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出版社がnoteユーザーに求めるクリエイター像(3)【扶桑社編】

メディアプラットフォーム noteと、ダイヤモンド社、扶桑社、マガジンハウスの3社(50音順)が締結したパブリッシング・パートナーシップ。今回の施策にあたって、どのようなクリエイター、コンテンツを求めているのかを各出版社に聞く企画。第3回は扶桑社第三編集局長の田中陽子さんにお話を伺いました。

ひとつの作品が多角的に拡がる物語は強い

― 本日はお時間をいただきありがとうございます。最近いろいろなクリエイターにnoteを使っていただいていますので、定期的に出版社にクリエイターをご紹介して、作家さんの発掘に使っていただく仕組みをご提案させていただいた次第です。

田中陽子(以下、田中) ありがとうございます。

 まず最初にこんなコンテンツがあると嬉しい、というのを伺えるでしょうか。

田中 そうですね。たとえばお金のこととか一見難しいと思ってしまうテーマのコミカライズはいいと思います。どう分かりやすく伝えるかって、いますごく求められている気がします。

 マンガが流行ってますよね。

田中 小さい頃からマンガに親しんでいますし、マンガの方が入り口は広いんだと思いますね。扶桑社では週刊誌の『SPA!』から『だめんず・うぉ〜か〜』とか『アラサーちゃん』といったコミックエッセイを出していて、そういう日常をコミカルにつづったマンガにベースがある感じですね。

 なるほど。

田中 コミックエッセイもそこはかとなく笑える、なごむとか、少し悲惨な話なのになぜか笑えちゃうとか、書き手の方の世界観が色濃く出ているものがいいように感じますね。

 そういう作品いいですよね。マンガ以外ではどんなものがあるとよいでしょう?

田中 うちに生活情報誌の『ESSE』という雑誌があるのも大きいかもしれませんが、料理の記事やレシピもうれしいですね。

 料理記事でご一緒にコンテストしてみたいです。

田中 ぜひぜひ!読者の生活に「役立つ」記事は強いです。

 料理の記事はnoteにも多いですし、ぜひやりたいです。ほかにはありますか?

田中 最終的に強いのは物語だと思います。ひとつの作品がシリーズになったり、マンガ化したり、舞台化したり、映像化したりと、ものすごく多角的に広がっていきますから。

 田中さんは『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』も担当されていましたね。あの作品もドラマ化も映画化もしましたね。

田中 舞台化もしたんです。書籍化にあたっては上司と二人三脚でやりました。もちろんヒットしたのは、すべては作品、著者の力があってこそです。

 結局、何部売れたんですか?

田中 220万部です。

 すごい! 物語にはそういうパワーがありますよね!

田中 いまもHuluやAmazonとか、媒体やメディアも広がり、コンテンツを求めているところは多くて、それが必ずしも物語ではないですけれど、一番心にささるのは物語なのかなと思います。

出版してネット上の記事を消してしまうのはもったいない

 この施策のポイントのひとつですが、作家のネット上の記事がバズると、出版社からオファーが来たりしますよね。そうして出版が決まると更新が止まってしまって、本が出版されると過去記事が全部消されてしまうということがよくあります。これって実は作家も出版社も誰も得しないんです。

田中 出版社はただで見られるものに読者はお金を払わないと思い込んでいるところがまだありますね。うちも出版した本がらみの連載を去年からcakesではじめさせていただいて、最初は現場の抵抗もありましたが、いまはみな積極的にやるようになりました。

 バズる記事というのは、たくさんの方がツイートしているわけですが、せっかく人気が出たのに、そのリンク先の記事を消してしまうのは非常にもったいないことです。消さないですべての過去記事に本の書影とリンクを貼る方がはるかにいいと思います。

田中 そうですよね。

 こういうことが起こるので、作家と出版社とぼくたちで連携して、上手に作品を拡げていきたいと思っています。ぼくらはクリエイターを盛り上げることを常に意識していますが、それを出版社と一緒にできたらといいなと思っています。

出版社もネットで活躍するクリエイターを探している

 普段、いろいろな方法で作家さんを探されていると思いますが、noteのクリエイターをご紹介するようなパターンは有効だと思われますか?

田中 はい、ぜひにと思います。

 SNSもご覧なったりしていらっしゃいますよね。

田中 そうですね。編集者は常にtwitterやInstagramなどでも探しています。

 ネットで作家さんを探して、連絡するということはみなさんやっているんですね。

田中 はい。今は多いですね。

 いま第二回cakesクリエイターコンテストをやっていて、クリエイターの方々が力のこもった作品をあげてくださっています。

田中 どのくらいの投稿がきていますか?

 9000くらい応募をいただいています。このなかでおすすめのものもご紹介できればと思います。

田中 ぜひお願いします!

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note編集部

ミッションは、「誰もが創作をはじめ、続けられるようにする」こと。クリエイターやパートナーなど、noteにまつわるヒトを紹介しています。公式からのお知らせ : https://note.mu/info || noteのイベント情報 : https://note.mu/events

noteクリエイター支援プログラム

noteと、幻冬舎、ダイヤモンド社、扶桑社など43パートナー(2019年5月現在)が締結した「クリエイター支援プログラム」。今回の施策にあたって、どのようなクリエイター、コンテンツを求めているのかを各出版社に聞く企画。
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コメント2件

田中さんに、料理研究家の煩悩マンガをご紹介して、ぜひ笑って頂きたいと思ってしまいました( *´艸`)
https://note.mu/ookinanami/n/nc70623866885

ぐっときました‼
「最終的に強いのは物語だと思います。ひとつの作品がシリーズになったり、マンガ化したり、舞台化したり、映像化したりと、ものすごく多角的に広がっていきますから。」
お金に関する事は、ともすればイヤラしく受け止められますがコミックで分かり易く描いてくれたら実感出来ますね あとカタログ化した雑誌もコミックと画像と動画がミックスした説明ページなら分かり易く為になります
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