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【IPO】㈱くすりの窓口:調剤薬局向けに便利なサービスを提供

こんにちは、Kenです。
私は企業の決算資料を見るのが好きでして、その中から面白いなと思ったビジネスモデルや取り組みを紹介します。決算分析は特にしませんのであしからず、、

さて、今回は(少し前で恐縮ですが)23年10月にグロース市場でIPO(新規株式上場)しました㈱くすりの窓口です。10月に発表された事業計画の資料を見ていきます。売上は約74億円です。

当社はその名の通り調剤薬局向けに様々なサービスを提供しており、今は医療機関や介護施設向けにも展開しています。元々は、様々な施設の順番待ち・予約受付システムを提供する㈱EPARKの調剤薬局部門からスタートしました。

〈事業計画及び成長可能性に関する事項〉

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05219/7f10ea09/8d33/4bc9/a279/b6098ae7e7d0/140120231003562331.pdf

当社の事業は主に以下の3つです。
それぞれの事業で面白いなと思った取り組みをあげていきます。

1.メディア事業

・EPARKくすりの窓口、EPARKおくすり手帳アプリ
 病院からもらった処方箋をスマホで撮り、アプリ経由で調剤薬局に送ると事前予約ができます。そうすると薬局で待つ必要がなく、薬局によっては駐車場での受け取り、宅配や専用ロッカーなどの多様な受取が可能となります。処方箋の履歴は自動でおくすり手帳アプリに記録され服用の管理も楽になります。
 確かに調剤薬局での待ち時間はもったいないですし、たまに取り扱っていない薬だと言われることもあるので、急いでなければいいサービスですよね。

2.みんなのお薬箱事業

①調剤薬局の調達金額の削減
 多数の加盟薬局に代わって薬の卸会社から大量に安く仕入れる
②在庫管理の効率化
 過去の処方箋データから各調剤薬局毎の最適な種類、量の在庫を維持する
③不動在庫の削減
 発注したけど不動在庫になっている医薬品を他の薬局に少し安く売れる
 各薬局にデッドストックになっている医薬品を減らせる

なるほど!という感じですよね。調剤薬局は星の数ほどありますが、それぞれは小さな規模なので、当社が加盟店としてとりまとめて数のメリットを活かすというビジネスモデルです。

3.基幹システム事業

医療業界はDXがなかなか進まず、DXを推進できる人材もいませんでした。当社が薬局、病院、介護事業者向けに特化した業務システムを提供。その結果、患者も便利になる。

それなりに儲かっているながらも閉鎖的な調剤薬局の業界をうまく取り纏めている当社。様々な効率化が図れるならこれは加盟店になりますよね。

会社概要
社名   :  株式会社くすりの窓口
設立年月日:  2004年9月
従業員数 :  434名

2023年3月期財務情報
売上高  : 74.2億円
営業利益 : 12.3億円

以上

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