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『ア・パート・オブ・ツナミ』忍殺TRPG×のびのびTRPGザ・ホラー ソロリプレイ小説

コア登場人物:サイケイメージ(画像妙子式2

ストリートニンジャであるアイアンアイドルをライバル視している、バイオ系アイドル。アイアンアイドルとは異なりファンは質より量だと考えている。成り上がるために手段は選ばない。不織布マスクをメンポめいて着けており、隆起したバイオ咬合筋を隠している。


本編開始

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

オムラのニンジャ、ビッグボスにはとある地方都市をまるまる実験都市化する計画があった。そのプロジェクトのため傭兵やエージェントをUFOめいたエアクラフトに集合させた。エアクラフト内の会議室で作戦要綱を伝えるブリーフィングが行われている。扇状の部屋で手練れの傭兵達が情報に耳を傾けている。傭兵が集められている会議室とは別の小部屋で、ブリーフィングの様子がモニターで流れている。そこにIRC端末を弄りながら作戦内容を流し聞きするマスク姿のアイドルあり。
彼女の名前はヤスハタ・マミ。別名サイケイメージ。表の顔は主にIRCストリーミングチャンネルで活動しているアイドルで、裏の顔はヨロシサンのエージェントニンジャだ。今回の作戦実行班唯一のニンジャでもある。

モニター映像がプツンと切れた。全く見ていなかったがブリーフィングが終了したようだ。やっと部屋から出ていいかと思った途端、IRC端末にメッセージの通知が来る。先程までモニターの向こうで偉そうに喋っていたこのプロジェクトの責任者、ビッグボスからだ。

#OMURA_4643:BIGBOSS:
俺の部屋に来い

返信はせずただ彼の部屋へ向かう。エアクラフト内の廊下をIRC端末を触りながら移動する。画面を見ながら歩く彼女を、皆避けながら歩く。この基地内に彼女のながら歩き行為を注意できる者はいない。基地の者はある程度ニンジャ慣れしているとは言うものの、ニンジャの素行を注意できるほどの者はいないからだ。誰もが多かれ少なかれニンジャに畏怖の念を感じている。ニンジャの中でもフランクに話す者はいるが、サイケイメージは少なくともこの基地ではそちらの類ではない。話しかけるべきではないというニンジャ存在感を出しながら歩いている。
ビッグボスの部屋の前に立つ。面倒な事を言われるんだろうなと思うと溜息が出そうになる。大きく息を吸うと、そこでドアセンサーが反応し開いたため息の吐く行き場が無くなる。

「来たな」

ビッグボスはデスクの椅子に尊大に腰掛けている。

「返信くらいしろ。いいか、これはヨロシサンのお前にしか出来ない仕事だ。この基地のラボにある新薬のアンプルを取ってこい。これから上役との打ち合わせがある。実物を見せなければ納得しない旧世紀のような奴らしい。どれがそのアンプルなのかはヨロシサン側のデータにアクセスしなきゃわからんのだが、責任者の俺にもその権限は無い。オムラの人間だからな。わかったらさっさと行け。」

一方的に喋り終わるとビッグボスは顎で部屋から出ていくよう示した。何も言わずサイケイメージは部屋から出る。こんなの小間使いだ。ニンジャじゃなくてもできる。しかしヨロシサンのデータにアクセスできる者は、この基地には今ヨロシサンから出向して来た自分しか居ない。基本的にこのエアクラフトはオムラの所有物で、ヨロシサンラボエリアはあるものの実験や精製などは全て本社からの遠隔操作で、社員は滅多に訪れないのだった。

再び基地内の廊下をIRC端末を眺めながら歩く。当該ラボ前に到着した。センサーが壊れているのか、ラボの自動開閉扉が開きっぱなしになっている。ラボエリアに入り、IRC端末でヨロシサンデータベースにアクセスする。目的のアンプルの情報は…あった。幾つもある保管ケースの一つを開き赤い液体の入った瓶を取り出す。入口に戻ろうとすると、自動開閉扉が突然閉じた。この基地の扉は外部ニンジャが侵入した時に備えて、エリアごとに隔離ができるように通常のニンジャ筋力では破壊できないような特殊な合金でできていた。

