見出し画像

1本のnoteをきっかけに本田圭佑選手にサッカーを教わった15歳、高橋 悠真さん#noteクリエイターファイル

noteで活躍するクリエーターを紹介する #noteクリエイターファイル 。今回は、サッカー選手を目指してスペインへ渡る15歳、高橋 悠真さんにお話を聞きました。

高橋さんは、本田圭佑選手がTwitter上で「10,000円払って教えたい人」を募集した企画で、1万件を超える応募(コメント)の中から選ばれた、たった一人の選手。

応募のコメント欄に、「15歳、スペインでサッカーをしたい!」とこれまでの経験と夢を書いたnoteを貼り付け、その熱い思いが本田選手に届いたのです。

中学卒業後、スペインでサッカーをすることを決意した理由

そもそも高橋さんはスペインへの渡航を決意するに至るまで、どんなサッカー人生を歩んできたのでしょうか。

お父さんがフットサルをやっていたことから、幼稚園の頃からサッカーに触れ、小学校の高学年には地域の強豪チームにも入団。「同世代に比べて、身体の成長が遅かった」という高橋さんは、ハードなトレーニングで筋肉が硬くなったことが要因で怪我をしてしまいます。

そこから、身体の小さな自分の身体能力に合ったサッカーをするため、川崎フロンターレのスクールに所属。パス・トラップの基本を学び、みんなと同じようにただ闇雲にトレーニングを重ねるのではなく、「自分の技術」を磨いていきます。


そして、中学から所属したチームで行ったイタリア遠征の経験が高橋さんの視座を上げます。

「日本で社会人に混ざってサッカーをすることもあるんですが、“危なさ”を感じることがあるんです。でも、強さと荒さは違います。ヨーロッパのサッカーは、強いけど、危なくない。日本みたいにただ走るトレーニングを重ねて“走るための走り”ではなく“サッカーのための走り”をしています。そういう練習方法に感銘を受けたし、自分のスタイルに合っていると感じました」

現地でコーチからフィジカルではなく、メンタルや技術を評価してもらったこともあり、高橋さんは海外へ挑戦することを決意。中学卒業後、高校へ進学はせず、プロサッカー選手を目指して、来年1月からスペインへ渡ります。

1本のnoteがくれた出会い、本田選手から学んだ根性の大事さ

スペイン渡航を決意した高橋さんは、そのための資金集めとしてクラウドファンディングpolcaを立ち上げ、noteに自身の思いを初めて長文で綴りました。

「お母さんがnoteを好きで使っていたので、僕も書いてみました。頭では常に考えていたんですが、長文を書くのは初めてだったので、時間がかかりましたね。何を書くか決めて、構成を考えて、自分の言葉で書いて、夜遅くまで何度も見直して。お母さんとお父さんと話し合って、日本語のチェックをしてもらって、なかなか大変でした」

時間をかけて書いたnoteは、予想以上に多くの人に届き、クラウドファンディングも達成。

「担任の先生や知らない方からもサポートをもらったり、Twitter経由でスペインにいる方からDMをもらったり。すごく反響があって、驚きました」

そして、それは本田選手に届くまでに。同時期に始めたTwitterでスペイン語とサッカーにまつわることをつぶやいていた高橋さんは、たまたま本田さんの例のツイートを見つけ、急いでコメント欄に言葉を添えて、noteのURLを貼り付けました。

数日後、突然本田選手にフォローされ、「うおー!」と興奮したところへDMが届きます。

「W杯で優勝するために必要なことはなんだと思いますか?」

本田選手の直球の質問に対して高橋さんは数時間考え、その内容を長文にしたためて返信しました。その回答が決め手となり、本田選手から教わる夢の切符を手に入れたのです。

その日は、DMのやりとりから約一週間後に訪れました。当初高橋さんは、ボールを使ってサッカーそのものを教わるものと思っていましたが、本田選手から教わったのは「サッカーを続けていくために最も大切なこと」でした。

「本田選手はサッカーを続けていくため、サッカー人生が終わった後も大事な心について教えてくれました。壁にぶつかった時は”尋常じゃない根性”が必要だと。世界を経験した本田選手の言葉には説得力があり、心に強く響きました」

考え続けるために、スペインへ行ってもnoteを書き続ける

1本のnoteをきっかけに、本田選手から“サッカー”を教わった高橋さん。現在は、来年1月のスペイン渡航に向けて、サッカーを練習しスペイン語を勉強する日々を送っています。そんな中、日本の文化を学ぶことも。

「サッカー選手は40歳まではなかなか続けられないので、サッカーとスペイン語だけができるだけではダメだと思っているんです。学校という場でなくても、アプリやインターネットを使って勉強はできるので、日本にいるうちに日本文化を学んで教養を身に付けたいです。祖父母からはお茶や日本の歴史を学んでいます」

「常に先のことを考えている」という高橋さんの思考力は、家族に鍛えられてきたものだそう。

「とにかく家族でよく話します。『こういう見方もある』といろんな視点を取り入れるために、小さい頃から両親がいろんな大人と話をする機会をつくってくれたのも大きいですね」

高橋さんはこれからも考え続けてきたことや学んだことをnoteに書いていくつもりだと言います。

「polcaのお礼としてnoteを更新することを約束しているので、スペインへ行っても書き続けたいと思います」

本田選手もおっしゃるように「可能性が無限大!」にある高橋さんの海を越えた活躍が楽しみでなりません。


■クリエイターファイル
Yuma Takahashi

高橋 悠真 15歳です。高校には通わず、来年の1月にプロサッカー選手を目指してスペインでの生活をスタートします。本田圭佑選手のツイッターの企画で選んでいただき、お話することができました。応援してくれると嬉しいです!noteは継続していこうと思うので、是非読んで下さい!note:@yuma2525
Twitter:@yuma17856721

text by 徳 瑠里香 photo by 平野太一


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!