2018 J2第39節 大分vs松本

J2の1位2位首位対決がここでやってきた。日程くん頑張りすぎ

予習

攻撃面で素晴らしい数字が並ぶ大分。ゴール1位、シュート成功率1位は圧巻。他にも枠内シュート3位、パス数2位、クロス3位と攻撃に関してはJ2トップと言っていい内容になっている。対する守備面は平均的。被シュート6位、被ゴール11位で中位クラスでそこまでの強みにはなっていない様子。得点パターンで特徴的なのがセットプレイからが非常に少ないこと。全体的に高さのある選手が少ないことが影響しているかもしれない。失点パターンはショートパスから多くなっている。

映像を見た感想は得点のほとんどが相手DFラインの裏を攻略したパターンであること。高速アタッカーを効率よくPA内に送り込み精度よく仕留めあげるのが大分の攻撃パターンらしい。逆にいうと最初から低く引いてスペースを埋められると手詰まりになるのはその他のチームと変わらない様子。また、高速アッタクを発動させないためにボールの出どころを潰す、あるいはそもそも自チームの攻撃をシュートで終わらせることは重要になるだろう。

大分の守備面はそこまで強固ではないように見える。ゴリゴリ押し込めば耐えきれないのではないか。またセットプレイの守備はゾーンで組むことが多いのでそこを外したボールからシュートをすればチャンスになる可能性は高いのではないか、と考える。

試合結果

試合内容

スタメンに前田大然とセルジーニョが欠場で石原と岩上が入る緊急事態。さらに浦田も欠場で代わりに今井が入り、3CBの並びは左から今井、橋内、飯田となる。今井の左CB起用がどうなるかが気になるスタートだった。

あまり前からプレッシャーには行かず、裏のスペースを埋めて大分の得意なスペース攻略を潰す作戦。本来なら堅い守備から大然のスピードを生かしてカウンターに行きたいところだが今日は欠場。ならば中盤でうまくタメを作って前線に運びたいところだが、引いて守る意識が強すぎて押し上げが効かない。そのため孤立した高崎が前線でウロウロするだけで全く効果的な攻撃はできなかった。試合通してのシュートが4本という寂しい結果になってしまった。

失点シーンだが自陣でボールを奪った後、全体の押し上げがうまく行かないため今井はドリブルで持ち運び、大分の中盤を切り裂こうとした。しかし、MF三平に再度ボールを奪われてしまい再カウンターを食らう。中央に展開した後、本来なら今井のいるスペースにFW藤本がヒールパスを送りMF三平がフィニッシュ。与えたくなかった先制点を奪われてしまう。

その後はこれで十分とばかりに大分ディフェンスはリトリートしてしっかりスペースを埋めて守る作戦に出る。ボールはそこそこ回るもののブロックを敷いた大分を崩せずカウンターを食らう展開に。何回か決定的なシーンを作られたものの守田の好守もあって追加点を取られることはなかったものの得点を上げることは最後までできずにタイムアップ。痛い敗戦となった。

上位対決ということもあって慎重な入りをしたこの試合だったが、最後まで攻撃にエンジンがかからないパフォーマンスだったことは正直いって残念である。反町監督も「全部が悪かった」とコメントするなどワーストとまでは言わないもののかなりできの悪い試合内容となった。ビビりながらサッカーやることほど詰まらないことはない訳で、この辺は選手だけでなく監督やコーチ陣も含めたメンタルの持ちようを再度考え直して欲しい。俺たちは常にチャレンジャー。前を向いて走りきるサッカーを最後まで続けて欲しいと思う。

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