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発信を軸に専業主婦からスタイリストへ。初心者向けの「うつわえらび」を提案する菅野有希子さん#noteクリエイターファイル

noteで活躍するクリエイターを紹介する#noteクリエイターファイル。今回はテーブルコーディネーター・プロップスタイリストの菅野有希子さんにお話を聞きました!

雑誌や書籍、WEBメディアを中心に、食や住まいなど、ライフスタイルを提案するスタイリングを手がけている菅野さん。商品撮影のスタイリングのみならず、コラム執筆やレッスン講師も務めています。

noteでは、超初心者に向けた「#はじめてのうつわえらび」を中心に、暮らしにまつわるあれこれを発信しています。

会社員から専業主婦を経て、発信で掴んだ自分の仕事

メディアや大手メーカーのビジュアルスタイリングを担当するなど、スタイルリストとして活躍する菅野さんですが、独立して「自分の仕事」を掴むまでは、モヤモヤを抱え、もがいていた時代もあったそう。

「もともと新卒で入ったシンクタンクでコンサルティングをしていたんですが、本当に向いてなくて。転職してもうまくいかず、派遣やアルバイトをするなど宙に浮いている時期もあって、とにかく迷走していました」

そんなとき、Twitterがご縁で出会って3ヶ月で結婚することに!旦那さんの一言が菅野さんの背中を押します。

「夫に『キャリアがうまくいっていないんだよね』と話したら『迷いや焦りがあるから、一度休んで、好きなことから始めてみたら?』と言ってくれて。ひとまず、仕事は辞めて専業主婦をすることにしました」

専業主婦として毎日料理をして、コーディネートしたテーブルの写真をFacebookに投稿したことから、菅野さんは自分の「好き」に気づいていきます。

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「友達が『素敵だね』と言ってくれるのが嬉しくて、ブログを始めました。発信していくうちに、私は料理ではなく、コーディネートが好きなんだということに気づいて。食卓を演出するヒントを伝える『TABLE MANIA』というWEBマガジンを立ち上げました」

自分の好きなコーディネートをアップしていたWEBマガジンがポートフォリオ代わりになり、知人経由で仕事の依頼があり、それが実績となって、また次の仕事が舞い込む。その積み重ねで菅野さんは、専業主婦からスタイリストとしてのキャリアを歩むことに。

「はじめから『スタイリストになりたい!』と思っていたわけでなくて、発信しながらやっていくうちに、自分の好きなこと、得意なことに気づいていった感じです。私はいつも、何者でもないうちから、できることから始めちゃうんですよね」

自分が本を出版するなら?サンプル原稿として書き始めたnote

菅野さんがブログとは別にnoteを始めたのは、はじめて経験した書籍のスタイリングがきっかけ。Instagramでの発信が、料理家・谷尻直子さんの目にとまり、書籍『HITOTEMAのひとてま』のスタイリングサポートをすることに。その経験から次なる目標が生まれます。

「スタイリストとしていつか自分の本を出したいなあという淡い希望を持っていたんですが、実際に書籍づくりの現場に立ち会って、このままでは手が届かないことに気づいたんです。著者としての影響力が足りないし、提供できる切り口が見えない。すぐに本にするわけではないけれど、コンテンツをストックしておきたいと思ったんです」

本づくりを意識して、ブログをリライトしたり、新たな切り口で書いてみたり、noteで発信するようになった菅野さんは、少しずつ手応えを掴んでいきます。

「ブログのときは近しい友人以外の反応が見えにくかったんですが、noteでは知り合いではない方がシェアしてくれたりコメントをくれたり、反応をいただけるのが嬉しくて楽しくて。続けているうちに、自分が提供できるコンテンツの切り口も見つけることができました」

「この記事は今でも一番読まれていて、自分の中にもこれだ!という手応えがありました。そこから、『#はじめてのうつわえらび』を中心に発信しています」

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そんな菅野さんにとって、noteは「書籍のサンプル原稿」。

「すぐに本を出したいとガツガツしているわけではないけれど、いつか出版できるように、サンプル原稿を書いているような感覚なんです。実際に書籍になる前に、noteをきっかけに自分が予想もしていなかった仕事にも繋がったので、ポートフォリオ代わりになっているのだと思います」

現在、菅野さんはnoteの記事がきっかけで、cocoroneさんとのコラボでうつわの商品開発に携わっています。

音声配信や有料マガジンにも挑戦!発信し続けるためのコツとは

菅野さんがnoteを書くときに意識していることは、素直であることと、熱があるうちに書くこと。

「noteの好きなところは、煽らなくてもいいこと。強い言葉でメッセージを打ち出さなくても読んでもらえるので、自分の気持ちに素直に書くようにしています。あとは、書きたい!と思ったときは、熱が冷めないうちに、勢いですぐ書くことも大事にしていますね」

noteを書いたらほんの少しトンマナを調整しTwitterやInstagramでシェアをすることも必須にしているそう。最近は、音声配信にもハマっていて、友人と3人で音声番組「#ずぼラジオ」を届けています。

「ホームパーティープランナーのあゆみさんと『縁側なび』運営のなつみさんとおしゃべりをして、編集なしで生の声をアップしています。1ヶ月に1回くらいのペースで集まって、4~5本を収録して。文章よりも素の自分が出て面白いので、続けられていますね」

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今後は、無理なく続けられるように色んなチャレンジをしていきたいと言います。

「たとえば『うつわの着まわしコーデ』など、作り込んだコンテンツを届けたいと思った場合は他の方に協力いただいたり、イベント開催や有料コンテンツ配信などもいつか挑戦してみたいですね」

インターネットでの発信をきっかけに仕事を掴んだ菅野さんは、今も、noteを軸に発信を続け、少しずつ自分の世界を広げ、しなやかに歩みを進めています。


■クリエイターファイル
菅野有希子

〔テーブルコーディネーター/プロップスタイリスト〕雑誌や書籍WEBで、食や住といったライフスタイル提案のスタイリングを手がけています。商品撮影のスタイリング、撮影、VMD、コラム執筆、レッスン講師など。 東京在住、夫と2人暮らし。
note:@yukiko130
Twitter:@yukiko130
Instagram:@yukiko130
読んでいるnote:
みつとしあやか(アペロスタイリスト)さん、まつしまようこさん、東堂 優 ( Yu TODO )さん
「うつわや料理、暮らしにまつわるnoteを書いている方も多く、面白く拝読しています。一緒にうつわ界隈をnoteで盛り上げていきたいですね」by菅野さん

text by 徳 瑠里香 photo by 平野太一


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