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【テック2050】世界人口が97億人に達するということのインパクト

世界人口の継続的増加は既定の事実であり、多くの人がそれを認知している。が、日本のように人口自然減の国においては「世界」のことより「日本」の課題の方に目が向きがちである。高齢化、労働力不足などなど。

SDGsの17項目の多くにこの世界人口増が主要ファクターとなっているものがあり、世界人口増はまさに「みんなの課題」なのだ。

人口増を考える時、人口のその名が示すとおり「口が増える」ので、衣食住の中の「食」に大きな危機感とイノベーションの必要性を感じる。農業や漁業、畜産などは第一次産業として古くから継続的イノベーションを行ってきたものの第二次産業や第三次産業の興隆により、どうしても「斜陽」産業のイメージが強かった。今思えば私の小学生中学生時代の教育でも「第二次産業こそ国家の産業」というバイアスが強かった気がする。また、特に日本においては明日の食い扶持に困る人の割合は少ないし、「食料は誰かが頑張って提供してくれる(知らんけど)」な人が多いのではないか?

私個人として、また当社としてもこの食料の問題に強く関心を持っており、現在農業用Automation等に取り組んでいるのも「農業を革新する事で食糧供給を安全かつ十分にしたい」という思いからである。ここ米国だけでなく世界中で天候異変が起きており、従来収穫できていたものが取れなくなった、減った、質が悪くなった等の気候変動による農作可能地の減少、水や土壌など過度のスピード&無秩序な工業化により汚してしまったリソースの問題、何よりも深刻なのが労働力。米国はこれまで移民労働力を活用して、自国の持つ広大な土地、ユニークな気候、十分な消費等を活用した農業をLeadしてきた。また、中国やその他の地域でも安い労働力を活用するモデルが使われた。が、ここに来て世界的に「安い労働力」の確保が困難になっている。

Factory Automationが過去長きに渡って、工業製品を安価に安定的に高品質に世界の人々に届ける事を実現してきたように、今こそロボティクス、データ分析(AI含む)を活用して、未来の子供たちに我々が今楽しめているような安全で美味しい食料を届けたい。



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