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Vol.06 時流のどこに位置づけるか…メディアを仲間化する方法〜「クラフトツーリズム」持続可能な地方創生〜

【はじめのご挨拶】
*前回から読んで下さっている方は飛ばしてね!

ひつじサミット尾州の発起人/実行委員会代表の岩田真吾です🐑

2021年10月30日(土)〜31日(日)開催予定の「ひつじサミット尾州」というクラフトツーリズム・イベントのPRも兼ねて、

「クラフトツーリズム」持続可能な地方創生
〜ひつじサミット尾州の紡ぎ方〜

と題してnoteを10回連載します!

【連載目次】
01. クラフトツーリズムって何?ひつじサミット尾州のケース
02. 始まりはいつも誰かに想いを伝えるところから
03. 類は友を呼ぶ…実行委員会の作り方
04. 回り道をしながら繋がっていく…参加事業者の集め方
05. 夢を語ると助けてくれる人が現れる…協賛&協力者の集め方
06. 時流のどこに位置づけるか…メディアを仲間化する方法◀︎今回の記事
07. 工場を「人」に変える…インフルエンサーの活かし方
08. わかりやすさと奥深さの両立…デザインのチカラ
09. 堅い後援を入れることでしっかりと…コロナ対策
10. やって終わりにしない為に…レガシーの残し方

遊びに来てくれるゲストの皆さんにはイベントをより深く楽しめるように、他産地でクラフトツーリズムをやりたい/やっている方には事業の参考になるように、未来の自分たちにとっては甘酸っぱい思い出(笑)として…頑張って書こうと思いますので、背中を押す感じでぜひハートマークお願いします!

前提として、メディアとしっかり向き合うという発想

前回書いたように、僕らは他の産業観光の方にオンラインインタビューを行いました。その中で「メディアパートナーがいると良いよ」という話をしてくださった方がいたのです。

なるほど…メディアパートナーか。

確かに、メーカー的発想だと「良いものを作れば人は来てくれるに違いない」と思いがち。ですが、そもそもイベントの存在を知らなければゲストは参加しようがありません。知ってもらわなければ存在しないのと同じなのです。

「どのように伝えるか?」企画の前提として、メディアとしっかり向き合うという発想が必要だと、僕らは考えました。

ただ、実行委員会のメンバーはプレスリリースを書いたことがない人がほとんど…ネットを検索して、見よう見まねで始めました。

できるだけフックを増やすように

まず、僕らが意識したのはフック…つまり、メディアが取り上げたくなるポイントを増やすことでした。

元々、僕らはひつじサミットの目的を欲張りに5つも設定していました。それらを、ニュースなどで見られるキーワードと結びつくようにじっくりと推敲し、言語化していったのです。

・産業観光
・地域共創
・持続可能性
・事業承継
・担い手育成
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こうすることで、「ひつじサミット尾州は今注目しているトレンドの一部である」とメディアの中の人に認識してもらえるように工夫したのです。

業界新聞だと事業承継文脈

例えば、繊維系の業界新聞だと「若手アトツギによる産地復興」という事業承継の文脈で取り上げていただけることが多かったです。

地元メディアは地域共創

地場の新聞やラジオでは、地域共創を絡めた新しいエンターテイメントとして取り上げてくださることが多かったり。

<自分史上最大デブの頃で恥ずかしい…>

全国展開の経済メディアだと持続可能性×産業観光

また、全国展開している経済メディアでは持続可能性が注目ポイントになったり、産業観光による産地の変化が取り上げられたりしました。

「メディア」も人の集まり…きちんと向き合い、情熱を伝えよう

ただ、これはプレスリリースを送ったら掲載された…という簡単な話では、もちろんありません。

活躍している友人に「今、こんなことをやろうとしているので、◯◯というメディアの編集者さんを紹介して貰えませんか?」とお願いして、編集者さんにプレゼンの機会を貰ったりもしました。(念の為ですが、頼めば誰でも紹介してくれるわけではありません。普段の関係性や相手にとってのメリットも考えて依頼してくださいね。)

プレゼンしたとしても「産業観光って他にもありますよね?」とか「ウールって目新しさがないなぁ。」など、厳しいフィードバックを貰うことも。それでも諦めずに「いや、ひつじサミットはクラフトツーリズムという生きたエンタメなんです!」とか「ウールをサステナビリティの文脈から再定義するのがポイントです!」と熱く語りました。

それでもタイミングなどで採り上げてもらえないこともありましたが、多くの方々は「岩田さんの熱意に負けました(笑)なんとか記事にするよう、こちらも考えますね!」と言ってくれたのです。

「メディア」というと、最近だと変なイメージもあるかもしれませんが、そこにいるのは「人」です。ちゃんと向き合い、情熱を伝えることが重要だと学びました。

ビギナーズラックを素直に受け入れ、応援してもらう

また、企画を進める中で、PRの専門家の方からアドバイスをもらうこともできました。

「面倒くさくても、どんなメディアに、どんな内容で、どんな量、露出したのかをリスト整理しておきなさい。そこからわかることがあるから。」

これが確かにめちゃくちゃ面倒くさい(笑)のですが、確かに成果として協賛・協力企業へ出しやすいし、どのようにPRしていくべきかという戦略を練るのに使えるなと思います。

また、その方からは

「ビギナーズラックというわけではないけれど、初めてのイベントには『初めて』という価値がある。今回はそれをしっかりと活かしなさい。」

というアドバイスもいただきました。

実際、多くの記者さんが、僕らの新しいチャレンジを応援しようと積極的に取材をしてくださいました。本当に、仲間のように感じました。メディアの皆さん、ありがとうございます!

来年以降は今回のようには行かないと思うので、「自分たちを時流のどこに位置づけるか」を、しっかりと練っていき、メディアの皆さんが「取り上げたい!」と思う価値あるイベントにしていければと思います。

おまけ

一番最初に書いたプレスリリースも添付してみます。

今から思い返すと、この説明会から「うわー、俺たちやるんだ!もう後には引けないぞ。」と実行委員会に気合いが入った気がします。

次回の「Vol.07 工場を「人」に変える…インフルエンサーの活かし方」では、イメージの湧きにくい「工場見学」というコンテンツを身近に感じてもらうために、どのようにインフルエンサーの方々に協力してもらったのかについてお話します!

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