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note デザイナーマガジン

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noteのデザイナーが考えるデザインについて書き綴ります。 noteのお仕事の裏側などについて発信します。 https://note.jp/n/nf1a45fb051de
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#デザイナー

ポートフォリオって必要ですか? 〜採用フローから消したポートフォリオの話〜

こんにちは、noteのCDOの宇野です。 今日は、note社のデザイナー採用において、ちょっと思い切った意思決定をしたので、それについて書いてみます。 それは、デザイナーの採用面接時に、ポートフォリオの提出を必須としないことです。 ポートフォリオってなんのためにあるんだっけ?ひとくちに「デザイナー」といっても様々な職種がありますが、そのほとんどの方がポートフォリオを一度は作ったことがあると思います。まだプロとしての仕事をしていない方でも、入社時にポートフォリオの提出を求

noteに入って2年経ったデザイナーの話

noteに入社して、はや2年が経ちました。入社してからやっていることは日々目まぐるしく変化しています。 変化しすぎて「最近何してるの?」と聞かれた時答えにくくなってきたので、2年間何をしていたのかざっと書き出してみました。最近退職されたさわさんの記事をリスペクトしつつ… 色々なことをやらせてもらえて、毎期刺激的で面白いです。 プロダクトデザインここが私の主業務になります。noteのデザイナーは基本的にチームに一人で配属されるので、最初の3ヶ月間のオンボ期間?の後は基本的に

Takram発のU30デザイナーコミュニティ、Park@に参加して「観察」を考えた話

年明けにこちらの募集に応募して、2024年1月19日から3月28日までの間こちらのコミュニティに参加しました。Park@はまだ始まりたてのコミュニティで、わたしたちで2期目だそうです。 短い間でしたが、様々な業種、バックグラウンドの方々と議論でき、またゲストの皆さんの実践している三者三様の視点の「観察」について講義を聞いたり、グループワークや個人ワークで実践していくことができました。 せっかくなので学んだことをメモしておこうと思います。 三人のゲストの方の講義から学んだ

「誰もがつかえる」を目指す、noteのイラストシステム設計の裏側

2024年3月13日に開催されたFigma Japan2周年記念イベントTHE WAYS WE WORKに登壇しました。本記事は「誰でもつかえる」を目指す、noteのイラストシステム設計の裏側」というテーマでお話させていただいた内容です。 noteのイラストシステム「JOY」とは?2024年3月13日、noteのイラストシステム『JOY』を発表いたしました。 この「JOY」という名称には、誰もが楽しく、楽にイラストを作成できるように、という想いが込められています。 イラ

機運を乗りこなす

僕は機運という言葉が好きです。 自身が能動的に動かす意味合いが強い「チャンス」という言葉もありますが、受動的な意味を持つ「機運」も大事にしたい。 元々僕のバックグラウンドは18年前のマークアップエンジニア兼デザイナーから始まっており、ウェブに関する技術視点でデザインを行うのが得意でした。そんな僕が社員20人程度のnoteに入社し、事業の解像度が徐々に上がっていくにつれて課題だと感じるポイントがポツポツ出始めました。 スタイリング属人化の解消 マークアップの整備 当時、

Slackワークフローで効率化するデザイン制作プロセス

こんにちは、noteのコミュニケーションデザインチームで働いているデザイナーのiguchiです。組織が変更され、noteのプロダクト以外のビジュアルデザインやブランディング面を担当していたメンバーが「コミュニケーションデザイン」いわゆる「コムデ」というチームで本格的に動き始めたのは最近です。チームはCDO、イラストレーター1人、デザイナー1人の3人で構成されています。 少人数体制デザインチームの生産性を高める、自動化ワークフロー インハウスデザインチームは、社内ならではの

マネジメントをして考えた、「会社にも自分にもいい」個人目標の設定ステップ

デザイナーの松下です。note株式会社で働いています。 私ふくむ会社員の多くは「期初に個人目標をたてる」「それをもとに上司から期末に評価をされる」というプロセスを踏んだことがあるのではないでしょうか? ところがこんな問題が… _人人人人人人人人人人人人人人_ > 個人目標、たてるのだるい <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 「個人目標」ってそもそもテキスト起こすの難しいし、特にデザイナーだと何をもって成果といえばいいかがよくわからないし、評価されるって