「…誰か〜、いませんか〜」

呼んでも誰も来ない。扉の内側にも外側にも誰もいないようだ。我慢に慣れていない彼女は、着けていた不織布のマスクを外した。その輪郭は増強手術を施されたバイオ咬合筋によって異様に角張り、筋肉が隆起していた。それが彼女がいつでもマスクを手放さない理由だった。カラテで強引に解錠もできないため、嫌々ながら鋼鉄の扉に口づけした。

「ンー、ン〜!ンー…」

音程を上下させながら合金の固有周波数を探る。見つけたようだ。

「────!」

特殊なバイオ声帯と肺活量により人間の可聴域を超えた音波を発する。扉が振動し、ヒビが無数に入る。マスクを付け直し、耐久度が大きく低下した扉をニンジャ脚力で蹴り飛ばした。その時丁度エアクラフト内を歩いていた傭兵の1人、ペイタロウの鼻先を扉の残骸が掠める!扉だったものが壁に激突したのを見て、ラボから出てくる少女に話しかける。

「あんたが今回のニンジャか?」
「そう」

彼女はアイドル業を営む者ではあるが、正直貧弱なモータルと話すのは気が乗らなかった。普段は上辺を取り繕って愛想を振り撒いている。それが知名度貢献に繋がるファンならいざ知らず、アイドル業以外の所でこんな屈強な男に振り撒いてやる愛想など無かった。

「何で扉なんか壊したんだ?ブリーフィングで配られたパスをかざせば開いたはずだろ?」
「……うるさいなぁ」

ブリーフィング中彼女はIRCSNS用の画像を加工するのに忙しかった。机の上に置かれていたパスをなんとなくポケットに仕舞っていたのは完全に忘れていた。

「俺はペイタロウだ。今回のミッションでニンジャはあんただけだ。頼りにしてるぞ!」

ペイタロウは握手を求める。差し出されるペイタロウの手に握手会でのファンの手のイメージが重なり、彼女はウンザリする。しかし職業病か、差し出された手には反応せざるを得ない。彼女は何も言わず握手し、踵を返してビッグボスの居る部屋に向かった。


「お、持ってきたか。どれ…これが新薬…。ご苦労。打ち合わせの準備をするからお前はさっさと待機部屋に戻れ。作戦実行は明日だからな。よく備えておけよ」

彼女は赤い液体の入った瓶をビッグボスに渡し、ブリーフィングを受けていた専用の別室に戻る。部屋にはベッドと机と椅子とモニターのみ。部屋は狭くないため不快という程でもないが、調度品は一切無いため心地良くもない。簡素な部屋でベッドに寝転び、IRCSNSのアイドル用のアカウントで日常投稿をする。過去の自分の投稿に対するファンの反応、アンチの反応、一般人の反応を眺めた後、自分の名前で検索をしてヒット数を調べる。いつもの日課をこなした後、部屋の電気を消して眠る。明日の作戦のために特別備える事は何も無い。あの作戦にはニンジャがただ1人いれば良いのだ。自分でなくてもいい。アイドル業に専念したいのにこのような誰にでもできる仕事もしなければならない。どうしてメガコーポに所属してしまったのだろう。そのような事を考えながら彼女は眠りについた。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

翌日、正午。山間の地方都市の入り口に傭兵達とサイケイメージは到着した。眼前には道幅いっぱいに広がるバリケード。バリケードの向こう側には、「立ち退き反対」「企業の好きにさせない」などと威圧的なノボリを掲げた市民の群れが鬼のような形相でこちらを見ている。その人数は、この小さな地方都市の住民の半分程度と推察される。残りの半分は既にメガコーポに金を握らされ反対の意志がない。
今回の作戦で重要なのは2つ。抵抗する市民の無力化。そして新薬の臨床実験だ。サイケイメージを含めた各人には新薬を詰めたシリンジ銃が支給されている。これを市民に打ち、どうなるかの実地データを取る必要がある。そのためにはまずバリケードをどうにかしなければならない。ニンジャの力でバリケードを全て破壊して反抗する住民を皆殺しにするのは難しくないが、サイケイメージはもっとスマートな方法を考えた。バリケードから距離を取って待機する傭兵達の中から進み出て、バリケードの近くに立ち、大きく息を吸い…

