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2019シーズンの松本山雅チーム編成①

4年ぶりのJ1での挑戦となる2019シーズンがついに始まりました。今年一年を共に戦う選手たちの特徴やポジション別のバランスなどを確認したいと思います

まずはポジション毎の年齢分布です。赤文字が新入団選手なのですが、1993年生まれ以降の選手が多いのが大きな特徴です。これまでは27〜28才くらいの働き盛りであり、実績のある選手が多いのが山雅補強の特徴だったのですが今年はこれから伸びるであろう選手を補強しています。これまでの平均年齢がJ2の中でもかなり高い部類に入る年齢構成を一気に下げる手当てになっていて、これも一つの世代交代をこのタイミングで仕掛けてきたということでしょう。

下の表が身長と体重を含めたもの。薄緑が新加入選手ですがCBとDH(ボランチ)に身長の高い選手が多く加入しています。去年までは身長が低いがカバーリングがうまかったりマイボール時の攻撃参加に特徴のある選手を補強していたのとは大きく違っています。J2ではチャンスを多く作るためのポイントにCBの攻め上がりを重視していたけれどJ1ではとにかく相手の攻撃を跳ね返さないと話にならないということでしょうか。

対照的に両サイドのWBとシャドーの選手は170cm前半以下の選手が多く、体格面での違いというのは見て取れません。中で跳ね返すので外はある程度捨てるのはこれまで通りってことでしょう

ではポジション毎に見ていきます。まずはGK。正GKの守田が一番若く、セカンドGKを年上の村山と田中謙吾が争う形でしょうか。ややベテランよりの構成ですが1994年生まれの永井堅梧を徳島にレンタルしているので来年以降に戻すことを考えているならそれほど問題はないかな、というところ。今年で3年目になるゴドンミンにルヴァンカッップでの出番があるかが一つの見どころでしょう。

次にCBは服部とエドゥアルドが新加入。飯田からジョジヌまでバランスしているものの比較的年齢の高い選手が多めのポジション。去年のスタメン3人が年齢のトップ3なので仕方ない面もあるが、ここからどれだけ新加入選手が突き上げられるかが鍵となるだろう。特にエドゥアルドは層の薄い左CBのスタメン候補なので頑張って欲しい。

ボランチは塚川と米原が新加入。共に184cmと長身でキックに定評のある選手でさらにCBの経験もある点も共通している。さらに米原は左利きということで希少価値の高い選手を取れたことは素晴らしいと思う。功労者の岩間を契約満了としたことを不安に持っていたが相応の補強はできたと言える。ただ、両者ともプロ2年めで経験が浅い点が難点だがルヴァンカップを含めて多くの試合に出場して欲しい。

右のWBは隼磨と岩上に加えて溝渕が新加入。若干衰えが見えてきた隼磨とボランチやシャドーも兼任できる岩上でRWBを固定できるかというのは疑問なので溝渕がどれだけやれるかが重要になるでしょう。

左のWBは総取り替えとなった。石原の仙台移籍はダメージが大きく、さらに下川を愛媛にレンタルしたため出戻りの那須川と湘南から高橋を補強したが不安残る陣容となってしまった。もしかすると早いうちに追加補強があるかもしれない。あるいは中美をコンバートして石原のように仕掛けるWBに魔改造するのも方策じゃないだろうか

シャドーは杉本と町田が新加入。去年の夏に前田直輝と工藤が抜けているので頭数の上では増えていない。また杉本と町田の2人は距離の近いプレーを好むことからアタッキングサアードではコンビネーションを重視している様子が伺える。J2では相手がブロックを作った時にどうするのかというのが一つの問題点だったが、今年J1で押し込めるシーンは作れないだろうから少ないタッチで崩してシュートまで持っていくつもりなのでしょう。

CFはブラジル人のレアンドロペレイラを補強。Jリーグでのプレイは初めてだが、ブラジル1部リーグで2桁得点をするなどの実績はある。高崎を同じ万能型のCFで1トップ向きだろう。ここの選手が得点を取れるかが勝ち点に繋がるため大いに期待したい。

全体としては山雅に向いた選手を補強しているので大きな外れはないと思うがポジションによっては層の薄さが見られるなど思い通りにいったとは言えないかもしれない。それでも今年はこのメンバーでJ1という海を航海することになる仲間である。しっかり応援していきたい。

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