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ミニレポ3:静かに姿を消した名古屋の地下街 「今池地下街」

訪問日:2018年6月24日、2019年5月25日
名古屋市にはたくさんの地下街があり、その多くに賑わいがある。例えば、中区の栄では地上を歩く人よりも地下街を歩いている人が多い。時々、名古屋に来た人が地上の様子を見て「名古屋って意外と人が居ないね」というらしいがそれは多くの人々が地下に潜っているからである。
名古屋の地下街というと伏見地下街やサカエチカが栄えている。このように栄えている地下街がある一方で、ひっそりと姿を消した地下街がある。「今池地下街」だ。今回はこの地下街跡を訪問した。

1.0今池地下街

今池地下街は1960年に名古屋市営地下鉄東山線今池駅の開業と共にできた地下街で最盛期には20店舗前後のテナントがあった。しかしながら、大型店舗の進出などにより地下街は衰退。2013年3月末を持って地下街は閉鎖となった。
コチラのサイトにおいて閉鎖の約1年前の地下街のサイトを見ることが出来る。同サイトには『私が訪問した土曜日はクリーニング「白洋舍」、喫茶軽食の「ふる里」、宝石・バッグの「ムラホ」に「有隣堂書店」の4店舗しか営業していない状態でした。』と書かれており、地下街が閉鎖前にはシャッター通りと化していたことが分かる。

1.1地下街跡地の現在

2018年6月24日撮影
地下街の区画は解体され、現在では無駄に広い通路になってしまっている。かつての通路は写真中央の茶色いタイルの部分で、左右のタイルの白い部分に店舗があったそうだ。通路はこんなに広いというのに歩いている人がほとんどいない。

2.蛇足資料 営業テナント一覧

かつて存在したテナントの一覧です。
・長崎堂のカステーラ
・婦人用品 緑屋
・化粧品 ヤマダヤ
・ハンドバック・靴 クボタ
・あなたの恋人 はなびら(何のお店だったかは不明)
・コーヒーのお店 ラムチー
・カレーの店 オリエンタル
・漬物安藤本店
・たばこ・宝くじ・喫煙具(詳細不明)
・地下鉄復興KK直売店
・喫茶・軽食パーラー みかど
・みかど(何のお店なのかは不明。参考資料には(ウインドー)と記述されていることから上記の喫茶・軽食パーラーの商品展示ウインドウだった可能性が考えられる。)
・都寿司
・コーヒースナックバー 獏
・中華料理大鵬閣
・お好み焼き ふる里
・お茶の妙香園
・レコード・ステレオ・雷○ 音楽堂(○部判読不可)
・クリーニングの不二屋
・袋物・アクセサリ ムラホ
・有隣堂書店 今池支店
・さこうカメラ今池ショップ
・シキシマパン直営店
・クリーニング「白洋舎」

3.アンケート

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4.更新履歴

2019年8月2日:記事公開

5.参考資料リスト

今池地下街(愛知県)-「名古屋」を歪んで愛したブログ-Yahoo!ブログ (2019年8月2日閲覧)
消えた地下街・今池地下街 1-昭和なスーパー研究会 (2019年8月2日閲覧)
・名古屋アーカイブ委員会(2014).名古屋なつかしの商店街.風媒社,P148

2016年頃から廃墟に関心を寄せる。2018年、実際に廃墟へと趣き、廃墟訪問にハマる。現在はその廃墟がかつてどのように使われていたのか、いつ頃廃墟になったのかを特定することに力を注ぐ。 地域・店舗限定のエナジードリンクを見つけることにもハマっている。自他共に認めるエナドリ中毒者。