「オハヨ!コンニチハ!オヤスミ!ヤスハタ・マミだよ〜!みんな〜!何も心配ないよ!ぜんぶぜんぶみんなにとって良い方へ進むから、今はちょっとだけ我慢してね!みんなの将来をマミが保証しちゃう!」

自分の知名度を使ってバリケードの向こう側にいる反対住民を懐柔する作戦だ!IRCネットワーク内である程度有名なヤスハタ・マミ直々の説得に、若い住民達は面持ちが変わり安心して帰っていく。しかしヤスハタなんて知らないという壮年の住民、ヤスハタ・マミは企業の手先だと言って立ち退かない住民がまだ残っている。自分の名前を知っていた層が見えなくなったのを確認してから、

「…しょうがないな…」

サイケイメージは誰にも聞こえないよう小さく呟いた。そして限界まで息を吸い、バイオ声帯とバイオ肺活量により超音波発生!反対する住民達を鼓膜をつんざき殺す。住民達のノボリを持っていた手から力が抜け、耳から血が垂れその場に崩れ落ちる。バリケードの向こう側に生きている者は誰も居なくなった。何も言わずバリケードをニンジャの力で全て破壊し、片手を上に挙げ、控えていた傭兵達に片手でゴーサインを出す。彼女の傍らを走って街に突入していく傭兵達。一部始終を見ていたペイタロウは、このニンジャが敵でなくてよかったと安堵しながら街の奥へ走っていく。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

サイケイメージも街に入って行き、住民を見つけてシリンジ銃で首に試験薬を打つ。住民は数秒でズンビーめいた緩慢な動きとなる。その様子を映像で記録する。彼女はこの新薬の詳細は知らないが、恐らく実験は成功なのだろう。
作戦は概ね終了。帰還命令を傭兵達に出そうとしていると…

「グワーッ!」

傭兵の1人がズタボロになりながら転がって来る。その向こうから歩いてくるのは…ニンジャだ!

「命までは取らん。今すぐこの街から出て行け。他の者にもそう伝えろ」

ジュー・ウェアめいた白いニンジャ装束を着た男のニンジャがそう告げる。彼はこの街の住民であり、誰に頼まれた訳でもなくヨージンボや相談役の役割をして街の内外で様々な問題を解決してきた。この街の守り神めいた善良なニンジャだ。サイケイメージはニンジャの存在を感知するとすぐにIRC端末で現在地のデータを傭兵達に送った。集合の合図だ。男はサイケイメージを見て、ニンジャだと気付き先制アイサツを繰り出す。

「ドーモ、ボンボリです。企業の手先が遂に来たな。バリケードに居た者はどうした?」
「ドーモ、ボンボリ=サン。サイケイメージです。バリケードに居た人は…わたしのファンなら帰しましたよ。」

ボンボリはバリケードに居た者はほとんど皆殺しにされたであろう事を察し、静かに怒る。サイケイメージは早々に決着を着けて帰還するべく、距離を詰め噛みつき攻撃!

「イヤーッ!」

チョップや正拳突き、蹴りなどが来ると予想していたボンボリは一瞬回避が遅れる!ゾブリ。バイオ咬合筋で強化されたサイケイメージの口はニンジャの肉でさえ噛み千切る!着けていた不織布マスクはズタボロになり、ボンボリは太腿を負傷!

「グワーッ!…なるほど、バイオニンジャ。この件に絡んでいるのはヨロシサンか?いずれにせよお前の攻撃はもう読めた。今後当たる事は無い」

男の言葉はブラフではない。彼のその白いジュー・ウェアに偽り無し。正真正銘のジュージツ使いなのだ。サイケイメージとの力量差は明白だ。今度はボンボリが動く。

「イヤーッ!」

ボンボリの眼がカッと開かれ、瞳に超常の光を湛える!カナシバリジツだ!ボンボリの眼輪筋が動いた直後何が来るか理解したサイケイメージは、咄嗟に目を逸らす。カナシバリジツによる精神ダメージは回避することができたが、体の動きは封じられた。麻痺したように筋肉が言う事を聞かない。

「命までは取らん…と言いたいところだが、お前がバリケードを破壊し皆を殺したのだろう?お前は死んでもらわなければ皆の魂が浮かばれん。」

ボンボリは固まったサイケイメージを蹴り倒し、馬乗りになって殴り続ける。サイケイメージは声帯も麻痺して悲鳴を上げることすらできない。彼女は殴られながら次第に体の自由が戻って来たことを感じ取り、ボンボリの次の一撃を加えようとする拳がヒットする直前に噛みつき攻撃!

