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蔵前のいせや

 都営浅草線、蔵前駅。古くは問屋街のイメージだったのが、昨今古い建物をリノベーションしたお洒落なお店がぐっと増えました。街の路地の所々にカフェや雑貨屋さん、古着屋さんがモザイクのように点在し、これまたお洒落な若者が闊歩するおもしろき街、梅雨のシトシト雨を避けながらの散歩にもうってつけなのです。

 そんな古くも新しいこの街には、もちろんあります、うまし店。今日の散歩帰りの晩ご飯は、歴史ある天ぷら屋さん、いせやにお邪魔しました。このお店の正式名称は「蔵前いせや」、名前の通り、かの有名な台東区日本堤にある「土手の伊勢屋」の三代目のお店になります。水色の外観がキュートな、この小さな天ぷら屋さん、しっかりと伝統を受け継いだ、おいしい江戸前天ぷらをいただくことができます。夏だし、天丼だとチョイと重いので、本日は天ぷら定食にしますか。大えび、きす、えびと貝柱のかき揚げがセットの「竹」といきましょうかね。おっと、ちとゼイタクに単品の穴子もつけちゃおう、それと生ビールも!

 まずはおいでなすった生ビール、グっといきましょう、グっと。この時期、やはり冷え冷えのビール最高ですなぁ。供ぜられるはお新香と枝豆、あいます、あいます、合わないわけがないです、お新香はいい浅漬け具合ですゾ。そしてやってきました、ご飯とお味噌汁と、お待ちかねの本日の主役、セットの天ぷら三兄弟。おぉ、ごま油香るキツネ色、これぞ江戸前だ!まずはお味噌汁をズズっと、ええおダシであります。そして天つゆに大根おろしをおもむろに投入し、まずはきすの天ぷらから。おぅ、卵入りのフワサクの衣に包まれし海味のキスちゃん。いいじゃないですか、うまし!テンション上がってきた!そして追い飯。いいですぞ旦那!そしてお次は、、エビちゃんは大好物ゆえ、もったいない精神が働き、かき揚げを先んじて。おおこれもいい、さっくり揚がった衣に混入するプリエビちゃんとプリプリ、甘々な貝柱ちゃんの二段構えナリ!そして白米。あぁ、ボク幸せ。。このあと穴子も来るし、エビいっちゃいましょうよ、ガブッと!はぁ、頭が下がります、、やっぱり大エビ、うまし&ゼイタクだ!ゼイタクは敵ではない、人生の大いなる推進力である!!と勝手に納得しつつ、ノンストップで駆け抜けてしまったこのタイミングにて、穴子ちゃん、カモン!!大迫力の穴ちゃんは王者の風格だ。さっくり、ホクホク最高です。なんで穴子ってうまいのだろう、鰻よりもあっさりで、甘味があり、そしてほんのり海の味。。生きててよかった、まだ天ぷら食べれそうだ!!が、天ぷらだけに、本日はこれにてサクっと終了!

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 歴史ある江戸前天ぷら、おいしかったです。古き良き伝統と、新しい慣性がやさしく融合するこの街にて今日を過ごし、まだまだ日本も捨てたものではないなァと。ちょっと腹ごなしに浅草まで歩こうかネ。

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