ポッキーのマーケティングミックスは幅が広い-ポッキーはマーケティングを学ぶ理想の教材ではないか?-

ポッキーのCMについて分析された興味深い記事がありました。

なぜ『ポッキー』CMは踊らなくなったのか?という問いが興味深い。

ポッキーのCMが踊っていたというのは、ガッキーがCMで踊って大ブームになったものですね。

記事の中では、ポッキーのターゲットとプロモーション手法の変化について書かれています。

大人向け
ポッキー・オン・ザ・ロック

OL向け
旅にポッキー

味を拡張して幅広い層へ
ポッキー四姉妹物語

中高生向け
ガッキーのダンス←これがブームに

主婦層向け
何本分話そうかな

上記の部分は、プロモーション=広告・宣伝領域の変化となります。

この変化をさらに立体的に読み解いてみると、ポッキーはコミュニケーション戦略だけではなく、マーケティング戦略全般の深さ・広さが素晴らしいことに気づくことができます。

ポッキー4P分析

商品:Product
ポッキーは商品ラインナップが多様

・地域性(○○地域限定)
・状況別(ピクニックや自宅など)
・チャネル別(百貨店で販売するバトンドール、Amazon限定のポッキー女神のルビーなど

価格:Price
商品が幅広いだけに、価格も高級路線もあれば、手軽に購入できる価格帯も存在する

下記の記事に高級路線について詳細が書かれています。

小売・流通:Place
コンビニから百貨店まで
最近はECチャネルまで幅広く展開をしています。

「私たちは行動をデザインすると言っていますが、食べるシーンをユーザー任せにするのではなく、私たちからポッキーを食べるシーンを提案してあげるのです。『こんなときにポッキーを食べるといいですよ』という感じで。そのシーンを生活の中にたくさん張り巡らせることで、購入機会を増やそうと考えました」

広告:Promotion
時代とターゲットに合わせたコミュニケーション戦略
※ここは一番最初に記事でお伝えした部分です。

マーケティングに行き詰まったら4Pを変化させてみること

マーケティング戦略を硬直化させず、常に変化させ続けるためのシンプルな方法は、4P=マーケティングミックスの各要素を変化させてみることだと自分は考えています。

商品を変えてみる
価格を変えてみる
販売・流通構造を変えてみる
表現方法を変えてみる

4Pの幅を広げようとチャレンジを繰り返すブランドは、失敗も多いけど成功の数も多いのではないかという仮説をもっています。

シンプルに4P分析を深掘りするだけでも、戦略の変化は創れるはずです。


ということで、ポッキーからマーケターが学ぶことは多いと感じているので、「ポッキーを食べながらマーケティングについて語る会」をいつかやろうと思います。

参考書籍

江崎グリコのマーケターである小林さんの書籍は、マーケターがどのように組織を動かすか?について書かれておりオススメです!