「イヤーッ!」

しかしその首の動きを利用され、逆にあらぬ方向へ首を曲げられるサイケイメージ!

「ンアーッ!」
「お前の動きは読み切ったと言ったはずだ。我がジュージツの前にお前のカラテは無力。辞世のハイクを読め。」

カナシバリが完全に解けたサイケイメージはボンボリを突き飛ばしタタミ2枚分距離を取る。

「カラテが無理なら…イヤーッ!」

バイオ声帯と肺活量によって出される超音波カラテシャウト!しかしボンボリはバリケードの方角から聴こえてきた音をニンジャ聴覚で聞き取っており、この手の技が来ることは予期していた。咄嗟に耳を塞ぎ守る。耳を守るために両手を使ってしまったボンボリに対し、サイケイメージは再び噛みつき攻撃を胴体に試みる!

「イヤーッ!」

ボンボリは寸前で胴体を捻りこれを回避!

「お前の手数はそれが全てのようだな。死んで行った皆…今こいつの魂を捧げるからな…待ってろよ…イヤーッ!」

カナシバリジツを行使!体の自由を奪われるサイケイメージ!再び馬乗りになり、サイケイメージが絶命するまで殴り続けるボンボリ!

「イヤーッ!イヤーッ!イ…グワーッ!」

ボンボリは弔いの連続パウンスに過集中しており気付かなかったが、サイケイメージが事前にIRCで集合をかけた傭兵達が集まって来たのだ!その中にはペイタロウも含まれている!傭兵達は物陰からニンジャ対し各々射撃を行う!ボンボリはサイケイメージから瞬時に飛び離れ、続く銃撃を回避する!



「俺をカバーしろ!」

ペイタロウは他の傭兵にそう告げて、弾丸の雨の中をサイケイメージに向かって走り出す!

「おい、あんた!これを食え!」

ペイタロウはサイケイメージの為に事前にビッグボスに頼み込んで1つオーガニック・スシを支給してもらっていたのだ。ニンジャと言えばスシ。その知識はペイタロウにはあったが、バイオニンジャと言えばバイオインゴット。その知識は無かった。サイケイメージは無味だと思いながらも、無いよりはマシだとスシを咀嚼して飲み込む。いくらか回復したサイケイメージは、

「…ドーモ」

とだけ言い、銃弾の回避に専念しているボンボリへ近づく。ペイタロウはサイケイメージからどのような形であれ感謝の言葉が出て来た事に驚き、そして満足気に物陰へ走り再びボンボリへの銃撃を始める。


ボンボリは道を後退しながら銃撃を躱して、時折物陰から顔を覗かせる傭兵を見逃さずスリケンを投げて倒す。しかし時間経過につれ集合する傭兵の数は増えていく。道を下がりながら弾丸を躱していると…ドン、と背中に誰かがぶつかったのを感じた。振り向くと…

「タナカ=サン!?そっちにいるのは…ニカイドウ=サンか!?タチキ=サンもモロダ=サンも!みんな建物の中に入るんだ!隠れろ!早く!」
「「「アバー…」」」

彼の顔見知りは、全員顔見知りだったものに変わっていた。

「モロダ=サン!?大丈夫か!?」
「アバー…」

モロダと呼ばれた者は、緩慢な動きでボンボリにしがみつき噛みつこうとする。他の元住民もそれに続き噛みつこうとする。

「やめろ!みんな!どうしたんだ!?落ち着いて建物へ…!みんな!」

住民だったものは、誘蛾灯に群がる虫のように徐々にボンボリの元へ集まって来る。身動きが取れなくなってくるボンボリ。サイケイメージは住民だったものに紛れてボンボリに近づく。彼女はバイオニンジャ化していたため、住民だったものには人間と識別されず襲われることもなかった。

