見出し画像

登山靴の選択肢が多すぎる件について

問題点

自分が初めて登山靴を買った頃(20世紀末ごろ)に比べると、登山靴の種類が増えている。
メーカーも増えている気が・・・。
正直、初心者や中級者は、どれを買ったらいいのかよく分からない。

結論

種類

・冬靴
・ライトアルパインブーツ
・アプローチシューズ(岩稜帯に対応できるもの)
この3つでOK。
軽快さを求めないならアプローチシューズはなくても可だが、無雪期の日帰りなら軽い靴が良い。

メーカー

大昔からある老舗メーカー(スカルパ、スポルティバ、ローバー、ザンバラン・・等々。)又は国産メーカー(特にモンベル)のものがまずはおススメ。
外国製は足型が合わない場合があるので、特徴的な足の人(甲高、幅広、偏平足など)は特に選択は慎重に。

補足等

冬靴

厳冬期の3000m級では必須。
保温材が入っているから。
ある程度の寒さ(どの程度かは個々人の寒さ耐性による)まではライトアルパインブーツでも対応できると思うが、寒さに強い人でも-10℃くらいになってくると冬靴が必要だろうし、厳冬期には-10℃くらいは当たり前にある。

ライトアルパインブーツ

12本爪アイゼンの装着を前提とした靴なので(ただしワンタッチ式は装着できない。)、これ一足で厳冬期以外はルートを問わず全てに対応できるのが良い。ただし、12本爪アイゼンを装着しない山行ではもっと軽い靴にする方が軽快に行動できる。

アプローチシューズ

アイゼンを装着しない山行では、岩稜に対応できるアプローチシューズがおすすめ。
近年充実しているカテゴリーで色々な選択肢があるが、最初の一足としておすすめなのはSPORTIVAのボルダーX。
アプローチシューズという呼び名だが、これでテント泊縦走をしても全く問題ない。

いわゆる「トレッキングシューズ」について

トレッキングシューズと呼ばれているカテゴリーがある。
値段で言うと10,000円から20,000円程度と比較的安価で、ミッドカットで、アッパーもアウトソールも比較的柔らかめの製品である。

ただ、個人的には、このカテゴリーにあまり実益を見いだせないので、買うことはない。

というのも、帯に短しタスキに長しで、中途半端だからである。
マイルドな山行ならトレランシューズや普通のジョギングシューズで十分足りる一方で、テント泊など重い荷物を背負ったり、険しい岩稜帯を歩くような山行では、逆にスペックが物足りない(フリクション、剛性など)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?