんと説明を見たことがなかったので書いておきました。

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