「やめろ!みんな!グワーッ!」

ボンボリを囲む最前線に着いたサイケイメージは、一度顎の関節を外し大口を開けて胴体に噛みつき関節を戻す。ボンボリの横腹にU字の大きな欠損ができる。そこでボンボリは気絶し、住民だったもの達は倒れ込むボンボリを貪るように覆いかぶさって咀嚼しようとする。
噛み付いたニンジャの肉をペッと吐き出し、口元の血を拭うサイケイメージ。既に全員集合していた傭兵達に帰還の号令を出して、サイケイメージ達はその街を去った。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

エピローグ

ヨロシサンのアンプルの成果は確認された。
それを基地内の無人ラボで生産し、オムラのエアクラフトで街中に試験薬を振り撒き、剣道家装備のマネキンを設置し、特別処理を施したバイオスモトリを要所に配備し、実験都市は完成した。

サイケイメージにはミッション中ニンジャを撃退したボーナスによりヨロシサンから追加で20万支給がなされ、この企業も案外悪くないかもしれないと彼女の中のヨロシサンイメージが向上した。
その後ダンストレーニング集中コースを受けニンジャ器用さを鍛え、ヨロシサンのトレーニングセンターでカラテを鍛えた。またモータルの精神構造を学習し、たやすく魅了する方法を会得しファンを増やしていった。
次の月、サイケイメージはネオサイタマから離れた都市で開催された『目指せアイドル!春のNSTVオーディション!』に参加し、優勝した。賞金50万を取得し、今回のミッションの報酬10万と合わせ無事バイオサイバネのローン60万の返済に成功した。
戦闘着であり普段着のライブ衣装の上半身部分を強靭で特殊な繊維に変更し、彼女は次なるミッションに備えた。



※付録、後書き※

戦闘ではグリッドマップ方式を使用しておりません。「隣接状態」か「離れている状態」かのどちらかで判断しています。
6面ダイスを3つ振って、奇数の数だけ「のびのびTRPGザ・ホラー」の闇カードを、偶数の数だけ光カードをそれぞれのキャラクターに付与しております。このシナリオ中のみその効果は有効とします。
「のびのびTPRGザ・ホラー」のイントロダクションカード1枚と場面カード3枚を引いて、シナリオはそこから後付けしています。
「のびのびTRPGザ・ホラー」のGM・場面PCの持ち回り制は廃止。

 

サイケイメージ

  • カラテ4(3+軍人)

  • ニューロン6

  • ワザマエ2

  • ジツ0

  • 体力8(3+バイオニンジャ化+バイオトルソー)→6(マウントタックル)→5(「受け流し」を体力ダメージに変換)→3(マウントタックル)→5(オーガニック・スシ)

  • 精神力4(6-サイバネ埋め込みペナルティ)→3(バリケードで超音波発生)→2(ボンボリに超音波)

  • 脚力3/n

  • イニシアチブ6

  • 回避ダイス6

  • 即応ダイス4

  • ZBRアドレナリン

  • ◉知識:バイオ系メガコーポ

  • ▲▲バイオ咬合筋(戦闘用バイオサイバネlv1)

  • ▲▲バイオトルソー(脚力+1、体力+3)

  • △△超音波発生器官(精神力1消費で隣接するマス全員に無属性ダメージ1。手番開始フェイズか終了フェイズに使用可能。手番中一度限り)

  • 交渉難易度+2(バイオ武器+バイオニンジャ化)

  • 闇・光カードによって得られるこのシナリオ限定の効果

  • 御曹司

  • 魔法少女

  • 軍人(NPC)(カラテ+1)



場面カード「赤い薬の部屋」
薬品室に閉じ込められている。そこで重要アイテムの赤い薬瓶を見つける。何とかして出よう


場面「バリケード」
脅威から彼らが身を守るためのバリケードが、今は自分の進行の邪魔になっている


場面カード「幽霊船」
死霊となった乗組員をなだめて元いたところに戻ろう(船要素を無視。死霊はズンビーめいた住民と解釈)


イントロダクションカード「ゾンビでいっぱい」


ボンボリ

  • カラテ6

  • ニューロン4

  • ワザマエ7

  • ジツ2

  • 体力6→4(噛みつき攻撃)→2(銃弾)→0(噛みつき)

  • 精神力5(4+パーソナルメンポ)→4→3

  • 脚力4/n

  • 即応ダイス5→2→0

  • 回避ダイス8(7+伝統的ニンジャ装束)