らしさは「なに」に宿る?約10年ぶりのロゴ刷新で、noteが進む第2フェーズ

約10年続くWebサービスのロゴリニューアル。サービスを利用していたユーザーはもちろん、運営する社員にとっても戸惑いは大きなものです。 それまで親しまれてきたロゴを刷新する意味は? 変更によってどんな影響が? ロゴリニューアルの裏側には、さまざまなドラマがあります。 noteは2023年12月、ロゴリニューアル1周年を迎えました。 この記事では、ロゴをはじめとした新しいVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)のデザイン変更プロジェクトを現場で動かしていたnoteのデザイナ

noteに6年関わったデザイナーの話。

この記事は noteのみんな Advent Calendar 2023 の16日目の記事です。 今回は毎年恒例の振り返り記事です。 今年度は明確にKPIを持ったチームに所属し、デザイナーとして定量目標と向き合うことになり、チャレンジングなチームに所属することができました。また、VIリニューアルと上場を同じ日に行う体験は人生に1度しか経験出来ないと思いますし、濃い1年でした。 去年の振り返りはOKR導入に四苦八苦している様子が見て取れますが、2年続けたことでコツっぽいものが

クリエイターの声を聞き逃さない。現場から生まれたnoteの印刷表示カイゼン裏話

こんにちは。noteのデザイナーの松下です。 先日、noteの記事を印刷した際の改善施策がリリースされました! 多くの人は、noteを印刷して使うことはないかもしれません。 ですが、実は「これは待望!」という声もかなりの数聞くことができた改善でもありました。 この改善は、普段noteがどのような基準で施策を選定しているかを示す良い例でもあります。 今回は、この施策を行うまでの流れや裏側について紹介します! クリエイターと共に成長するための取り組み前提として、noteで

デザイン史マニアがヨーロッパ近代デザインの史跡を巡ってきた旅行記

先日、大学生の頃からずっと行きたかったヨーロッパに旅行してきました。ヨーロッパには、私の大好きなデザイン史において重要な史跡や、デザインミュージアムがあります。 最高の旅だったのでぜひご紹介したいのですが、私の1万字超えの興奮をよりお楽しみいただけるようデザイン史の語り、もとい布教から始めさせてください。 はじめに:デザイン史は人類の欲求の歴史デザインの歴史の起源とはなんでしょう?例えば縄文時代の衣服や石器はプロダクトデザインと言えるでしょうか。デザイン史の始まりは産業革

有料
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noteのプロダクトデザイン

noteのプロダクトデザインにちょっとだけ興味を持っていただけた方に、noteでデザインすることの面白さや意義・実際に取り組んでいること・取り組もうとしていること、取り組んでいるメンバーについて紹介させてください。 Mission だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。このミッションには、メディアプラットフォームとして、noteが以下のような未来を実現したいという思いが込められています。 すべての人が気軽にnoteをつかって創作をはじめられる。 はじめた後も、モチ

noteデザイナーの買ってよかったもの2022

年の瀬ですね、noteデザイナーの鮎です! PLAID社のデザイナーの皆さんがやっていたこちらの記事がとても素敵だったので、私も会社で募集してみました! ほぼ満場一致でみんなが「買ってよかった!」と言ったものが二つあり、そちらは記事の最後にまとめています。よかったら最後まで見ていってくださいね😉 1 デスク周りnote社はフルリモートのため、やはりデスク周りの用品や、ガジェットは多くお勧め品が集まりました。 今年はこんな感じでデスクをまとめていただいたりもしました!みん

リアルイベント用の名札をデザインしました。

noteロゴリニューアルプロジェクトの脇で起こっていた、ちょっとしたお話です。 イベントに行くための名刺がない!noteのイベントスペースが会場で、デザイナー忘年会2022が行われました! 自社のスペースでの開催だったので、noteのデザインチームはイベント準備や当日運営などをしました。 イベント準備をする中、名刺どうしよう…?という話が上がりました。 実はこのイベントの開催日12月22日は、noteのロゴリニューアルの発表の翌日! 新ロゴの差し替え作業はかなり大掛かりで