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転職に失敗した40代が口にする3つの「失言」

空前の売り手市場と言われる、現在の人材マーケット。人手不足を嘆くニュースもよく聞くようになりました。厚生労働省が発表した平成30年9月の有効求人倍率は1.64倍と高水準で推移しており、データからもこのことが読み取れます。

また、働き方改革のニュースも多く聞くようになりました。残業削減やテレワークなどこれまでの働き方の手法を見直す動きはもちろんのこと、根本的に会社と個人との関係を見直すような動き(副業解禁など)も見られます。また、よい会社ややりがいのある職種にチャレンジ(転職)してみようと考えている方も多くいるのではないでしょうか。

■ 転職の実情と失敗談

新卒の約40%は3年以内に初めての転職を経験する。いわゆる、第二新卒。その層はほぼ未経験も含め幅広く職を求めることができますが、キャリア採用であれば当然それまでの実績、経験を元にした即戦力が求められます。さて、いざ転職を考えるときにぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

■ 転職の動機はなんだろうか?

転職の一番の動機は「他にやりたい仕事があるから」であると言われています(doda 転職理由ランキング2018<総合>より)。そして、会社の将来性や給与待遇が続きます。しかしながら、実際に面接になると希望年収や肩書にこだわるタイプも多いようで、延々と前職批判をするような方もちらほら。

面接官としては「なぜここで働きたいか」「どのように貢献してくれるか」「それはなぜか」といった部分が一番聞きたいこと。そして、欲しい!と思った人材だと思ったら、いくら払えるのかという話に移りたい。もちろん、会社側にも予算があり、応募者側にも譲れないラインがあるでしょう。この場合は紹介会社側が事前にお互いの条件を確認し、紹介するしないをコントロールすることが双方にとって望ましいと思います。外資系のようにジョブ・ディスクリプションが明確になっている場合は、すでに業界標準の相場があるレンジで存在しています。そのような情報を検索できるサイトもあるため、募集職種のJDを見ればだいたい想像がつきます。その場合は応募しなければよいだけの話なので、シンプルな話となるでしょう。

転職を考える際には以下の3点について、ネガティブではなく前向きに理路整然と説明ができるか?をチェックすべきでしょう。

1.転職動機
2.退職理由
3.志望理由

■ 年収1000万円稼ぐ人の転職理由は?

転職理由に関して、もう1つ興味深いデータがあったのでご紹介したいと思います。エン・ジャパンが35歳以上のユーザーを対象にした調査で、年収1000万円以上と未満の人で大きく差がついた項目があるということです。

●給与に不満 年収1000万円以上8%、1000万円未満26%
●待遇・福利厚生に不満 同8%、同20%
●勤務時間・休日休暇に不満 同5%、同15%

まず言えることは、1000万円以上の人は「なにかが不満で転職したい」という傾向が少ない。また、転職理由の第一は、

●第1位 自分の能力を試したいから 29%

だろうです。あくまで、より自分のスキルを伸ばしたい、ステップアップしたい。そのための手段として、転職が1つの方法だと捉えているでしょう。

■ まとめ

今回の記事では、転職にまつわる興味深いデータを取り上げてみました。転職理由にはもちろん現職への不満があるのは当然でしょう。しかしながら、ポジティブな理由が少ないようであれば、一度冷静に現状を振り返るチャンスかもしれません。あなたの視点からは正しいように見えても、経営からみると全く違う見え方になるのはよくあることです。まず自分でできることをトライし、上司や周囲に働きかける。社外の人の意見を聞くのもよいでしょう。それでもしっくりこない場合は、あなたの思いと近しい会社を探す時期かもしれません。

楽しく働く人が一人でも増えることを、切に願っています!

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