  • 緊急回避ダイス3(伝統的ニンジャブレーサー+パーソナルメンポ)→2→0

  • イニシアチブ4

  • ◉◉タツジン:ジュージツ

  • ☆カナシバリ・ジツLv2


報酬
名声+1
万札10+50
カルマ善の住民数十人殺害でDKK12獲得

DKK10消費。出目5。◉忠誠心ヨロシサン、万札20万獲得。

余暇4日

  • 1日目:ワザマエトレーニング(固定方式、2万)→万札18 ワザマエ3

  • 2日目:◉魅力獲得→万札13

  • 3日目:ワザマエトレーニング(固定方式、3万)→万札10 ワザマエ4

  • 4日目:カラテトレーニング(固定方式、3万)→万札7 カラテ4

  • ブラックマーケットでストリートウェア、アームガード購入



後書き

  • 光カード「魔法少女」は、さすがに魔法の呪文みたいなものを言う機会も無いし言うキャラでもないため、住民を説得させる魔法の言葉「そこそこ有名アイドル、ヤスハタ・マミ直々の説得」として解釈した

  • サイケイメージはアイアンアイドルを勝手にライバル視しているバイオ系アイドルです

  • ヨロシサンに属しているため、アイアンアイドル一行と違って光カード「御曹司」も使いやすい!組織のバックアップと読み替えられるから

  • 最初はバイオ武器を「バイオ咬合筋&バイオ声帯」として読み替えて超音波を発生させていたが、よく確認したらバイオトルソーのカスタム器官で超音波発生器官がある事を知り、追加ローンでそれを加えた。そしたら一発でバイオニンジャ化してしまった。

  • あとそうしたら埋め込みサイバネが合計6個になるので初期スクラッチの最大値5では無理だと思い、11スクラッチなのは変えず例外的にカラテを5から6にしてワザマエを1減らした。そしたら体力が一気にアイアンアイドルと同じ11になったので、これはやり過ぎだろうと思いニューロンの方を6に変更した。

  • サイケイメージは『目指せアイドル!春のNSTVオーディション!』の優勝有力候補並みの実力があるという設定ではあったが、ほんとに優勝して賞金の50万を手に入れなければ彼女はローンが払えずカニキャッチ船に連れ去られて行くところだった。余裕綽々ではなく本気で挑んだのだと思う

  • 元々このシナリオではサイケイメージと戦うニンジャを出す予定ではなかった。けど、それではペイタロウを活躍させられないし、初登場エピソードなのにサイケイメージというニンジャのバトルスタイルを見せることができないなと思い、善良なニンジャと戦わせることにした。比較的邪悪なニンジャとばかり戦うアイアンアイドルと良い対比だと思う

  • ボンボリがカナシバリジツを使った後に即応3つ使ってダイスを9個振ったんだけど、サツバツ!は出なかった。でもここはサツバツ!の方が盛り上がると思って●マウントタックルを発動させたんだ

  • ◉◉タツジン:ジュージツの回避技「受け流し」は本来体力ダメージじゃなくて回避ダイスダメージなんだけど、馬乗りになられてて顔だけ動かした攻撃に対する回避ダイスダメージって、一体どう描写すれば…?もう体勢は崩れ切っているぞ…?と思ったので体力ダメージ1に変えたんだ

  • 場面の緊張感を出すために、カナシバリジツの精神力ダメージはダイス回避できるけど麻痺になるのは自動成功するようにしたんだ。ダイスを振ったらニューロン6のサイケイメージは結構避けれちゃったからね。

  • 街のみんなの相談役、みんなの安心の源という意味で敵ニンジャにボンボリという名前を付けた。ジュージツ持ちのボンボリはズンビーめいたものに囲まれて負けるという事は決めていたので、そのように書き進めて行くと「誘蛾灯に群がる虫のように」というボンボリと虫を掛けたポエットな表現が生まれた。まるでジャズだったね。

  • 最後DKKのロンダリングで手に入れた20万を使って△おそるべき美貌と△催眠性バイオフェロモンを入れてバイオニンジャのハンデを克服!としようと思ったら、サイバネ埋め込み合計が8になって壁を突破していない現状のステータスでは不可能な事に気がついた。一応◉魅了は手に入れたものの、交渉判定UHの状態で彼女はどうやって『目指せアイドル!春のNSTVオーディション!』に優勝したんだろう?

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