風景と妻を撮る写真家・横田裕市さん#noteクリエイターファイル

noteで活躍するクリエイターを紹介する#noteクリエイターファイル。今回は、国内外の風景を中心に撮影する写真家・横田裕市さんをご紹介します。

フィンランドのオーロラから、屋久島の大自然、奥さまの横顔まで、壮大かつ繊細に美しい瞬間をとらえる写真家・横田裕市さん

noteでは、仕事のノウハウから、グルメ・イベントレポート、日記まで、さまざまなテーマで発信をしてくださっています。

写真家としての活動を支えた、SNSでの発信

19歳の頃から写真を撮り始め、2010年よりフリーランスのプロカメラマンとして活動する横田さん。現在は、メディアや出版社の依頼で、国内外の風景と人物を撮影したり、SONYと契約し、α7を使った撮影、その魅力を伝える写真教室や実演販売をしたり、写真出張サービスLovegraph(ラブグラフ)に所属しマネジメントをするなど、写真を軸に幅広く活躍されています。

そんな横田さんが、大学卒業後にキャリアをスタートさせたのは意外にもIT企業でした。

「朝5時に起きて、スーツを着て、満員電車を避けて会社へ行って、高層ビルのカフェテリアで朝日を見ながらコーヒーを飲んで、日経新聞を読むような“意識高い系”だったんです。でも、途中で一気にやる気が急降下して社会不適合者になりました(笑)」

当時をそう振り返る横田さんは、会社勤めと並行して、社会人1年目には個展も開催するほど写真に打ち込み、2年目で写真家として独立することを決意。以来、師を持たず写真家の道を10年弱歩んできた横田さんを支えたのは、「SNSでの発信」だったと言います。

「大学時代にプログラミングを学んでいて、そもそもSNSをはじめとしたWebサービスが好きなんです。実際にIT企業に勤めてみて、作る側より使う側になりたいという気持ちに気づいて、写真家になってからも新しいサービスは積極的に試しています」

mixi、Facebook、Twitter、Instagram……早い時期から作品や撮影する自分自身の人柄を伝える場所としてSNSを活用し、次の仕事を得るという働き方をしてきた横田さん。

noteもその流れで、サービスローンチ後すぐにユーザー登録してくださっています。

「当時はblogも書いていたので、はじめは自分が撮った写真の置き場所として使っていたけれど、noteディレクターの玉置さんとお会いしてから、noteに本腰を入れ始めました」

ムーミンを愛し(=フィンランド好き)横田さんの写真のファンである玉置は「みんなのフォトギャラリー(β)」をローンチするタイミングで会いに行ったのでした。

(左 : noteディレクター玉置 / 右: 横田さん)

noteは自分自身をコンテンツ化する場所

「誰もが写真を撮る時代、いい写真を撮るだけではアドバンテージにはなりません。写真を活かすためのサブスキルを鍛えていかないといけないし、誰がどんな思いで撮っているのか、その背景を伝える必要があると思っています。noteは、文章というサブスキルを鍛え、僕自身をコンテンツ化するための場所です」

そう話す横田さんは、noteでは、写真を沿えた文章で、ご自身の考え方や思い、今興味のあることを中心に幅広く発信されています。そんな横田さんのnoteで最も反響があったのは、なんとこちらの記事。

公開後、バックアップ業者から連絡が来たり、同情のサポート(課金と励ましのメッセージ)が来たりしたそう。

「noteが面白いのは、写真に関係なく、思わぬところで反響があるところ。先日も、花束のカスタムオーダーについて書いた記事に対して、女性の方が1000円のサポートとメッセージをくださって、嬉しかったですね」

noteで文章を書き始めたら、本のレビューを書くという写真以外の仕事依頼も来たそう。有料マガジン「フォトグラファーの日々」の定期購読や記事単体のサポートで、横田さんは最近、カメラレンズも購入

今後noteでは、パートナーシップにまつわる発信もしていきたいと話します。出会って6年、結婚して1年、横田さんは奥さまの写真を撮り続けています。

(写真提供:横田裕市さん)

「妻の写真はずっと撮り続けていて、毎年妻の1年分を1冊に纏めた120ページの写真集をつくっています。結婚を機に妻の写真をオープンにしたのですが、最近は、風景以外にも妻の写真を褒めてもらうことも多いです。“愛妻家”と自分で掲げているので、なにかあると妻には『そんなことしたら愛妻家って言えないよ!』と責られることがありますね(笑)」

写真家としてのみならず、“愛妻家”としての横田さんのパートナーシップにまつわる発信にも注目です。

フィンランドの冬の光を映す

横田さんの代表的な作品として、フィンランドのオーロラをとらえた写真があります。

(写真提供:横田裕市さん)

これは、2015年12月より3ヶ月間、フィンランド政府観光局・フィンエアー主催の観光誘致プロジェクト「100DAYS OF POLAR NIGHT MAGIC」に参加した際に撮影されたもの。横田さんは4000人を超える応募のなかから、日本代表に選出され、フィンランドの大自然をとらえ、その土地の魅力をSNSを通じて世界中へ伝えてきました。

この写真は、最たる国際写真コンテストipa2016プロフェッショナル Nature部門にて世界1位を受賞。

そして、来年1月にはフィンランドのオーロラ「冬の光」をテーマにした横田さんの個展がソニーイメージングギャラリー銀座にて、開催予定! 横田さんにとって、約10年ぶり、プロになって初の個展になります。

「写真展は、こだわるとお金もかかるし、SNSもあったので、個展自体にそこまで興味がなかったんですが、SNSでは届かない層の方たちにもアプローチしたいと思い開催することにしました。note経由で、今回のテーマで写真集の出版にも挑戦してみたいです」

横田さんは、近々、個展開催に合わせてクラウドファンディングも実施予定です。さらに、横田さんは現在、「フィンランドのラップランドに特化した情報サイトも準備中」なのだとか。写真とSNSの発信を起点に、横田さんの活動はとどまるところを知りません。

■noteクリエイターファイル
横田裕市/写真家

国内外の風景を撮影する写真家 / 妻を撮る愛妻家 / http://instagram.com/yokoichi777 / 1985年福島県郡山出身 / 2016広告写真採用 / Lovegraph / IPA2016ネイチャー部門1位、他国内外の賞を多数受賞
note:@note.yokoichi.jp
Twitter:@yokoichi777
Instagram:@yokoichi777
購読しているnoteの有料マガジン:塩谷舞さん「記憶に残る、Webメディアの作り方」、保井崇志さん「写真家の日記


text by 徳 瑠里香 / photo by 平野太一

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